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その日はしとしとと雨が降りつづけていた一日だった

その日は新たな出会いの日だった


                    二人の時間+α


それは俺が加藤のうちへ行く途中のことだった

何やら目の前にはどこにでもありそうでないししかもありがちなみかん箱が
不自然に置かれていた
中から何やら音がしてそんな変なものを拾うわけにも行かず
無視して通り過ぎた



信号を2つ3つ過ぎたところであの箱が気になってしまい
もし中身が小さい子供が捨てられていたり箱のとおりみかんが本当に入っていたら
そう考えてしまうどうにもおかしいおれのオツム

どうにも俺は気になったらしくその箱のところに戻った
すると50mくらいさきにその箱が有ったが何やら背の高めの男の人が
その箱をしゃがんでじっと見ていた
しばらくしてその人は携帯を取り出し電話をかけていたがしばらくしてその場から立ち去った

中身は何かそれを知るために俺は箱に近寄ったすると・・・・・

「ミーミー」
「・・・・・これは・・また」

その箱には毛布がふわりとひかれていて小さい子猫が3匹みんな白い毛に黒や茶のぶちがついていた

「どーしたもんかねぇ」

とりあえず雲行きも怪しいしこのままじゃ弱るだけだ
そう思って猫たちの箱を持って加藤のうちへ行った






ピンポーン



「はいはーい」
「加藤くん開けてください。手がふさがっています」
「・・・はい?」

あまり理解ができてなさそうな加藤
自分の頭でチャイムを鳴らしたがさすがに戸までは開けられない

がちゃ

戸が開いて中から加藤が出てきて予想どうりな顔をして迎えてくれた
「とりあえず入って」といわれ入るそのままリビングへ向かい
床に箱を置いた

「・・・・これなんですか?」
「猫ちゃんです」
「うそ!?」

猫を見ながらの会話

まず。この猫をどーするか。
候補は結構上がった「保健所行き」「里親さがし」「飼う」の3つ
「保健所」はかわいそうだし「里親」は見つかるか・・・・
一番良いのは俺らが「飼う」だろう
でも誰が飼うかが問題だ

「どうする」
「うーん」

俺は飼っても良いんだけど加藤が飼いたいって言ったら譲るんだけど
なんか悩んでるみたいだし

「俺・・・飼っても良いんだけど」
「あ、うん・・・・でも」

「でも」その言葉を出した加藤の顔はどこと無くそそられる顔で
ちょっと危ういところの綱渡りといったところだ

「加藤・・・・」
「ん?」

加藤の近くに腰をかけ肩に手をかけて軽く頬にキスをした
その後の加藤の顔は見る見る赤くなっていき最終的に耳まで赤くなった
かわいいのにもほどが有る

少しだけじゃ気がすまなかったのか俺はふたたびキスをした

「・・・・んっ」

口のなかで混ざり合って徐々に倒れこむ
唇を離すと加藤は手で顔を隠した
手の指の間から見える頬はさっきよりも赤みを増していた

「知ってるか?キスがうまいとそのキスされた人は声を漏らすって」
「・・・・・ばかぁ」

くすくすと笑っていると俺と加藤の間に猫が入ってきた

「ミー」

そう鳴くと子猫は俺の腕にすりすりとほお擦りをした

それをみた俺たちは再び笑いあった

「よーすけ飼うことに決定ね」
「あぁ・・・」

そして俺は3匹に名前をつけた

「そら」 「紅(こう」 「うみ」

加藤と二人で考えた名前




end




コメント

この話を作っているときに警察がきてちょっとびっくり。
ついでに猫の名前は
「そら」→「空がきれい」
「紅」→「ティータイムラヴァー」
「うみ」→「Sheサイドストーリー」
から取りました。
ティータイムはちょっと強制的でしたね。
そして意味不明でごめんなさいぃ;


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