がちゃのダンジョン  映画&本

PR

フリーページ

著者名索引:ファンタジー&児童文学 


☆指輪物語


☆ナルニア国物語


☆ゲド戦記


☆ハウルの動く城


☆ハリー・ポッター


☆ライラの冒険


☆ダレン・シャン


☆ダーク・タワー


☆バーティミアス


☆氷と炎の歌シリーズ


☆ランサム・サーガ


☆小人・人形・大草原 


E.L.カニグズバーグ


D.W.ジョーンズ


ローラ・E・ワイルダー


エラゴン・ザスーラ 等  



十二国記  


海外小説


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や行の作家


ら・わ行の作家


*


このミステリがすごい海外


ロマンス本


国内小説:


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や・ら・わ行の作家


このミステリがすごい国内


あ行の映画


か行の映画


さ行の映画


た行の映画


な行の映画


は行の映画


ま行の映画


や行の映画


ら・わ行の映画


アイ・ロボット 原作と映画


天国の口、終りの楽園


シェイクスピア映画


ハリー・ポッターと炎のゴブレット


外国映画あれこれ☆


イギリス映画


スペイン映画


フランス映画


欧州映画


イタリア映画


キューバ映画


メキシコ映画


ブラジル映画


アイルランド映画


映画俳優


ユアン・マクレガー


クリスチャン・ベイル


ゲーリー・オールドマン


アラン・リックマン


ジュード・ロウ


トビー・マグワイア


フランスの俳優さん


スペインの俳優さん


ジョニー・デップ


2007年07月20日
XML
テーマ: お勧めの本(7417)
カテゴリ: 海外文学
ロンドンで書店づとめをしながら、一人暮らしをしていたレベッカに、病篤い母は、今まで話すことのなかった自分の家族のことを、初めて聞かせる。母が静かに息を引きとった後、レベッカは、コーンウォールのまだ見ぬ祖父の許へと旅立った。祖父は、高名な画家だったが、絵筆を捨てて久しかった。同じ屋敷に住むハンサムで魅力的ないとこ。そして驚いたことに、ロンドンのアンティーク・ショップで会ったことのある、少し強引で個性的な家具職人の青年も、ここコーンウォールで祖父の家に出入りしていた。伯父の妻、その親戚の娘、祖父の海軍時代の部下、屋敷での複雑な人間関係のなかでレベッカは、急速にいとこのエリオットに惹かれていくが、閉ざされた祖父のアトリエで、彼女は思いがけない家族の秘密を発見する。そして彼女が貰うはずだった母のかたみの書き物机が消え…。激しい嵐のコーンウォールでレベッカの人生は謎めいた運命の嵐に翻弄される。







ピルチャーのお話の舞台は、大抵、コーンウォールかスコットランドのようです。
◆スコットランドが舞台
「九月に」「夏の終わりに」
◆コーンウォールが舞台
「帰郷」「もうひとつの景色」「メリーゴーラウンド」です。
で、コーンウォールが舞台の物語には、大体において、画家が登場しますね。

コーンウォールが舞台の映画に、最近「ラヴェンダーの咲く庭で」 ジュディ・デンチとマギー・スミス共演 がありました。 青年を海辺で助けるシーンがあったように、岸壁にお屋敷があって海に近い暮らしをしているのですね。



ピルチャー作品に登場する人物群には、一定のタイプがあります。たとえば世俗的で身分や財産重視のタイプ。これにあてはまるのは母親だったりで、娘に安楽な結婚を望みます。 他に多いのが芸術家タイプで、こちらは自己中心的だったり、あるいは一般的でない型破りなタイプの男性で、父親や恋愛対象の男性に多いようですね。 それに対し”自分”の好みの生活や仕事を大切にしたい主人公。さらにまた、「残酷、利己主義,無関心」といった人々。 そうした物語の世界で、主人公は「serendipity:セレンディピティ」(偶然な幸せを発見する能力)で幸せをつかんでいきます。


さて『コーンウォールの嵐』のヒロインのレベッカの母は、上記のスノッブな婦人とは正反対。奔放タイプです。子ども時代は、母の次々に変わる交際相手との暮らしに、振り回されます。そんな母とはしばらく疎遠になっていたところへ、ある時「母 危篤 至急 来られたし」という、同居の男性からの知らせが来て、はるばる会いに行きます。そこで、初めて自分のルーツを知ることになるのです。


母の死を看取り、レベッカは初めて自分の家族に会いに行きます。そこで、題名の通りレベッカにとって嵐のような家族にまつわるドラマに巻き込まれます。三角関係や家族の秘密、相続問題。 母がレベッカへ、と残した骨董のライティングディスク紛失の謎も絡み、やがてハッピーエンドになるんだろうな~と、思いつつ、結構、引っ張ってますね。(笑)この辺のストーリー展開は本当に上手くて、ありがちなお話だった、と読み終わると思うのですが、すっかり引き込まれてしまいました。


『高慢と偏見』といったジェイン・オースティンの現代版とも言えるのかも。











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年07月21日 00時18分59秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: