PR
カレンダー
カテゴリ
サイド自由欄
感想
・ 週刊少年ジャンプ
カラー(ジャンプ掲載)
カラー(銀魂)
カラー(べるぜバブ)
カラー(黒子のバスケ)
ぬらりひょんの孫 誕生日一覧
・ 国内小説
・ 海外小説
・ 漫画
・ ドラマ
・ 特撮
・ アニメ
・ 映画
カラーイラスト
トップイラスト
カレンダー画像
頂き物(イラスト)
銀魂
・ コミックス他感想
・ アニメ感想
・ジャンプ感想→ こちら
の個別感想からどうぞ
・ 映画感想
・ 誕生日・記念日一覧
・ ジャンプ表紙
・ 赤マルジャンプ
・ 頂き物(SS)
・ 頂き物(イラスト)
・ 雑文
・ CP妄想
銀妙
沖神
トシミツ
坂陸奥
桂幾
高また
土沖(初期設定)
・ CPイラストつめあわせ
・ ミツバさん編
・ コマーシャライザー
コメント新着
キーワードサーチ
もう、ドキドキでテレテレΣ(//Д//)しっぱなしなんですが、
あの鉛筆絵のシチュエーションはこれで決まりってことで!(きっぱり)
【傍に】(前編)
「じゃぁ銀ちゃん、行ってくるネ」
夕暮れ。
そう言って神楽は、嬉しそうに傘を広げ出て行った。
幾月ぶりか。実父である星海坊主が神楽に会いに、地球へやってきたのだ。
遥々宇宙からやってくる父親をターミナルまで迎えに行き、
そのまま何処かに宿をとる、と神楽は言った。
何度も行ったことはあるし、何より目立つ建物だ。
道に迷うことはないだろう。
神楽は銀時に付いて来る様にねだったが、
銀時は親子水入らずを邪魔したくないと、万事屋に残った。
「嬉しそうですね、神楽ちゃん」
新八が飛び跳ねる後姿を見て、微笑んだ。
姉がいるとはいえ、新八自身が既に両親を持たない身である。
やはり何処かで、羨ましい気持ちはあるのかもしれない。
程なくして、新八も万事屋を後にする。
その際、銀時は出際の新八の頭を軽く2度、ポンポンと叩いた。
「・・・何ですか?」
「別に?」
銀時はもう一度、同じことを繰り返した。
新八はただ何となく微笑むと、扉を閉めた。
玄関の引き戸に背を向け、銀時の足は自然と居間へ向かう。
何となくソファに座って、TVを付けた。
何をするでもなく、見たい番組があるわけでもなく、
ただ、ぼんやりとそれを眺める。
日はだんだんと落ちていき、TVの光が目に痛くなってくる。
銀時は立ち上がって、灯りを付けた。
風呂を沸かし、夕飯の支度を始める。
米を量る時、いつもと同じだけの量を取ってしまい、
ザラザラと神楽の分を米櫃に戻した。
一人分の食事が出来上がり、机に持っていった。
いつもと同じだけのドッグフードを巨大な皿に入れて、定春の前にも置いた。
ソファに座ってもそもそと食べ始める。
だが何故だろう。
あまり喉を通らなくて、箸を茶碗の上に置いた。
だが残す気にもなれずもう一度箸を手に取ると、
茶碗を持って床に腰を下ろし、定春の横腹の辺りに背中を預けた。
定春は特に気にしない様子で、ガツガツと餌を平らげていく。
夕飯を食べ終え、後片付けも済まし、風呂にも入った。
甚平姿で薄暗い部屋に戻ってくる。
定春がソファの隣でうつ伏せに寝ていて、銀時はまた寄り掛かった。
銀時の背中の感触に気づいて、定春は大きな尻尾を銀時の前に持ってきて
その体をすっぽりと包んだ。
銀時からはふわふわの毛の先から
突然自分の足が飛び出しているように見えて、
何だか可笑しくなって笑った。
定春の毛が温かくて、瞼がだんだんに落ちてくる。
もうこのまま寝てしまおうか。そう思っていた矢先、
定春はスッと立ち上がると、いつもの指定席。
