Coppelia'S Parlor

Coppelia'S Parlor

「蝋燭」




私は

産まれては

なら無かった

創られては

なら無かった


私を

華燭として使い

燈す時

その二人は

生贄とされ

死んでいく


こんな事を

繰り返したい

訳じゃ無い

繰り返したくない

だけど

誰も

私の存在を

識る事も無く

同じ過ちを

何度も繰り返す


まるで 迷路の様な

鏡の迷宮に迷い込み

出られなく

なったみたいに

繰り返す


運命は廻(メグ)り

また幸福(シアワセ)な

何人ものヒトを

地獄に

奈落の底に

堕として行った…



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: