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2008年10月08日
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テーマ: お勧めの本(7901)
カテゴリ: 読書感想

2007年12月、そこにあったのは、確かに「奇跡」でした。

でも、頑張ってきた二人にとっては、「奇跡」なんかじゃなかったのかもしれない。




6万8000円のアパートに10年間同棲生活。
伊達が察知した、富澤の自殺疑惑。
舞台に2人、観客も2人……の売れない時代。
トイレに10年間貼りっぱなしだった、2人の「約束」のメモ!?
M-1決勝舞台上で喧嘩寸前、の理由。
決勝本番中にネタが飛んだ。そのとき2人はどうしたか?



高校時代にラグビー部のみんなをゲラゲラ笑わせた、太陽みたいな存在感とビジュアル

横に立つ相方は、伊達しか考えられなかった



富澤の才能に、芸人として惹かれていたのは確かだった

あいつとコンビをやることに魂をかけることの方が、僕には大事だったんだ





朝更新した日記にチラっと感想もどきを書いてるんですが、折角だから独立した日記にしようと思い立ちました。

結構、偏見というか思い込みが激しいので、タレント本っていうと、子供のころ苛めにあってたことがお約束のように書かれてたり、本の上半分しか字が埋まってなく隙間だらけだったり、文章がベタベタと自己陶酔に浸ってるんだろうと、それこそ何の根拠もなく思ってました。

サンドウィッチマンお二人のブログを見て、本が発売されることを知り、M-1以降のにわかファンとして一応チェックだけしとくか、と軽い気持ちで立ち読みし、プロローグの7ページ。
たった7ページを読んだだけで、周りに人がたくさんいる本屋にも関わらずうっかり涙ぐんでしまい、あわてて購入。

キャラ芸や一発ギャグではなく、ストーリー性のあるコントを18番としてるだけあって、私の偏見なんか軽く吹き飛ばす勢いで読み応えのあるエッセイでした。
タレント本だからって軽く見るどころか、普段、私がブログで描き散らかしてる駄文なんか、鼻をかんだティッシュと一緒にポイ捨てするくらい、感動させようなんて気負いなんてない(ように思える)淡々とした文章にうっかり引き込まれ、気が付いたら一気読みです。

途中で読むのを止めるなんて考えられない、リーダビリティの高さ。

何より、 お互いがお互いをナチュラルに褒めまくる!(笑)

何かっていうと、伊達ちゃんはトミーを天才だ、天才だと語りあげるし、トミーはトミーで伊達ちゃんの話術や感のよさを褒めまくる。
伊達さんと富澤さんが交互に書き進めているので、読み比べしやすい体裁になってるんですが、共通して描かれるのは、下積み時代、どんぞこの状態で、落ち込んで、泣いて、それでも「相方の存在に救われる自分」。

なんかもう、気持ち悪いくらい仲がいい(笑)

二人が醸し出す、二人でいることの自然。それがあるからこそサンドウィッチマンのネタは安心して気持ちよく笑えるんだってことをひしひしと実感させていただきました。


M-1でネタが飛んだことについて書いてあったので、すぐにDVDを見返したんですが、言われなければ絶対気付かないくらいナチュラルに面白かったです。
「敗者復活」を読んで、泣いてしまい、返す刀でM-1の優勝が決まったシーンを見てやっぱり泣く。

自分、涙腺緩んでんな~としみじみ思いつつ、苦手だと思ってたエッセイも、意外と面白いかもしれない、なんて思ったのは内緒。




僕は、握手の手を富澤に差し出した。

紙吹雪がまだ舞い落ちてくる中、握った相方の手は、めちゃくちゃ熱かった。




光をちょっとよけて隣を見た。

そこには伊達がいた。

あいつも、笑っていた。




良かったね。これからも頑張ってね。

読み終わった今、この二つの言葉しか出てきません。





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最終更新日  2008年10月12日 16時47分34秒
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