.




あの日は

自分の事と夢と友の事でいっぱいだった


            優しさ


涼しげな日
夕日が少し窓から差し込んで部屋はオレンジ色に染まっていた

体にかけられた1枚のタオルケット
風を引かないようにときっと書けてくれたものだろう

静かに回っている扇風機を止めて
リビングのテーブルに目をやると
いい色に染まっている麦茶と昔の友がいた

「・・・起きたか」
「おうよ」

本を読んでいたらしく気づかなかったのか
また蓮は本を読む

「おもしれぇか?それ」
「あぁ、それでなければよまんであろう」
「そうだな」

蓮は本を読んだまま俺と話した
なんか本ばっかりでつまんねぇ

立ち上がって蓮の後ろに行って
ぎゅうっと蓮を抱きしめた

本を読んでいたとしてもそれはとてつもなく本人には恥ずかしかったらしく
真っ赤に顔を染めた

「はっ離せ!」
「いーやーだ!」

ばたんと本が落ちて俺の腕の中で蓮はもがいていた
その間も顔は赤くて1つ間違えばそそられる顔だ

手をパッと離して
頬に手をやりちょんとキスをした
やっぱりそれでも赤くて今度のは耳まで真っ赤だった

「かわい」
「う、うるさい!」

それでも俺には暴力はふるわない
そんなときはやっぱり恋人なんだなぁとおもう

前はこんなにゆっくりできなかったし
自分が我先にとグレートスピリッツに向かっていた
今ではシャーマンも霊も精霊も妖精も普通の人間もみんな仲良く暮らしてて
シャーマンファイとの時などいい思い出なのかもしれない

「ホロホロ」
「ん?」

ぼーっとしている時話しかけられるほど間抜けな声はでまい
そう思う

「晩は何がいいだろう」

少し照れながら晩ご飯の話
それはすごく幸せな事で前も今も幸せってなんか幸せすぎて死にそうだ
そんな感じがしていた

「お前の好きなものでいいよ」
「じゃ、中華」
「また?!」

そんな会話をしながらまたキスをした

その後はやっぱり赤くなるのは変わらない

優しさも顔も。


エンド



コメント。

久しぶりに書いたよ。
ホロ蓮はやっぱいいねー。
ほのぼの系で行きたくてでも、なんか微妙。

蓮って料理下手そうですねー。
途中からホロホロが作ってそうです。


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: