人間交差点

人間交差点

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

tdo1976

tdo1976

Calendar

Freepage List

Category

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

Comments

tdo1976 @ Re:おひさしぶり(01/25) BIGFIELDさん >いいこと言うね~!その…
BIGFIELD@ おひさしぶり いいこと言うね~!その通り! 投資は自…
tdo1976 @ Re:不思議だね♪(09/21) BIGFIELDさん >旧友との再会、いいねぇ♪…
BIGFIELD@ 不思議だね♪ 旧友との再会、いいねぇ♪ しかも故郷では…
上海ドリーム @ Re:雑魚が虚業で巨魚を獲る(08/22) なかなか興味深い話しですね~。(笑) …
2006.01.11
XML
カテゴリ: 徒然なるままに
気が付けば2006年。

年末はカウントダウン花火でも見ようかと妻と連れ立って新天地に行ってみた。
あまりの人の多さに辟易して、シンプリータイに半ば避難するように入る。
勢い頼みすぎた料理に「ダーパオ(持ち帰り)」などと店員さんにお願いしている間に、花火が上がり始める。
秩序のない人の群れが大嫌いな僕のテンションが見る見る下がっていくのを察した妻が横で笑っている。
12時が5分ほど過ぎたあたりで、もう僕ら二人はタクシーを捜してとっとと家に辞したのだった。
車中では「よかったねー、すぐにタクシーつかまって」などとカウントダウンや花火などは二人の間で既にその記憶も消え失せているわけである。

このようにしてポリシーもなく、祈願もなく、決意めいたものもなく、感傷に浸るようなこともなく2005年は終わり2006年は始ったのだ。

年明けは同じ会社の比較的年の近いご夫婦をお招きして家で大富豪ゲームをやったり、サッカー仲間を招待してすき焼きをしたりなどこじんまりとして小幸福な正月だった。


いずれも8年前、文部省プロジェクトで共にドイツで一夏を過ごした仲間からのものだった。

彼や彼女からのメールから伝わるそれぞれの8年の歳月の意味。

日本の会社を辞めて昨年末ベルリンで新生活を始めた者、
昨年シーメンスへと転職を果たした者、
ルフトハンザ航空のキャビンアテンダントとして元気に空を飛び続けている者。
はたまた生まれ育った家で両親が去った後も、一人でその家の修復をしながらなんだか訳のわからない生活をしている者。
愛知万博で働いた後、今は実家で次の方向性を見定めている者、
そしてドイツ人の恋人と元気にマンハイムで暮らす者。
あるいはシカゴで新婚生活を始めた者、大阪で市職員として働く者。

メールの行間から滲み出てくる8年分の人生の軌跡がそれぞれにあった。
そしてそれらの群像がかつて重なった夏があった。


彼らは僕をそのように思ってくれているだろうか。


わからない。
ただ僕はあの夏より少しだけ衰えた足でもって今もサッカーを続けているし、いつかあの夏へと続いた何事かを物語ってみたいという気持ちを忘れていない。

ローテンブルクのユースホステルの前で10人が並んで撮った写真がある。
夏の斜陽が木々を通り抜けて乱反射して、皆眩しそうだ。


だけれど、9人は今も知らないのだ。
あの時顔を上げなければ滂沱の如き溢れ出てくる涙を堪えることができなかったことを。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.01.11 14:05:50


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: