MOOMIN KINGDOM 2

MOOMIN KINGDOM 2

小説~エピローグ~

それはある晴れた日の朝だった。

木の緑が生い茂る8月の朝だった。

その日も僕はいつものように太陽のまぶしさで目をさました。

世間は夏休みと騒がしい。

僕も今は夏休みのはずなのだが、特にすることもなくただ毎日を無駄に過ごしている。

いつも思うことだが本当に僕は何もすることがない。

することがないのではなくて見つけようとしないのだろう。

仲のいい友達がいるでもなく、好きな女さえもいない。

「今日は散歩でもしてみるか」

いつもならやる気さえおこらないのに今日はなんだか調子がいい。

こんなときでないと身体を動かす事は出来ないのだから暇つぶしにでも・・・

そんな気持ちだった。

しかし、このなにげない散歩が後に僕の運命を変えようとは誰も思わなかっただろう・・・



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