自由に生きて

自由に生きて

  ~物思う秋~



微かな風が頬にあたる


ひんやり心地よい風
澄んだ空
金木犀の香り


気温と秋の匂いが記憶を戻す


切ない空気
遠い空
金木犀の香り



大切なものをもって必死に生きて
ただ、暑いだけの夏をやり過ごし

この暑さと寒さの中間に

ほっと息をつく



どんな季節よりもこの季節に思い出が残るのは
きっと心に余裕があるから


寒い冬は必死に生きて
春のおかしなテンションで陽気になり

暑い夏は必死に生きて
涼しく薫る秋に自分を取り戻す


正月でもなく
入学式の季節でもなく



私の一年が切り替わるのは

おそらく秋


これからまた素敵な一年がおくれる様に


私は今年もこの秋に感謝する



また必死に生きるために






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