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夏目漱石作品は途中で挫折するばかりで、最後まで読めたのは「坊っちゃん」と「夢十夜」くらいだったっけ。
教師を罷め東京に戻って三年、街鉄の技手になっていたおれのところに山嵐が訪ねてきた。赤シャツが首をくくったという。四国の中学で赤シャツは教頭、山嵐はいかつい数学の教師の同僚だった。
「あいつは本当に自殺したのか」
と山嵐は殺人事件をほのめかす。そして、一緒に四国に行くことになった。そこで待っていたものは……。日本文学の名作の裏に隠されたもう一つの物語。
探偵は犬だ。おれは、凡そ世の中に何が卑しい家業だと云って、
探偵と高利貸程下等なものはないと思っている。
その探偵の真似事をするた、猶悪い。陋劣の極みだ。
一言、とにかく面白かったです。
夏目漱石の「坊っちゃん」の世界にすうっと入り込める。夏目漱石が書いた推理小説のような錯覚を起こさせる。
それほど、坊っちゃんが自然に描かれてました。
夏目漱石の「坊っちゃん」を読んでなくても問題はないですが、読んでいたらより一層楽しめます。
事件はと言えば、当時の社会情勢が色濃く反映されていて、なおかつ、それが事件の重要な鍵となってるあたり、犯人の正体の意外さもあいまって、成る程ねぇ~と唸らされることしきり。
初めて読んだ柳作品「吾輩はシャーロック・ホームズである」(感想は こちら
)も、当時のイギリスを取り巻く世界情勢(イギリスの傲慢っぷりまで)がきちんと描かれた上で、ミステリ作品としてきれいに着地する様に感心しきりだったわけですが、柳作品に共通する社会情勢とミステリを融合させる力量は見事というしかありません。
そして、何より魅力溢れるキャラクター。
無鉄砲で前向きで、飾らない。奢らない。嘘をつかない。
ちゃきちゃき江戸っ子な坊っちゃんの活躍は爽快きわまりないです。
何より嬉しいのは、ちゃんと柳版坊っちゃんも清を本当に本当に大事にしていること。
本家「坊っちゃん」は、日本文学の名作の割にはとっつきやすく、ユーモアに溢れた小説ですが、清と坊っちゃんのところは、楽しくて微笑ましくて泣けて泣けて仕方なかったことを思い出しました。
「清は死ぬまでおれを「坊っちゃん」と呼んだ。
清がいなくなって、おれは本当に独りぼっちになった気がした。」
うん、自分、この二人が大好きだったっけ。
清にもらった財布とか、清からの手紙とか。そんな清絡みのエピソードに胸打たれ、最後は不覚にもホロリとさせられました。
夏目漱石の「坊っちゃん」を読み返そう。
そして、もう一度、「贋作『坊っちゃん』殺人事件」を読み直そう。
そうすれば、きっと、新たな発見があるはず。
柳広司作品は面白い!今のところ、1冊も外れがありません。
最初に読むには、「吾輩はシャーロック・ホームズである」か、「贋作『坊っちゃん』殺人事件」がお勧め。両方とも夏目漱石という日本の誇る文豪絡みの作品ですが、敷居は全然高くありません。
軽妙かつリズム感溢れる文体に、時間を忘れること間違いなし♪
感想を読ませていただいた素敵サイト様→ まったり感想日記
【小説感想】「銀魂 帰ってきた3年Z組… 2011年04月06日
読書感想文用ならこの辺はどうですか?(… 2009年07月14日 コメント(1)