小さな国の話


小さな国の科学者が
気に入らないものをなんでも消せる消しゴムを発明しました。

気に入らないものの名前を鉛筆で紙に書き、
消しゴムをかけたなら、不思議や不思議。
そのものまでもが消えてしまうのです。

気に入らないものを消してしまえば幸福になれる。

人々は大喜びで消しゴムを使いました。
やがて、小さな国は無人の国となりました。


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