不気味&不思議編

不気味&不思議編

 不思議な事にはいつも心惹かれるものがあります。




*アンバーの九王子  ロジャー・ゼラズニイ著 早川文庫


 「真世界シリーズ」の第1巻。これだけでもいちおう完結して面白く読めるが、やっぱり先が気になってしまう。もし2巻目の読んでしまったら、華麗なヒロイック・ファンタジーの世界にどっぷり。

*The Dig  アラン・ディーン・フォスター著


 地球に大打撃を与える隕石を阻止するために、選び抜かれた5人のアメリカ人がシャトルに乗り込むが…。実はテレビゲームを小説化したという興味深いSF。

*白い鹿  ナンシー・スプリンガー著 早川文庫


 悲しいくらい美しいファンタジー。これ以上の説明が出来ない。

*白い竜  アン・マキャフリイ著 早川文庫


 地球から隔絶されて独自の進化を遂げたある惑星での物語。そこでは人間と竜が対となってテレパシーで感応し合っている…。

*図書館警察  スティーヴン・キング著


 ホラーのつもりで読んでいると、胸をつかれる場面にいくつもぶつかってしまう。怖いよりも感動した。

ドルイドの歌  メリング著


 謎の男ピーターの歌声に誘われ、姉と弟は古代アイルランドの「クーリーの牛捕り」に巻き込まれる羽目になる。伝説の英雄クーフーリンの登場するこの作品は、お子様向けながらなかなか面白く読めた。

*薔薇の名前  ウンベルト・エーコ著


 イタリアの「とある修道院」を舞台にして起こる、不気味な連続殺人。中世の宗教的背景をよく知っているとより面白く読める。それにしてもイタリア人はよくしゃべる。

*魔性の子  ロジャー・ゼラズニイ著


 近未来の地球と、まったく別の世界に生まれた赤ん坊が取り替えられた。それぞれの子供は元の世界に導かれるようにして成長し、やがて宿命の対決を迎える。後半はヴァイオレンス色が強くなった感じで楽しめなかった。

*ミサゴの森  ロバート・ホールドストック著


 あまりの想像力の豊かさに圧倒される、神話の原典に迫った作品。


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