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さて、ご報告が大変遅くなってしまいましたが、五日市剛氏、今野華都子さんの共書「運命を変える言葉」出版記念講演会に行ってまいりました。
今回の講演会は、私にとって本当に貴重な学びとなりました。
そして、記憶がなるべく鮮明なうちに、心に残った出来る限りのことを記しておきたいと思ったので、今回はかなりの長文になってしまいました。お時間の許される方は、どうぞ五日市&今野ワールドをご堪能下さいませ。
今回の講演会は、休憩を挟むものの、今野さんの講演、五日市氏の講演、そしてお二人の対談という3部構成でした。
今日はその中でも、特に今野華都子さんのお話の中で、特に印象に残ったお話を順を追ってお話したいと思います。
エステティシャンの世界一を決める大会、LPGインターナショナル・コンテスト、フェイシャル部門(世界110ヶ国参加)で世界第1位、グランプリ受賞という輝かしい経歴をお持ちの今野さん。
グランプリを受賞したフェイシャル部門は、お顔のお肌の悩み(シワやシミ、たるみと言ったダメージ)の解決を審査・評価されるものでした。
受賞後、多くの方から「どうやって結果を出すのか」すなわち、「どうやってお肌の悩みを解決させるのか」といった質問をお受けされるそうです。
そのとき、今野さんはいつもこう答えるそうです。
「技術は愛情なのよ。」
多くの方は、エステの技術的な回答を求めていらっしゃるそうですが、今野さんはエステは単なる技術で施術するものではない、とおっしゃられます。
ニキビという現象があった場合、それがストレス性のにきびなのか、思春期のホルモンバランスによるものなのか、などによって同じにきびという症状でも施術方法はまったく違うそうです。
そして、それを 「よく見る」 ことによって見極める、とおっしゃられます。
「よく見る」というのは、その症状になった深い原因を探るべく、相手の方の考え方や想いを注意深くみて、その方の想いを汲み、どうしてさしあげるのかを「みる」ことだ、と今野さんは語られました。
これは、エステに限らずなんにでも通じるお話だと思いました。今、自分の目の前にいる方が「何を望んでいらっしゃって、どうすることが最適なのか」を見極めること・・・それは、技術ではなく「愛情」という心によって見極められ、行動に移されるものなのだと思いました。
そして、経営者の方々からお受けする質問は
「技術を教えて欲しい」「売り上げを上げたい」
・・・当然ですよね。
でも、今野さんがこの問いに対していつも言うことは次のことだそうです。
「売る上げをあげるには人間性を上げなければなりません」
多くの経営者の方は、意味がわからず首を傾げられるそうです。
そして、今野さんは次のことを伝えるのだそうです。
「
技術と人柄は両輪で回っていかなければならない」
「雇っている人を変えなければいけないのではない。経営者(の人間性・人柄)が変われば良い」
そして、
「技術は愛情が形になったもの」
なのだと・・・。
ここで、今野さんはご自身の半生について語られました。
お父様の体質的な遺伝で、血圧が上が60、下が40しかないこと。
極度の低体温症であること。
幼いころから死と向かい合ってきたこと。
そんな今野さんは、5歳の時に法事で見た方丈さん(お寺の長である僧侶)のお顔を見て
「人は最終的にはこういう顔をして終わらなければならない」
と感じられたそうです。(5歳にして、すでに悟っている・・・
)
そして、その法事から帰宅した日に 「私をあのお寺に預けてください」 と言ったそうです。
勿論ご両親はビックリして「学校に行けば、お寺で教えてもらえるようなことを学べるから」となだめられたそうです。
そのご両親の言葉を信じた今野さんは、学校に行く日を楽しみにしていたそうですが、理想とは大きくかけ離れた現実と直面します。
もともと虚弱体質で学校を休みがちだった今野さん。それでも特異体質(?)で、驚異的な記憶力をお持ちだったので勉強については一切問題がなかったそうです。
