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木曜日に、宝生能楽堂に「第63回 野村狂言座」を観に参りました。
まずは、石田幸雄さんの丁寧な説明がありました。
狂言「清水」。
主人(野村萬斎)から、茶の湯に使う水を野中の清水へ汲みに行くように命じられた太郎冠者(野村裕基)は、主人秘蔵の手桶を持って出かけますが、何かと用を言いつけられてはたまらないと、鬼に襲われたふりをして水は汲まずに帰ってきてしまいます。
主人は太郎冠者が置いてきてしまった手桶を惜しがり、自ら清水へ行くと言い出したので、太郎冠者は先回りをして、鬼の面を被って主人を脅かします。
怯える主人に、鬼に化けた太郎冠者は、働き者の太郎冠者を褒め、太郎冠者のためにささやかな要求をするのですが、だんだん主人に怪しく思われていきます。
中学生になった裕基君、背もだいぶ伸びて、久しぶりに拝見したので、ちょっとびっくり。萬斎さんに似て、色白だと思っていたのですが、真っ黒。部活かな?
狂言「朝比奈」。最近、仏教のおかげで人間が地獄に落ちてこなくなったため、閻魔大王(高野和憲)自ら罪人を捕まえに六道の辻にやってきます。
そこへ通りかかったのが名高い武将である朝比奈三郎義秀(深田博冶)。
閻魔大王は懸命に責めて地獄に落そうとするのですが、朝比奈は動ぜず、それどころか、怪力を用いて閻魔大王を引っ繰り返してしまいます。
そこで閻魔大王は責めるのをあきらめて、朝比奈に和田合戦の様子を語らせることにするのです。
朝比奈は、鎌倉時代の代表的英雄である和田義盛の息子さんなんですね。
和田義盛が幕府を襲撃して、幕府の門を破って攻め入った有名な「朝比奈の門破り」の語りを。
修羅場の話ですが、閻魔大王さんが、時々、突っ込みいれまます。
狂言「連歌盗人」。連歌会の頭(とう)にあたったものの、金がなくて準備ができない男(野村万作)が、ともに頭にあたっている友人(野村萬斎)と相談し、知り合いの裕福な男(石田幸雄)の家に盗みに入ることにします。
首尾よく座敷へ侵入した二人は、床に掛かった懐紙に発句が書かれていることに気付きます。
二人はこの発句をもとに連歌をすることにします。~そんな状況じゃないと思うけど~。連歌を吟じて悦にいっていると、物音を聞きつけた主人が駆けつけてきます。
罰しようとしていた主人でしたが、2人の連歌を知り、許すどころが、連歌会で、客をもてなす費用がないことを知って、二人に太刀を与えます。なんていい人なんでしょう。
萬斎さん、また前髪を伸ばしていらっしゃる?「かもめ」のためかな?ちょっと、うっとおしそうでしたけど。
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