イチョウの葉は何百年もの昔から中国では薬として用いられてきました。
イチョウ葉エキスには10数種類のフラボノイドという色素成分が含まれそのうちの6種類は二つのフラボノイドが二重に結合したもので、赤ワインの30倍も強いとされる抗酸化作用により活性酸素を除去するとともに、血管を拡張する作用もあるとされています。
ドイツやフランスではしばしば医師が処方箋によりイチョウ葉エキスを脳血管障害や痴呆などの認知障害に投与するほど広く使われており、アメリカでも1997年にはハーブの中で売り上げトップの地位にまで上りつめました。
ちなみにヨーロッパで製造されているイチョウ葉エキスの多くは日本から輸出したイチョウ葉を原料に製造されているようです。
欧米では認知症や末梢血管障害に使われると共に、多くの人が認知症の予防のためのサプリメントとして飲んでいるとのことです。
ただし、イチョウ葉エキスの 副作用
として てんかん発作の誘発や頭痛、心拍の異常、不眠
なども報告されていることから、ハーブだからといって、安易な飲み方をしないよう注意する必要があります。
(否定的な報告)
イチョウ葉エキスを24週間飲んだ高齢患者(認知症、加齢による記憶障害のある患者など)の神経心理学的な検査などによる結果では記憶力などに効果は認められなかったという報告があります(3)。
(3)van Dongen,ほか:J-Am-Geraer-Soc,48(10):1183,2000
(無作為二重盲検比較対照試験)