というのも、教科書でも本でも、ペラペラめくっていくと、ページ毎に「カメラで写真を撮った状態」のように、克明に記憶されるのだそうです。
ですから、テストの問題を見ても「あ、何ページのあの場所の問題だ」というように、答えを書く時間さえあればよかったとのこと。
(余談ですが、まるでエドガー・ケイシーみたいですね。彼は本を枕にするだけで、その本のすべての内容を克明に記憶したそうです。)
学校は休みがちで体育はもちろんいつも見学。そんな今野さんは段々学校で孤立していかれたそうです。
そんな小学生の今野さんが考えていたこととは・・・
「人の命には限りがある。明日生きている保証はない。」
「この瞬間を生きている。この瞬間瞬間をMAXで生きることの連続」
(・・・お寺に預けられなくても、既に悟っていらっしゃいますよね。)
そして10歳の時には 「私に足りないのは体験と知識だ」 と思い、本を読み出すそうです。
それも持ち前の記憶力をフル活用して、1日に10冊ペース(!)で授業中も本を読み続けたそうです。
そして成人した今野さん。人生で大きな影響を受けたある出来事に遭遇します。 時代はミニスカートが大流行しているときだったそうです。
背が高い今野さんは、普通のスカートでもミニ丈になるので「ミニスカート」をはくと「かなりのミニ」になってしまうのだそうです。
それでもある日、店員さんに「かっこいいじゃないですか~!」と勧められ、気をよくして「ミニスカート」を自分の稼ぎで購入します。
そしてある朝。仕事場(今野さんのご実家は自営)から戻っていらっしゃったお父様とミニスカートの今野さんが玄関で鉢合わせとなります。
今野さんは正直「怒られるかな。」と思ったそうです。
お父様がこんなミニスカートの自分を快く思うわけがない、というのは安易に想像できた、というのです。
そして、お父様が今野さんを見て言った言葉は次のようなものでした。
「かっちゃん、お父さん、それ、あんまり好きじゃないな。」
今野さんは店員さんに「かっこいい」と勧められ、お父様が好まないような姿になってしまった娘になってしまったことを瞬時に悔いたそうです。そして、慌てて部屋に戻って着替えられたそうです。
「かっちゃん、お父さん、それ、あんまり好きじゃないな。」
怒鳴るわけでもなく、怒るわけでもなく、自分の気持ちを伝えるお父様の姿。
「大きな現象、それだけを責めない。」
それは今野さんにとってとても心に残る体験だったそうです。
もし、お父様が「なんだ、その格好は!」と責め立てたなら「いいじゃない、自分のお金で買ったんだから!」と売り言葉に買い言葉になっていたことは想像に難くありません。
自分の気持ちを相手を責めずに伝えるお父様の愛情の深さと優しさ・・・
私もこんな親になりたいと想いました。
そして、お父様から受けた大きな愛情をしっかり受け止められ、この思い出を語る今野さんの目は光っていらっしゃいました。
そのお父様は、ご自宅の隣にある仕事場から階段を踏み外し、血の泡を吹きながら今野さんの目の前で急逝されます。
しかもそれは、今野さんが妊娠6ヶ月目に陣痛が来て、流産し、自宅静養になられた翌日の出来事。
あまりに辛く悲しいお話で、私は涙なくして聞くことは出来ませんでした。
自分にとってかけがえのない大切な人が、2日続けて他界されるのです。
ご自身が生と死の狭間を彷徨っていた幼少時代。そして成人して直面した2つの死。
否が応でも、生きるということについて深く考えさせざるを得なかった半生。だからこそ、瞬間瞬間をMAXで生きていらっしゃるのだ、ということがひしひしと伝わってきました。
そんな今野さんはこんな素敵な言葉を伝えてくださいました。
「生きるのは、体力でもあるが、気力でもある」
「自分を磨きながら幸せになる」
「自分の良心を高めていく、そして良心を磨くことが、他人と比べない確固たる自分を創っていく」
「優しさは、良心を高め、強くなること」
・・・
まだまだお話は続くのですが、あまりに長くなってしまうので、続きはまた次回ということで。。。