HOゲージの世界へようこそ

当時は札幌単身赴任中で市内中心部にある高層の単身赴任者用マンションに住んでいて、会社は勿論ですがすすきのにも近く、とても便利な上２４時間入れる大浴場まで完備しており、すすきののお姉さんも知る人ぞ知る物件で今思うと快適な単身生活でした。

幸いラーメン好きの私は休日の土日の昼になると市内あちこちにあるラーメン店を巡り、その店の評価と特徴などを書いては社内にメールで発信したりしていました。
そんな中、今ではしばらく行ってないのでわかりませんが、当時繁華街だった狸小路の一角にあった「支那そばや」に初めて入って食べたあのラーメンの味は今でも忘れることが出来ません。その日以来月に一度は「支那そばや」になりました。

創業者でラーメンの鬼と言われた佐野実氏が選び抜いた具材で出来たラーメンは実に見事と言う他ありませんでした。そんな佐野さんも既に他界され、その味は新横浜ラーメン博物館やこうして銘店伝説となって今でも伝承されています。

ところが単身生活から４～５年位して再び旅行で札幌を訪れた際、楽しみにしていた狸小路にあったあのお店が何と無くなっていたので大変驚きました。
北海道、いや札幌の人には味が合わなかったのでしょうか？
札幌と言えば味噌ラーメンと思うかもしれませんし、麺はスープが良く絡むという西山製麺のちぢれ麺を使っているところが多くあります。それに味噌ラーメンを日本で一番初めに出したお店「味の三平」もありますが、必ずしも札幌の人は味噌ラーメンかというとそうでもなく、かえって醤油を注文する人が多いような気がします。そこで同じ醤油ラーメンでも好みの分かれるところかもしれません。ただ旅行者の殆どは味噌ラーメンでした。