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通院日は痛イン日 背中と肘と・・・ ( 朝の満員電車風景 )
同じ「東京在住 ( 者 ) 」でも三多摩の南に暮らしている私です。
通院とはいっても朝早くのいわゆる通勤ラッシュ時間内に
都内の新宿の病院まで出向く移動ですから人ごみの多さに圧倒されます。
最寄り駅の私鉄の駅から新宿に出るまでの電車の乗客の込み加減は
内心戸惑うことが多々あります。
今日は確実にいつもより一人分乗客が多い ( 私のこと ) のです。
込み加減が若干増しています。
電車に乗り込んで、『乗り降りの人の群れの動き』を考えて
自分にとって都合の良いベストの立ち位置を確保しようと努力します。
発車間際に通勤慣れしている人たちがバックギアモードで車内へと
背中でグイグイ押してきます。
まっすぐ単純に押してくる背中、ひねりを加えてスルリと押してくる背中。
顔の見えない背中でも人柄や品位は気配を通じて伝わってきます。背中の不思議。
次に周辺に立つ人の「肘」の存在です。
特に既につり革を確保している肘はその人の意思を端的に表出しています。
「立ち位置の既得権を侵害されまいとする肘」はあとからくる新参者に対して
敵対意識を醸し出しています。実にデリケートな表現です。肘の不思議。
「肩ひじ張って…」とかいう言葉があるくらいですから人間社会の中で
昔から「肩」も「肘」も自己主張をしてきたのでしょう。
こういう肘に遭遇したら対抗はしません。
触らぬ神に祟りなし。触らぬ肘に祟りなし。
ちょっと身体をひねるか半歩譲って接触ポイントをずらします。
触れ方が結構痛い意味不明に硬いものが身体を押してくる場合があります。
何だろうとさりげなく見ると大抵通勤カバンに入ったパソコン類です。
持ち主は不快がったり戸惑ったりしている人の心情までは読み切れず
無関心ですから、 特段悪意のようなものが伝わってこない限りは
黙って痛さを回避、譲歩します。
途中の乗換駅で一度に沢山人が降りるとき気配はかたまりとなって急速に
「降りますオーラ」になります。まるで夏の日の積乱雲のようです。
事前に感じ取って動きに巻き込まれぬよう足場をかえ上肢をトルネードします 。
群れの動きから逃れきれないときは一旦ホームに降りて再び電車に乗り込み、
新たな満員電車の乗客としてデビューです。
この時乗り込む頃合いが重要ですが初心者マークの私にはハードルが高いです。
たまに乗り込むのですから程よく右往左往しながら人間観察です。