まつしま しゃくなんざん
松 島 釈 南山
てんか さんすい あ おのおの いっぽう び ほしいまま
天下 山水 有り 各々 一方の 美を 壇 にす
しゅうび しょうしゅう き てんか さんすい な
衆美 松洲 に 帰す 天下 山水 無し
詩文説明
天下至る所に山水の景勝地がある。それぞれ、その地で高い評判を誇っているであろう。しかし此処松島はそれ等の景勝と比べてみても他に劣らない類の無い天下第一の絶景である。
松島の島々
釈南山(像)は天下一の景勝で山水の美景が全て集結していると見つめながら賛美した。
1、夜景は特に素晴らしい 2、観光旅行で五大堂をバックに集合写真
作者 釈南山 (1756~1839)
江戸後期の臨済宗の禅僧。名は「 ( 山召 ) チョウ 岷」 (チョウミン)。字は古梁。号は南屛山人・南山。相模国高座郡大沢村の人。幼少から仏門に入り、 11 歳の時、江戸に行き、東禅寺の万菴原資に従って落髪、沙弥となる。寛政 5 年 (1793)38 歳で仙台瑞鳳寺第 14 世を嗣いだ。後、覚範寺へ移り、また瑞鳳寺に還り、晩年は雄心院に退休し、天保 9 年 (1839)11 月 87 歳で没す。