小春日和

小春日和

ワタシの助産学生時代



4月:まず、入学式。助産師さんってみんな言うけど、助学って個性的な人が集ま   る。自分の意思を強くもっていて、みんな気が強い・よ・・。面接試験で意   図的にそういう人材を選抜してるんですかね?でないと、過酷な一年は耐え   られんよってことで。しかし、入学式に教務主任から言われた「この一年は   体調を崩して当たり前の一年ですので・・・」って言葉が忘れられない。仮   にも医療職人が体を壊してどうすんのさって。しかも、涼しい顔して、当た   り前って言うなよって思った記憶が・・。4月は講義のみ。うちの学校は看   護学校での基礎知識を問われる実力テストを毎日やらされました。基礎とは   とても思えないくらい難しかったけど・・・。赤点レポートに埋もれまし    た、ワタシ。
5月:本格的に活動開始。学内で分娩介助演習の練習を始める。6月に試験があっ   て、これに合格しないと臨地実習に出させてもらえない。分娩介助者役、産   婦役、外回り役の3人で練習。何せ、うちの学校は人数が多いもんだから、   実習室の取り合い。今考えると産婦役のやたら熱の入った演技が笑える。み   んな大マジで「痛いですう~」って絶叫。
   この時期から2人1組で外来の保健指導実習に使うリーフレットを作成しは   じめる。学校の教官、臨床の指導者から指導をもらって作成。これがなかな   か骨の折れる作業で・・・。絵を多くして、素人にわかりやすい言葉で!何   度も何度もやり直しをくらってしまう。しかも2人でやるから生活パターン   もあわせなきゃなんないし、意見も分かれたり・・・。
   同時進行で分娩見学実習が開始。でも、決められた時間内でお産になるケー   スってそうそうなくて、無駄に待機ってことも多かったけど。あんまりにも   みんな見れないもんだから、土・日も実習することに・・・。休みがだんだ   ん無くなっていく。
6月:リーフレット作り、見学実習は引き続き継続。
   分娩介助の実技試験の開始。試験教官の運によって厳しかったり、甘かった   り・・・。これはかなり緊張しました。ちなみにワタシは再試験でし      た・・・。
   6月からは、後の産後集団指導で使用するパンフレットを作成。6人チーム   になって取り組み。これは、人数が多い分、リーフレットより大変。カバー   する範囲もあまりにも大きくて、どの内容をどこまで盛り込んだらいいか迷   うし・・・。
   ちなみに項目は、調乳、産後の生活、家族計画、保育、沐浴。ワタシは調乳   でした。
7月:いよいよ実習開始。早い人は7月に記念すべき第1例目を取りました。この   時期の実習は日勤帯のみ。日勤帯で受け持ったけど、生まれなくて、夜間に   生まれてしまって取り逃すことも多い。パンフレットつくりは引き続いて行   いました。
8月:夏休み。が、半分は実習期間に当てられてしまうので実質は2週間しかない   夏休み。クラスを半分にわけて実習。なんでか分からないけど、この時期は   毎年お産が多いらしく、ワタシは3日間2時間しか寝ないで、3つのお産に   入りました。・・・つらかったよ・・・。そして、ワタシもこの時期に記念   すべき1例目☆感想は「羊水って生暖かいんだな・・・」「赤ちゃんっての   は生まれてすぐから人間の顔してるんだな」もう、本当にいっぱいいっぱい   であんまり覚えてないです。
   この夏季実習中に無床の桶谷式母乳マッサージを取り扱ってる助産院に実習   に行きました。ホントに痛くなくて、気持ちいいんですって。噴水のように   おっぱいがぴゅーぴゅー吹き出してくるし。
   この時期に初産婦さん、経産婦さん一人ずつの継続症例を受け持ちます。快   く引き受けてくださって、本当に感謝です。しかし、継続症例ってのはやた   ら記録が多く。。。記録に埋もれる。
9月:集中テスト!実習でほとんど寝れなかったのに、いったいいつ勉強すればい   いんだよ!と怒りつつ。
   テスト終了後は再び実習へ。このころから、24時間常に待機する24時間   実習の開始(なんと卒業まで!!)土・日も関係ないので、待機きめでもめ   るもめる・・・。みんなストレスがたまってくる時期だしね。
   そして、地域母子保健実習で保健所実習に行きました。出産直後のお母さん   と、産んで家に帰ったあとのお母さんでは悩みの種類が変わってきてるんだ   なあって実感。また、家に帰って子育てをしてるお母さんの姿を見てると、   出産直後のお母さんとのかかわりでも、その後のたどる経過を想像できるよ   うになるので、指導の視点が少し変わった気がします。
10月:引き続き、24時間実習。この時期から産後集団が始まります。原稿用紙    20枚の口述原稿の暗記!そして、内容に即した媒体つくり。模造紙に絵    を書いたり、矢印をひっぱたりして、お母さん達の学習効果があがるよう    に工夫。そして運営も、どのようにしたら、お母さんたちが見やすい机の    配置にできるか、どうしたら、円滑に運営していけるか、物品の出し入れ    の場所、タイミングを援助学生と何度も何度もミーティングを重ねます。    みんな、この時期は分娩実習とか、この集団指導の準備でほとんど徹夜だ    ったんじゃないかなあ。このくらいから、みんな継続症例さんのお産が始    まってしまうので、どこにも出かけられず、もんもんと寮で過ごすこと     に・・・。(継続さんが入院してきたら、いかなる状況でも病棟に行かな    ければならないので)これもまたストレス!!寝てて夜中に起こされるこ    ともあるから、おちおち寝てもいられない。そして、11月から始まる母    親学級運営にむけての準備も本格的に始まります。
11月:いよいよ母親学級の運営。これも産後指導と同じように口述原稿作って、    媒体を作って、場所、立ち位置、物品の出し入れ、などなど、何度も何度    もリハーサルを重ねます。一回2時間なので規模も大きいので、準備にも    時間がかかる。また、お母さんたちに手作りデザートも作らなければなら    なかったけど、みんなでわいわいやるのは、これは楽しかった。20人く    らいで母親学級を運営するので「みんなで何回も施行錯誤しつつ、意見を    戦わせつつ、徹夜状態で何度もリハーサル。終わったときは感動して、思    わず涙がぽろり。。。
12月:継続さんのお産ラッシュも一通り落ち着いて、母親学級、産後指導も終了    してるので比較的落ち着いた日々。3日続くお産とか、長期戦にあたらな    ければ、ね・・・。この時期にケーススタディを書きました、私のテーマ    は夫婦立会い分娩でした。
1月:冬休みあけはさっそく後期集中テスト。テスト終了後はまだまだ続く、24   時間実習・・・。
2月:24時間実習はひとまず中断で国試向けての対策講義がありました。
3月:卒業式・・・が、まだまだ終わらない24時間実習。卒業式が終わってきあ   らも2週間くらい24時間実習を続けました。あとは、助産学研究への取り   組み。テーマは9月くらいから決めてあるけど、忙しくて、集計とか考察は   結局この時期に。これも人数が多くて、意見が割れたりして大変なんだよ    ね、それぞれ、引越しの準備もあってみんな集まれないし・・・。そして、   研究発表が終わると、やっと卒業です。

ざっと書き出してみたけど、よくワタシは1年乗り切ったなあって自分で感動します・・・。特に9~12月あたりが忙しさのピークでしたね。出かけた記憶もないし、寝た記憶もない・・・。助産師を目指す皆さん、入ったあともかなりハードですけど、赤ちゃんが生まれたときは最高に幸せですよ☆



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