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2009年12月13日
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テーマ: 銀魂(1196)



12月13日は伊東先生の誕生日!☆(≧▽≦)☆!

というわけで、ぽっぽさんから、伊東先生ハピバSSを頂きました♪

伊東先生がクールでかっこよくってメロメロですwww





【鴨・三つ葉】



近藤の部屋の前を横切った時、聞きなれない女の声がした。
そのまま自室に戻ろうと歩いていくと、前方から一番隊の沖田が走ってくる。
近づいてくるにつれ見えるその表情は、何とも子供らしい。
部屋で暫くの間仕事をして、再び近藤の部屋の前に来れば、中に沖田の声が加わっていた。
現在屯所にいるのは僕と近藤、沖田、それから監察の人間だけだ。
静かな屯所に響き渡る笑い声。
近藤に用があったのだが、これは少し入りづらいな。…別に後でもいいか。
それにしても沖田とも関係のある人物とは意外だったな。

部屋に戻る前に厠に寄ると、入口で監察の山崎とすれ違った。
「山崎君」
僕が呼びかけると、山崎は振り向いた。
「客人が来ているようだが、一体誰か、君は知っているかい?」
「何でも沖田隊長の姉君らしいですよ。俺も姿を見たのは今日が初めてです」
山崎は答えた。
「局長とも知り合いなのか?」
「田舎の友人らしいです。多分副長もそうなんじゃないんですかね」
沖田の姉で、近藤と土方の友人か。
まぁ、あの問題児の姉だ。ろくな女ではないのだろうな。


用を済まし厠を出ると、まさにその女が立っていた。
一目で沖田の血縁であることがわかる。外見はよく似ている。
特に気にすることもなく女の横を通り過ぎようとしたが、
女が厠の前に立ちすくみ、何やら困っているようなので声をかけてみた。
「どうかしましたか?」
女は振り向き、頬に手を当てて言った。
「あの、厠っていうのはどこも、こうなんでしょうか?」
おかしな事を聞く女だ。
「ええ、そうですよ」
僕がそう答えると、女はそこで立ち往生する。
どうしたというのか。早く入ればいいものを。
僕はそう思いながら背後の厠に目をやる。
・・・あぁ、そうか。
僕は理解した。屯所には男用の厠しか存在しないのだ。
それもその筈。隊士には男しかいないうえに、来客用の場所でも無いのだから。
「どうぞ。今、中には誰もいませんから」
女は僕を見上げた。薄い色の瞳だった。
「外で見張っていますので、大丈夫ですよ」
女は少し顔を赤らめると、一度下を向いてからそそくさと中に入っていった。
少しすると女が出てきて、僕らは並んで歩いた。
特に話もしないまま、近藤の部屋の前に着くと彼女は言った。
「どうも有難うございました」
「どういたしまして」
僕が進行方向に足を出すと同時に、中から襖が開いた。
手前に沖田。奥に近藤の姿が見えた。沖田が下から睨んでいる。
近藤は僕を部屋に入れ、彼女を紹介した。
ミツバというのか。弟と比べて随分とまぁ、大人しい。
「伊東先生も一緒に話さんかい?」
途端に沖田が僕に視線を向ける。”出て行け”と言っている。
そんな顔しなくとも出て行くさ。
僕は遠慮し、先ほど後回しにした用件だけ手短に済ませた。
僕が部屋を出切らないうちに沖田はピシャリと戸を閉めた。
「姉上、アイツに何かされませんでしたか?」
背後から話し声が聞こえた。全く、失礼な。僕を一体なんだと思っているのやら。
「とっても親切な方だったけど、どうして?」
僕は一瞬足を止めた。
その後も沖田が何やら言っていたようだが、ほとんど覚えていない。


