+詩+63




 この世界は全てがどす黒い

 欲望とか

 負の気持ち

 真っ黒な気持ちに覆われていて

 終いには空も黒くなって

 星も見えなくなった


 それでも 君と見たあの時の空は青かった

 一点の汚れもなく

 ただ澄んでいた

 どこまでも

 どこまでも突き抜けるような

 全部を見透かし、さらけ出すようないろだった



 俺の中の世界に色をくれた、

 そんな君との別れるときが来るなんて

 考えた事がなかった


 未来なんていらない

 今が続けばそれでいいと思っていた

 時間なんて止まれ

 ずっと、ずっと....


 真っ黒な俺が棄ててしまった夢でさえ、

 君は真っ黒な、地獄に一番近いゴミ捨て場で

 君は真っ黒になりながらも探してくれた


 この世界に住んでいる限り、掴める筈のない幸せさえ

 俺らなら叶えられるような気がしてきて

 ずっと信じていた

 どこまでも


 君が好き

 何よりも、

 誰よりも、


 俺がこんな気持ちだと知ったら

 君はどう思うのかな?

 どんな顔をするのかな?


 迷惑がるのだろうか?

 困った顔をするのだろうか?

 けれど、止まりようがないこの気持ちを

 伝えたかった

 勇気はないけれど いつか、いつか....そう思っていたけど




 君を抱きとめた瞬間

 君は砂となった

 風に運ばれ、どこか

 どこか遠くへ 



 トオクヘ....


 君は俺にキオクだけ残して


 伝えられなかった

 悲しいくらい、

 痛いくらい好きだったその気持ちと記憶は

 今も真っ黒い記憶や思い出に埋もれることなく

 真っ白に、穢れる事を知らずに

 俺を縛り続ける


 たった一言が凄く重かった


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