蘭州を行く。
建築現場です。
柱には細い鉄棒が10数本使われているだけで、日本のように、40cm角、あるいは50cm角もあるようなH鋼なんか一切使用されていません。
細い鉄棒をコンクリートで固めて柱として、下層から上層にどんどん積み上げて行って、高層ビルにするのです。
まるで、三匹の子豚「ぶーふーうー」の「うー」のお家、レンガ積みの家のようです。
大きな地震が来れば、この街の建物は全て倒壊。
この街は廃墟の街と化してしまうでしょう。
中国の地震のニュースを見て、日本人からすれば、こんな小さな地震なのに、どうしてこんなに多くの死傷者が出るのっと不思議に思うのですが、大きなビルでさえこういう建築です。
ましてや、一家族が住む一軒家なんて、まさにレンガをおそるおそる積みあげたような建屋で、小さな小さな地震でさえも、建屋が倒壊して、多くの死傷者が出てしまうんです。
そもそも建造物が虚弱過ぎるんです。
( 続 )