歌舞伎町の空が真っ赤に染まった時、僕の部屋を軽く叩く音がした。
襖が開きミツバが現れ、僕は急いで立ち上がった。
「ご挨拶をと思いまして」
ミツバが言った。
「もうお帰りになるんですか?」
「ええ。もともと近くに来たので立ち寄っただけだったのですが、つい長居を。
 申し訳ありませんでした。煩かったでしょう?」
そうでなかったと言えば嘘になるが、近藤と沖田の声しか聞こえなかったな。
「いつもはもっと騒々しい。男所帯ですからね」
ミツバは口に手を当てて、無邪気に笑った。
「お帰りはどのように?」
「電車で帰ろうと思っています」
「では駅までお送り致しましょう」
ミツバは少しキョトンとしたが、やがて笑みを見せた。
僕はそれを承諾と受け取った。

駅までの間、ミツバは沖田のことをよく話した。
弟とは似ても似つかない、とつくづく思った。控えめで品の良い女性だ。
そんなことを考えていたら、突然隣からミツバの姿が消えた。
ミツバは足を止め、ある方向に視線を注いでいた。
「どうかしましたか?」
ミツバは答えない。
僕はその視線の先を見た。
ごく普通の人々が街を行き交う。特に目を引くものなど見当たらない。
もう一度ミツバを見てみる。もっと奥か? 僕は目を凝らした。
やがて全身黒い服に身を包んだ男を見つけた。
一体どれだけ離れていることやら。
黒い一本の線のように僕には見えた。


・・・何だ。そういうことか。
僕の脳裏を山崎の言葉がよぎった。
「ミツバさん」
僕が呼びかけると彼女は我に返り、再び歩き始めた。
最後に先ほどの黒線を見れば、てっぺんが肌色に変わっていたように見えた。


僕は彼女を見下ろした。
夕焼けの光を背中に一心に浴びて、僅かに影が落ちた顔は優しく微笑んでいる。
今日見た中で、一番綺麗だと思った。








まったく。つくづく気に食わない男だな。
だが、まぁこの顔が見れたのだから



・・・良しとする、か。








【完】



chichaさんに色塗りしていただいたミツバさんです♪

そういえば、会社の男子寮に忍び込んだとき(←何をやってるんだか)、トイレには困りました。

と言いたいとこですが、友人を見張りに立たせて堂々と入ってました(笑)
ちなみに、男子寮に忍び込んで何をしてたかっていうと、友人の部屋で大きな声では言えないビデオ鑑賞をしてただけですが(←ホントに何をやってたんだか)、今では、その友人も一児のパパです。

懐かしいなぁ……

ということはどうでもよくてですね(←全くです)
以下、ぽっぽさんからのメールを引用。


ミツバさんはものっそい遠くにいる土方さんを発見して足を止めたのです。
伊東先生は土方さんって認識できるほど見えてないんですけど、
ザキの『土方さんとも友人』っていう言葉とミツバさんの態度から推測したんです。
『先のてっぺんが肌色に変わっていた』っていうのは土方さんも
ミツバさんに気づいて、そっちを見たってことです。

伊東先生は別にミツバさんに惚れた訳では無く、「あ、なんかこの人素敵だな」くらいの気持ちなつもりです。
と思った矢先に「まぁ~た土方だよ」みたいなね!(笑)
土方さんは土方さんで伊東先生とセットでいるとこ見てヤキモキしてたらいいと思うな!!


うんうん、確かに。

土方さんがヤキモキしてたらいいな!!

っつか、伊東先生SSと見せかけて、さり気にトシミツを入れ込んだだけじゃなく、ミツバさんがめっさ癒し系で、やっぱり伊東先生がごっさかっこいい。

そんなぽっぽさんのスキルに乾杯!!

ぽっぽさん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!


ちなみに、ぽっぽさんからはもう1本送っていただいてるんですが、私がもたもたしてるせいでまだアップできてません。ぽっぽさん、ぽっぽさんファンの皆様、すみません~。
なんとか頑張ります!って、言うだけは簡単なんですよね……ORZ


SSはこちらにまとめてます。⇒ 【頂き物(ss)】



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最終更新日  2009年12月13日 16時48分43秒
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