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2006年01月16日
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カテゴリ: 日本文学
日暮らし(上)



宮部みゆきは、「進化」する。「著者時代小説の最高傑作」と言われる長編、登場!まさに格別の味わい。『ぼんくら』に続く、待望の下町時代小説

本当のことなんて、どこにあるんだよ?
江戸町民のまっとうな日暮らしを翻弄する、大店の「お家の事情」。ぼんくら同心・井筒平四郎と、超美形少年・弓之助が、「封印された因縁」を、いよいよ解きほぐす。 宮部みゆき 著書一覧

ぼんくら あやし 震える岩
堪忍箱 かまいたち 天狗風


アクセント 豆まきのマス.gifやっぱり 宮部さんの小説は時代小説が一番好きです。面白いです。宮部さんの時代小説の魅力は キャラクター、人情、ユーモア、心理、謎解きですね。ミステリー、ファンタジー、時代小説と多彩なジャンルを書いる宮部みゆきさんの長編時代小説『日暮らし』。捕物帖のような謎解きもたのしいけれども、『日暮らし』というタイトルにあるように、市井の人々のその日暮らしの生活が丹念に描かれてます。物語の隅々といい、人の心の機微といい、あたたかな血が通っているとしみじみ思うお話でした。長いですが、とても読みやすかったです。前作の『ぼんくら』の続編的内容ですね。本作は前作との関係性がと強いので『ぼんくら』を先に読むのが必須でしょう。

アクセント でんでん太鼓.gif「ぼんくら」で、次々と長屋の人々が消えていく、、不気味な雰囲気の鉄瓶長屋の若き差配人だった佐吉。アクセント 豆まき 赤鬼と障子.gif普通は差配人とは、年季のいった人間が務めるもの。一体善玉なのか、悪玉なのか、読んでみないとわからなかった、謎の若者だった彼も所帯を持ちました。カラスの官九郎は今回活躍しませんが。。彼の生い立ちに暗い影を落としていた大店の湊屋の内幕が、『日暮らし』にてようやく語られます。
ものがたりは同心平四郎が語り部で展開していきます。事件を主に追う立場であり、全体を見ることのできる位置にいるのが平四郎ですから。彼は昼行灯(ひるあんどん)な性格で出世には関心ないし、仕事もできるだけサボって鼻毛を抜いてるような御仁(ごじん)。 鉄瓶長屋でも、煮売り屋の お徳の店でしょっちゅう油を売っていました。では、いざ事件が起きたらすばらしく活躍するのか? と言うとそうでもない。池波正太郎の”鬼の平蔵”こと『鬼平犯科帳』などとは、そこは違いますね。”鬼の平蔵”こと”鬼平”は普段は昼行灯、でも盗賊改方の長官としては熾烈な修羅場をいくつも潜りぬけ、手下(てか)も手足のように使い事件解決しますから。。平四郎はもっと凡庸。彼もまた市井の一人。事件の解決は彼よりも、ずっと血の巡りの良い人間が解決しちゃったりします。でも、人を観る確かな目や温かかさが良いのですよね。 美形で賢い弓之助、超人的な記憶力のおでこ、岡っ引きの政五郎、といった、事件に直接、間接に関わる人々がおおいに活躍してますね。お徳の作るお菜(おかず)には前作からとても心惹かれてます。 どんなお惣菜の数々なのか、是非是非食したいものです(笑)。思わず、晩のおかずは濃い口の肉じゃがなどを作ってしましました。。それにしても短い文で、その人となりを表現するテクは凄いです。読んでいると、快い心持で漂ってしまいそうです。上巻の短編や中篇が前ふりとなり、後巻では一つの大きなミステリーの流れに広がります。 それぞれの章ごとにも起承転結しますし、時代小説ファンは、必読ですよね。「御宿かわせみ」シリーズにも通じる江戸人情もの。 殺しの下手人の解明は、ちょっと拍子抜けする点もありましたが、最終章の「鬼は外、福は内」は、<子捨て><嫉妬><不倫><殺し>などなど、、親子や夫婦や朋輩間のいざこざの、、人のこころの闇に巣くう<鬼>よ去れ、というオチを思わせる題でした。





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最終更新日  2007年01月29日 19時55分13秒
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