松毬の丘で。

…まだ?(かなり痛い内容です。)


(この後、もっと囲まれることになるのだけど。)

足を固定したり、いろいろテキパキと勧められていく。
で、いよいよ、出産!となったのだけど、
(会陰の切開も済ませた。)
いきんでも、うまくお腹が収縮させられない。
お腹に力入らないって感じだろうか?

結局、吸引してもらい、お腹も助産師さんに押してもらって、
ようやく、午後1時半、三千グラムちょっとの息子は、生まれたのでした。
産声は小さかった。「ふやあ、にあ。」って、感じ。

「大丈夫ですか?」
と聞かれる。
「はい?」
と返すと、医師や助産師の皆さんの笑顔。
なんだろうなあ?と思いつつ、縫合を受けている私。

…しかし…終わらない。
たまらず、
「先生~あと、何針ですかあ~?」と聞く。
「…何針って、レベルじゃあ、ないんだよお~」
と、辛そうな医師の声。
お産の後の縫合の場合、作業は、腕を上げた状態で行わなければいけない。
かなり、大変だと思う。イーゼルを前に絵を描く時だって、ずっと腕を上げてるわけじゃないし。かなりの重労働なのである。
そう、私のばあい、脂肪の付きすぎで、産道に弾力性がなくなって、
かなりの数、産道に裂傷が出来てしまったあげく、弛緩生出血もあって、
ちょっと、気を失いかけてたらしい。
で、全部、縫い終えないと、止血もできないので、まだまだ辛抱しないといけないのだ。でも、途中、赤ちゃん見せてもらう。元気そうでほっとする。

で、ガーゼ詰めて止血したけど、まだ裂傷が残ってて、再度縫い直しを2回位やりましたが、この「ガーゼ詰め止血」が一番痛かったです。

で、最後に院長がやってきて、(元大学教授のお偉い先生。)出血がひどくて、貧血(結局2リットル位だったようです。)起こしてるけど、輸血はしなくていい事、貧血の治療のため、長めに入院することになるけれど、保険診療になるから、支払いは高くはならない事など、説明された。
で、義母やら、旦那やら、両親やら、親戚やら、まだ分娩室のベッド(そのまま分娩台に変わるという奴)で寝てる私の顔を見に来たけど、早々に、引き上げていった。
…見舞い時間過ぎてたので。あーあ。

とにかく、身動きできない。カテーテルは入ってるし、血圧計は腕に付いてるし、酸素飽和度計も付けっぱなしだし、点滴ぶたれてるし、ほんとに、重病人な感じで、私の産婦第1日は、終わったのでした。


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