間取りシミュレーション
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建築物である以上構造を最優先しなければならない。デザインよりも優先するものはひとつしかないのです。もちろん、デザインにあわせて構造家との打ち合わせを何度も重ねて、最終的なフォルムを決定していきます。私は独立前よりお付き合いいただいている構造家の西園博美さんに構造計算の部分をパートナーシップしていただいています。梅田スカイビルなど数々の名建築を担当されたゆるぎない自信そしてなによりも虚偽記載のない信頼性です。成立しないものは建築してはならない。デザインを優先したとしても、当たり前の作業なのです。最近ではコンピューター計算が発達して立体解析によるバランスの取れた構造計算が可能です。西園さんは構造計算ソフトの開発者でもあるので(ソフトをつくる人)他人のソフトを使ってよくわからない打ち込み作業をしている会社とは違います。必要があれば構造モデルをつくって施工業者と打ち合わせを行い改善します。構造図は打ち合わせを幾度も行い、デザインにあわせて改善をしていきます。最初にこのようなイメージで骨組みをつくる等の打ち合わせから、最もプロに必要な作業、最善の構造の組み方はどのような方法かを吟味します。こうして、一冊の分厚い計算書と構造図が完成するのです。私は工業大学出身のデザイナーですので、考え方が保守的なのかもしれません。巨大な高層建築物でない場合であっても、たとえ小さな住宅であっても、最良、最新の科学情報、緻密な計算で建築物は建てるべきであると考えています。シダジュンエイ建築設計事務所 建築家 信太淳英
April 15, 2007