れいんぼータウン

れいんぼータウン

愛する人よ、永久に安らかに眠れ





「ねぇ?月がキラだったの?」

ついに、ばれてしまった・・・。
僕の彼女の、遙にばれてしまった・・・。
かばんの中に入れておくんじゃなかった・・・。

デスノートに触ってしまった場合、
触った物には、死神が見える。
そのデスノートに遙は触ってしまった・・・。
幸い、リュークには、消えてもらってたから、
遙にはリュークが見えていない。
だけど、そのデスノートの中身を見てしまった遙は

「このノートに書いてある人、みんな死んだ人だよね・・・。」

「・・・。」
なんて、答えたらいいのだろうか・・・。

「月。正直に言ってよ。」

言うしかないだろう・・・。
「ああ。そうだよ。僕はキラだよ。」

「ホントなんだ・・・。」

そう言ったまま、遙はその場に泣き崩れた・・・。
ばれてしまったら、遙は、何を言うか分からない・・・。
リュークが見えてしまったら?
もし、警察に言ったら?
ばれてしまったら、死んでもらうしかないだろう・・・。
ごめん・・・。遙・・・。
これも、この世から、悪を消すためなんだ・・・。
僕は、遙に気づかれないように、デスノートに遙の名前を書いた。
死因は、心臓麻痺じゃない。楽に死ねるように、
遙が考えられる限りの、楽な死にかた・・・。
時間は、今から30分後・・・。
「愛してるよ?」

僕は、遙に声をかけてやった。

「私も、愛してるよ?だから、こんな事止めて、警察に行こ?」

「ごめん・・。それは出来ないよ・・・。」

遙は、その言葉を聞いたあと、黙って、部屋を出た・・・。

「愛する人よ。永久に安らかに眠れ。」

また、新たにデスノートに加わった名前・・・。
それは、僕の愛する彼女の、遙の名前・・・。

荒川 遙  4:30  彼女が考えられる限りの、楽な死にかた。






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