DEL PACIFICO

DEL PACIFICO

2007/09/04
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テーマ: 水中写真(542)
カテゴリ: トンガ
トンガは非常に遠い国です。

NZ・フィジー・AUS経由などのルートがありますが
いずれの場合も接続は良いとはいえません。
最も一般的なNZ経由便でも、移動に往路3日復路2日の5日を要します。



ではなぜそこまでしてトンガへ向かうのかというと、
恵まれた環境でクジラと泳ぐことが出来るということに尽きると思います。

世界中でホエールウォッチングが可能な海は多く有ります。
しかし、これらの海の大半ではクジラ保護の理由から


私が知る限り、(少し前の知識なので、最近は変わっているかもしれません。)
ザトウクジラと泳ぐことが出来る海は世界中で下記の4ヶ所、

 ・大西洋ドミニカ共和国、シルバーバンク
 ・フレンチポリネシア(タヒチ)、ルルツ島
 ・トンガ王国
 ・沖縄、久米島



日本でも冬の久米島で泳ぐことが出来る可能性があります。
沖縄でホエールウォッチングというと、隣の慶良間諸島が有名ですが、
こちらは厳格なウォッチングルールが制定され、
レジャー目的にクジラと泳ぐことは出来ません。


確立されていない?こともあり、自主規制がなく
一部のダイビングサービスが、ホエールスイムを実施しています。
実際、私が初めてザトウクジラと泳いだのは久米島の海でした。

久米島でホエールスイムが可能なら、
わざわざ遠くトンガまで行く必要がないように思えるかもしれませんが、

(晴れれば問題ないのですが)曇りの日は、船上でも非常に寒いのです。

まして、雨など降り出せば、冬山登山の心境です。
指先はかじかみシャッターボタンを押すこともままなりません。
水温も20~21℃程度と低く、
ひたすら苦行を積む修行僧のような環境での観察となります。

また、専門にオペレートされているわけではありませんので、
水中観察を行うにあたってのルール作りがされておらず
一度に10人以上が同時に海に飛び込んだりするため
クジラに接近しづらく、
見たのは他人が巻き上げた泡飛沫のみということが多いと思います。



対して、トンガは下のmapでお解りいただけると思いますが、
非常に複雑に入り組んだ島々が天然の風除け波除となり
風が強い日でも、リーフ内の比較的静かな海でのクジラ観察が可能なのです。

日中は30℃を超え、厳重な暑さ・日光対策が必要なくらいですし、
(ところが、夕刻になると急速に気温が下がりエアコンは必要ありません。)
水温も24~25度と高く、3~5mmのウェットスーツを着用すれば、
よほど長時間泳ぎ続けない限り寒さを感じることもありません。

そして、何より素晴らしいことに、他の海ではかなり困難とされている
親子のクジラと泳ぐことが、最も容易いそうなのです。
1グループのクジラに1度に泳げる人数も
ガイド1人にゲスト4人の計5人までと、ストレスなく観察できます。

そんな理由で、
トンガでのホエールスイムは非常に恵まれた環境下での実施が可能ですので、
往復5日の行程を考慮してもなお余りある魅力があるようです。



ヴァヴァウ諸島map
濃い緑が陸地、少し薄いところはサンゴ礁のリーフです。
赤丸で囲んだところが、ネイファの町。
先日のヨットが多く並んだ写真はここで撮ったものです。
ヴァヴァウ諸島


お気に入りの一枚です。
ザトウクジラ エスコート







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Last updated  2007/10/14 08:57:31 PM
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