私の湘南スタイル

私の湘南スタイル

地域活動~起業の道へ



    地域活動から起業の道へ
      ヒット商品「湘南カボ茶」生みの親

 紫外線で消耗した身体に効くため”サーファー御用達”と銘打たれた
「湘南カボ茶」。ルイボス茶をベースに甘茶とレモングラスがブレンドされている
ので飲み安い。

今はまだ地元デパートやホテルなどでしか販売されていない商品だが、健康茶、
湘南のみやげ物として支持を得ている。

 開発・販売の(有)ティアの代表を務めるのは茅ヶ崎在住の星野暁子さん。
女性スタッフを中心にプロジェクト製で仕事をしている一風変わった会社だ。

代表の星野さんは、事業の合間を縫ってはセミナーの講師や地域ボランティアの
活動もこなす。
多忙のはずの起業家でありながら、物腰はあくまでゆったり。
家庭的な雰囲気を身にまとっている女性だ。

 起業家として一歩を踏み出したきっかけは子どものPTA活動だった。
会長として張り切っていた星野さんだったが役員たちは活動に消極的。
やっと子どもが手を離れて仕事を持とうかと考えている母親たちにとって
PTAは「社会復帰」を妨げる障壁でしかなかった。

このときに感じた「地域活動を通じて社会と関わる生き方もあるはず」
という疑問が原点となった。

 「何とかしたい」と考え出したのが主婦の時間と能力「妻能」を登録し、
人材を派遣する代行サービス業「エレガンスネットワーク」。
バブル期のことであり、事業は順調に伸びたが経営を管理していた
パートナーと趣旨が合わなくなり決別する事になる。
机の引出しに入っていたわずかな私物だけを持って自ら築き上げた会社
を離れた。

 ゼロからスタートした星野さんは、やはり「妻能」の活用にこだわり、
登録制度を再開する。

ただし、海岸の公衆トイレの清掃と、糖尿病患者の病院への付き添いだけは
自らやると、譲らなかった。

トイレの清掃を引き受けたのは、一番汚いしごとだから。
付き添いは、絶対に穴をあけられない仕事だから。
というのが理由だ。

 そんな星野さんの姿に、地元企業や主婦たちは協力を惜しまない。

有限会社ティアは再びヒットを飛ばし、湘南に欠かせない企業として
成長を続けている。

 今、入れ込んでいるのは、湘南ベルマーレ。
「オフィシャルグッズを創って応援したい」と目を輝かせる。
手元にあるのはオリジナルの健康茶だ。

すでに200人以上に企画書を手渡しして協力を要請した。
ひらつかの名産品としてデビューできればと、構想を練っている。

        湘南新聞  2003・2・8


有限会社ティア
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~elegance/




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