螺旋の旋律 ~SPIRAL~

螺旋の旋律 ~SPIRAL~

「春の詩」


ぼーっとして座ってると
廊下の向こうから
仔猫がとことことやってきた
そのまま縁側に寝ころんで
気持ちよさそうに眠りはじめた

しばらくそこにいると
通りの桜並木から
花びらがひらひら舞い降りてきた
花びらが仔猫の顔に乗っかった

くすぐったそうにして仔猫が目を覚ました
まだ眠そうに顔をこすっている
「おはよう・・・」

今度はこっちが眠くなってきた
仔猫はやっぱりまだ眠そうにしている

「もう一眠りしようか・・・?」



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