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2007年06月22日

行けば、その展示主催会社の方から「この絵はいかがですか？」としつこくしつこく値段を（ローンを組んだ時の値段まで）提示されて、つきまとわれるのが嫌なのですが（絵くらい自由に、値段を気にしないでゆっくり見せてくれよと思います）。
気に入った絵はイーゼルにかけて、特別なスポットライトで照らして。絵が一番綺麗に見えるように（展示の壁から外して）見せてくれるので。それは好きなのですが。
値段交渉をされると「買え！買え！」と言われているようで・・・。それはちょっとね・・。
まぁ、相手も商売ですから。それに上手くのらなければ良いだけですが。

今回、行って絵を見たい！と思った理由は、その展示会にノーマン・ロックウェルの絵を版元から許可を得て、版画にした作品があると言うお知らせが来ていた事と。
ＫＡＧＡＹＡさんの新作「ヴィーナス」と「カシオペア」が展示されているなら直接（版画ですが）見てみたかったから・・です。画集も良いのですが、大きな版画をスポットライトで照らして見るのは、とても綺麗で星の輝きが倍増しになるようなので、好きなのです。自宅では、そういうスポットライトは無理ですからね。
そして、アルフォンス・ミュシャの絵の版画も展示販売されているので、私にとっての好きな画家さんベスト３と言える方がそろい踏みと言うのもあったんですね。

ＫＡＧＡＹＡさんは、星桜と言うタイトルの桜の絵を見た時に。

絵としてはカシオペアやフェニックス、ペガサスなどの星座シリーズの絵も嫌いではありませんし、セレスティアル・エクスプローリングの絵も素敵だと思います。
ただ、自分の部屋に飾ろうか・・って時には、空中に女性が浮かんでいる絵は、ちょっと・・なのです。それなら、既にアルテミスはジグソーパズルで作って持っているし（これがまた、部屋の照明を落とすと輝くやつね）ＫＡＧＡＹＡさんでは、軽便鉄道の絵と桜の絵を持っているので、もう満足なのです。絵は買わないけど、新作は見たいし(゜゜)＼バキッ☆。
これ以上絵を買って、特別なスポットライトを当ててあげるだけの空間や、イーゼルを置くのはちょっと無理ですから（大笑）。

また、ミュシャの絵もとても好きですし、絵を描く時に影響を受けた画家さんではありますが。ミュシャの版画を自宅に飾りたいか・・と言われたら、それもノー。
ミュシャの絵は、バーとかパブなどのお洒落なお店の壁などにあったら、「おぉ！凄いじゃない」って感じのちょっと退廃的なバロック要素があるもので（アールヌーボーですか？）
自宅の壁には飾りたいとは思わない。だから、こういう展示会が来たら、じっくり見たいだけ・・です。

そして。ノーマン・ロックウェルの絵でしたが。私が一番好きな絵は版画になっていなかったのと、値段がね・・。ちょっと、気軽に「いただこうかしら？」なんて言える値段じゃないもの（大笑）。
そりゃ、シム・シメールやクリスチャン・ラッセンなどに比べたら、安いと言われたらそうですけどね。ドラマＣＤ何枚買えると思っているのよ（比較するなですけど。おそらくは、一年分のドラマＣＤに匹敵する値段ですよ）！！
今回、来ていた版画はエイプリルフールの少女の絵。少女の持つ人形が、おばあさんのような顔になっているとんでもない絵？と言うか、書き込みの細かい絵で。その描写の細かさはロックウェルの特徴ですし、嫌いではないのですが。自室に飾りたいか・・と言われたら、ノー。

だって、それでなくてもモデルルームじゃあるまいし、自宅ってどんどん荷物があふれかえる空間になってしまいます。絵くらいは、ごちゃごちゃと細かい書き込みのある煩雑なのはパス！なのでして。

少しだけ、ノーマン・ロックウェルについて語らせていただくと。

私が一番好きな絵は「婚姻届け」と言う絵で。ご覧になった事がある方も多いと思うのですが。（アフィリエイトとして貼っている絵が、婚姻届です。それをご覧下さい）
婚姻届用紙に記入しようとする、若いカップル。背の高い男性と、背の低い黄色いワンピース姿の女性。女性は、白いハイヒールを履いているけど。それでも台に届かないからちょっとつま先立ちをしていて。その彼女の腰に、男性が優しく手を回している。
そんな様子を見ている役場のおじさんは、「好きにしてくれ」と言うか「勝手にしろ」と言うか、「またか・・」みたいなちょっとうんざりした表情で眺めている。窓からは、明るい日射しが差し込んでいて、二人の行く末も明るいだろう・・みたいな感じがしています。
そんな二人の後ろにあるカレンダーには、６月１１日土曜日の文字が・・。
ジューンブライドなんですね(^-^)。セリフも音も何もない絵の空間に、いろんな想像の余地も残してくれている。

ビー玉遊びをしている３人の子供達。男の子二人は、女の子に全部ビー玉を取られてしまっていて。勝ち気そうな女の子の口元や、彼女の側にある袋がはちきれそうになっている図。
悔しそうな男の子の表情。そして、彼女が最後の一投をしようとしている絵や、男の子が、タンスの一番下の引き出しからサンタの髭と装束を見つけて、びっくり眼になっている絵。自分の親がサンタだと思っているのか？それとも、サンタの装束があった事でサンタの正体を見切ったのか・・。
鏡の前の白い服を着た少女が、物憂げに鏡を見つめている。彼女の膝には、女優の写真。
足下には、口紅や櫛があって・・・彼女のため息が聞こえてくるばかりの絵があったり。

語り始めたら、止まりませんので。このくらいにしておこうと思いますが。
今回、展示会に行って発見した事。ＫＡＧＡＹＡさんが映像化した「銀河鉄道の夜」が各地のプラネタリウムで上映会を行っているそうです。
なんと、その語り（ナレーション）が桑島法子さんだと知りまして。おぉ・・・と、勝手に一人で盛り上がって帰ってきました。

そんな帰り道に、パン屋に寄ったら。そのパン屋さんは３００円毎にスタンプを押してくれるのですが。私の次のレジの方が、私がカードを財布にしまっていたら「そのカード、ちょっと貸して！」といきなり言うのです。
え？と、ちょっと面食らいましたが。なんと、その方は自分が購入したパンの代金分を私のカードにスタンプしてくれたのです。
「私は、カード持っていないから。もったいないじゃない」と爽やかに笑顔を残して去って行った女性に、格好いい！！と思ってしまいました。今時、他人のスタンプカードに（それも見も知らぬ他人に）提供なんて・・そんな人、居るんだ・・と、とても嬉しくもなりました。
また、パン屋のお姉さんも私と女性が他人である事は知っていて、知らん顔してスタンプを押してくれて。
絵で、心の栄養を養ってきて。帰りのパン屋で食欲と(゜゜)＼バキッ☆気持ちに栄養をもらった気分で、とーってもハッピーな気分の午後でした。

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