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奏さん( little letter
)から銀さんとお妙さんの誕生日のお話を頂きました♪
今月は銀妙誕生日月間!
(銀さん 10月10日 お妙さん 10月31日)
銀さんと姉上が幸せなら相手は誰だっていいんですけど、やっぱり銀妙が何よりも大好きです♪
※楽天ブログの字数制限に引っかかったので、二つに分けさせていただきましたm(_ _)m
【想紫苑-オモワレシオン-】〈一〉
「生まれてくるなら、春か夏が良かったわ」
言いながら、お妙は静かに茶をすすった。
机の上にある湯呑みは4つ。
だが、閑散とした部屋には俺とお妙の二人しかいなかった。
賑やかなのは障子越しの庭。
秋を彩る紅葉が絶え間なく舞い、その中を赤とんぼが不規則に進む。
それを眺めるように並んで座って、手持ちぶさたな時間を過ごしていた。
「何、いきなり」
肘を付いてその横顔を一瞥した。
笑うでもなく、怒るでもなく、もちろん無でもない静かな横顔。
「秋って何だか物寂しいじゃないですか。
冬に向けて空気は冷たくなる一方だし
空も遠くて少し靄がかかったみたいに薄い色をしていて。
春や夏の方が活気があって
生まれてきたことを歓迎されてるみたいじゃないですか?」
「別に、季節に歓迎されなくても祝ってくれる奴等はいっぱいいるじゃねェか」
言いながら耳を澄ますと、遠くで新八と神楽の声がした。
「3人じゃ足りないってか?」
4人で俺とお妙の誕生日を祝おうと言い出したのは新八だった。
それで志村邸に招かれ、晩飯は自分と神楽で用意するからと、お妙と二人残された。
必然的に作られた空間は思いの外やりにくく、何か喋らねばと思った矢先のお妙の発言が「生まれてくるなら、春か夏が良かった」だった。
「そんなつもりで言ったんじゃありません。
何か喋らないと、どこぞの天パが相手をしてくれそうになかったもので」
・・・アレ?俺のせい?
こちらを見ながらニッコリと笑われると、これほどまでに俺を困らせるものが他にあるだろうか、何て思う。
「銀さんは、いつが良かったとか無いんですか」
「ストレートヘアーで生まれてこれるならいつでもいいね」
俺の最大の嫉妬心が自分に向けられていることに気付いているのかいないのか、お妙は吹き入る風で乱れた前髪を軽く掻き分けた。
それに乗って部屋に舞い入った紅葉を適当に一枚摘んだかと思うと、人の髪に当てがって
「でも、銀さんも秋って感じじゃ無いですよね。
むしろ梅雨って感じですよね」
「おま…何で天パ最大の好敵手梅雨!?
ふざっけんじゃねェよ!それだけは御免だ!!」
「いつでもいいって言ったじゃないですか」
「だからそれはストレートの場合!
お前は天パの苦しみを知らないからンなことが言えんだよ!
大体、梅雨ってのは・・・」
言いながら勢いで、人の髪に紅葉を翳す、その手を思わず掴んでしまった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
嫌な沈黙。
やべ、俺今ものっそい手ェ熱いかもしんない。
平静を装いながらぱっと手を放し、先程お妙がそうしたように真似て、取り上げた紅葉を相手の髪に翳した。
「だったらお前は似合うんじゃねェの?秋」
こいつの基準ではかるなら。
紅みのある栗色の髪。
それは紅葉の栄える秋色と呼ぶに相応しいものだった。
「そうですか?残念だわ」
「残念?・・・え、何お前
もしかして雨やカビやキノコが似合う女になりたかったの?」
当たり前のように殴られる。
その細腕のどこにンな力があるんだよ。
・・・くっそう、ちょっとは手加減しやがれ。
思いながら腫れた頬を渋々撫でた。
「暗くなってきましたね」
何事も無かったかのようにすっと立ち上がると、お妙はパタンと障子を閉めた。
真っ白な障子は夕焼けに染まり、部屋に散らばった紅葉が十分に秋を演出する。
そんな時間帯になっても、一向に晩飯のメニューを察せないのが半ば気掛かりになり始めた頃、
「そうだ、私、銀さんにプレゼントがあるんです」
胸の前で手のひらを合わせる、意外にも可愛らしい仕草を見せるとお妙はこちらに背を向けた。
隣りの部屋から持ち出して来たのは余り厚みの無い、白いリボンの巻かれた水色の包みだった。
ええっと、こういう時は何つーかな。
「開けてみて下さいな」
ろくに礼も言わないまま受け取ると、お妙はその横で嬉しそうにこちらの顔を覗いている。
貰えるプレゼントなんて、また卵焼きだろうと踏んでいただけに少し戸惑いつつも、柄にも無く胸が躍っていた。
「銀魂」で誕生日SS(※要注意)を頂きまし… 2012年03月31日
【お祝い】<二> ※要注意 2012年03月31日
【お祝い】<三> ※要注意 2012年03月31日