DEL PACIFICO

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2005/10/10
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カテゴリ: 久米島
昨日のブログで、イソギンチャクの白化のことを少し書きましたが、


造礁サンゴもイソギンチャクも体内に褐虫藻という藻類を同居させています。
(サンゴやイソギンチャクが一般的に褐色のものが多いのはこの褐虫藻の色の為です。)
居候させてあげる代わりに、
家賃として藻類が光合成で作り出す栄養分のおこぼれを頂戴するわけです。

ところがこの褐虫藻、高水温が非常に苦手で、
そのような状態がしばらく続くと、あまりの居心地の悪さから夜逃げしてしまうのです。
褐色の褐虫藻がいなくなると、サンゴの場合石灰質本来の白色になり、


造礁サンゴは褐虫藻への依存度か高いようで、
白化が長期間にわたり続くとかなりのダメージとなり、死んでしまう場合が多いのですが、
イソギンチャクは、生命力が強いのか褐虫藻への依存度が低いのかわかりませんが、
白化により、死に至る事はないようです。
高水温の為逃げ出した褐虫藻も、水温が下がれば、再びイソギンチャクに住み着き、
元の元気さを取り戻すのでしょう。

ちなみに、イソギンチャクの寿命ですが、最古の水族館であるモナコ水族館の飼育では
100年前後の記録があるようですが、最後は事故死だった為、正確には判らないようです。
ひょっとすると、数百年単位で生きるのかもしれませんね。

今、見かけるイソギンチャクは、江戸時代あたりから長きにわたり暮らしてきて、
私たち人間が、好き放題に海の環境を荒らしていくさまを、横目でじっと耐えながら、



今日の写真は、久米島で撮影したウミウシカクレエビです。
宿主のバイカナマコは本来褐色なのですが、この固体はなぜ赤みが強かったです。
写真の背景としては、こちらの方が冴ますね。
ウミウシカクレエビ





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Last updated  2005/10/10 09:09:54 AM
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