日舞と茶道と着物の蔵

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2010年12月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
久々に「読み返し」じゃない時代小説を、つづけさまに読んでいました。


狐官女

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真葛ケ原の決闘

真葛ケ原の決闘

価格:620円(税込、送料別)


足引き寺閻魔帳

足引き寺閻魔帳

価格:560円(税込、送料別)



うーん、残念ながら、どれも、登場人物に感情移入どころか、好感さえ持てませんでした。なんだか、「正義の味方ごっこ」しているのが嫌みにしかみえなくて。「真葛ケ原の決闘」に関しては、このシリーズの前作二つについては、結構楽しめたのですけど、3冊目になって、主人公達の「身の上話:がそれなりに落ち着いてきたて、キャラそのものの面白さがなくなってきたのかな。それと、このヒトの小説の特徴ともいえる会話のくどさが、今回はおもしろがれず、ただただ「ああ、もう、くどいなー」と。

ストーリーはそんなでしたが、京都の街を舞台にした話ですから、場所が通り名のデカルト座標で示されているので、ピンポイントできて、「ああ、今、あそこの、あれが建ってる所ね」と、すぐわかる面白さ、はありますね。また、澤田ふじ子らしく、設定やウンチクのマニアックさは、楽しいです。「真葛ケ原の決闘」は、八坂神社の神灯目付役という、身分制度上かなり微妙な立場の人達の話ですし、狐官女の方は、あの、晴明の子孫の土御門家に統率された陰陽師達の話。といっても、江戸時代ですから、平安時代のグラマラスな存在とはちょっと趣が違うんですね。

それはそうと、あとがきに、作者が京都のある喫茶店で不愉快な思いをさせられたことが書いてあるのですが、これも、小説と同じで通り名でかなり場所がピンポイントされます。ちょっと歩いてみれば店を特定できるかも。おお、怖..

その次に読んだのが

半七捕物帳(3)

半七捕物帳(3)

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やっぱり、さすが岡本綺堂。文章、展開に無駄がないですね。すっきりしてます。消化不良もなし。
でも、頭の切れる半七親分はかっこいいけど、今回のは陰惨な話が(特に)多くて、夜中過ぎの「寝る前のひととき」にはちょっと...(^_^;)

「あああ、私って、時代小説を楽しめなくなっちゃったのかな..粗探しばかりする意地悪ばあさんになっちゃたのかな」と思っていたら、意外におもしろかったのがこれ。

神田堀八つ下がり

神田堀八つ下がり

価格:1,680円(税込、送料別)





そして、これ。

あかんべえ(下巻)

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価格:540円(税込、送料別)

あかんべえ(上巻)

あかんべえ(上巻)

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宮部みゆきは、やっぱり面白いですね。欠点は、えーと、突っ込みどころではなくて(いや、突っ込みたいところもあるけど)、長編なのに面白過ぎて、夜中でも何でもやめられなくなるところ(笑)。いや、困るんですよ。ほんと。





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最終更新日  2010年12月20日 09時27分01秒
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