押入の下段へすっぽりと納まり、そこから顔だけこちらに向けて目を閉じた。
「何、お前。そっち行っちゃうわけ?」
定春は答えるかわりに、小さないびきをかいた。
こんな静かな夜は何時振りだろう。
いつもなら夕飯、風呂。
何かにつけて、下から鬱陶しいと苦情が来るほどに騒いでいるのに。
銀時は気が付くと黒電話を手に取り、電話をかけていた。
「ハイ。こちら“キャバクラすまいる”です」
陽気な男の声が耳に響いた。
後ろに聞こえるバカ騒ぎ。さすがは歌舞伎町といったところか。
「・・・お妙いる?」
「はい?」
「お妙。いる?」
「あぁ、お妙ちゃんですね。申し訳ありません、周りが煩かったもので」
受話器の向こうで男は笑いながら言った。
「少々お待ちください」
安っぽいクラシック音楽が流れて、何も考えずに待った。
音が切れて、再びさっきの男の声がした。
「申し訳ありません。お客様のお名前伺ってもよろしいでしょうか?」
「・・・坂田」
「坂田様ですね。少々お待ちを」
音楽がさっき途切れた所から始まった。
銀時の頭の中をただ、その安っぽい音だけが駆け巡っている。
「はい、お妙ですけど」
突然耳に生きた声が入ってきた。
頭の芯まで響く声。
聞きなれた声。
「銀さん?」
その声が自分の名前を呼んでいることが何だか嬉しくて、
銀時は黙って聴き入っていた。
「銀さん?」
声は少し怒った口調になった。
それが可笑しくて、銀時は柔らかく微笑んだ。
「何なの一体?」
いたずら電話だと思ってお妙が切ろうとした所で、
ようやく銀時は我にかえり、慌てて呼び止めた。
「何なんですかもう」
「悪ぃ。ボーっとしてて・・・」
「そっちから電話してきたくせに」
深夜0時。まるで別世界のように、受話器の向こうには夜の日が昇り、
万事屋には月明かりだけがうっすらと窓から差し込む。
グラスとグラスのぶつかる音。どこかの親父が怒鳴る声。
はっきりと耳には聞こえているものの、脳には届かない。
今銀時の脳に認識されているのは、受話器の向こうの声だけ。
「で、どうしたんですか?」
「あ、何が?」
「何って・・・ 用があるから電話してきたんでしょう?」
「あぁ。いや、用っつーか、用は無ぇんだけど・・・」
「それなら私、仕事に戻りたいんですけど」
「あー・・・」
「切りますよ、いいですね?」
「いや待て。ある、用」
「・・・何ですか?」
受話器の向こうの声は、少し呆れている様子だ。
「・・・家、来いよ」
気がつけば、口から出ていた。
「・・・は?」
「だから家、万事屋」
「今?」
「今」
「どうしたんです、何かあったんですか銀さん?」
「何も?」
心配そうな声に、銀時はそう答えた。嘘ではない。
「何だかいつもと違いますよ」
「うん。それはそう」
暫く黙った後、溜息が聞こえた。
「ごめんなさい。今仕事中なんで」
そう言って妙は受話器を置いた。
ツーという音が何度も空しく銀時の耳に響いた。
【後編に続く】
いつもは一度にアップさせていただいてるんですけど、ふと思い立ちました。
折角の前後編。折角の銀妙。折角のぽっぽさんの素敵SSです。
後編は明日アップすることにしました。
なんかほら、焦らしプレイの方がドキドキが高まるかなぁって(笑)
是非是非、楽しみにお待ちください!☆(≧▽≦)☆!
ぽっぽさんのブログはこちらからどうぞ。→ 【popponoblog】
「銀魂」で誕生日SS(※要注意)を頂きまし… 2012年03月31日
【お祝い】<二> ※要注意 2012年03月31日
【お祝い】<三> ※要注意 2012年03月31日