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私の身近にはうつ病を患っていた人、今現在患っている人、残念ながらうつ病で自ら命を絶ってしまった人がいて、うつ病という病気は私にとってとても身近なものです。
私自身、仕事のストレスから不眠症になったり、実はうつ病と診断されたこともあります。
うつ病は歴とした病気です。
科学的な根拠もちゃんとあります。
でも経験したことがない人やうつ病が身近でない人にとっては、うつ病患者の症状は単なる甘えに見えてしまったり、その人の性格上の問題だと思えてしまったり、単なる気持ちの持ちようだと思えてしまったりすることがとても多いものです。
分からないからそう思ってしまっても仕方がないのかもしれませんが
でもそれは、本当に大きな間違いで、そういった偏見によってうつ病の人たちが深く傷付くことを私はぜひたくさんの人に知ってほしいと思います。
うつ病は気持ちの持ちようや、甘えや性格的な問題ではありません。
病です。
みんな、何か落ち込む出来事があって気分が沈んだり、夜眠れなくなったりすることはあると思います。
そういったいわゆる「うつ症状」的なものは万人が経験したことがあると思うのですが、それと「うつ病」は全く別のものです。
うつ病の人にとって、自分の身体や脳が思い通りに動いてくれないことは病気が原因なのだと理解して認めることは、治療の上で大きなステップです。
それを周りが否定するようなことは治療の妨げになってしまいます。
今、うつ病と闘っている私の友人も自分のうつ病の症状は自分の怠けや甘え、精神的な弱さが原因だとずっと思いこんで自分を責め続けてきました。
最近やっと病院に通うようになり、自分の症状が病気によるものであるとやっと理解することができて治療に向けて大きな一歩を踏み出したところでした。
そんな矢先、友人はある人からこう言われてしまいます。
「うつ病なんていう病気は存在しないんだよ。単なる気持ちの持ちようだよ。
もっと前向きになれば大丈夫だよ!
私もしょっちゅう、うつになるよ~。」
この人はきっと友人を励ますつもりで言ったんだと思うのですが、友人のうつ病はこの言葉で一気に悪化してしまい、入院が必要かもしれないという所まで来てしまいました。
やっと自分の症状が自分のせいではなくて病気によるものだと思えるようになった彼女にとって、それを否定されてしまうのは何よりもつらいことだったのだと思います。
誰にでもあること、誰でも簡単に乗り越えていることが、自分にはできない。
また彼女は以前のように自分を責め続けるようになってしまいました。
前向きになろうと思ってなれるのであれば、それは明らかにうつ病ではありません。
しょっちゅううつになるというのもありえない話です。
そんな言葉よりも、専門の医師の言葉を信じてほしいのですが、一度そういう考えや言葉にとらわれてしまうと、なかなか抜けられないのもうつ病の特徴だと思います。
軽い気持ちや、励ましのつもりで言ったひとことが、取り返しのつかない結果を招くこともあります。
経験したことがない人にとってうつ病という病気を理解することはとても難しいことだと思うので、万人の理解を得るのは不可能だと思いますが、もし身近な人がうつで悩んでいたら、自分の推測や偏った知識や、定かではない情報を持って励ましたりアドバイスするのではなく、専門の医師にお任せするのが良いと思います。
うつ病が増える昨今、うつ病に対する偏見が少しでも減れば…と切に願います。
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