NO-NAMEの隠れ家

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さだまさし

作品レビュー

ベストアルバム
『さだまさしベスト』
(2003.1.22)

1994年に発売された『さだまさしベスト』のデビュー30周年記念仕様盤。豪華なラインナップからのメッセージつきブックレットなど、装いを新たにリリース。デジタル・リマスターで音質も格段に向上。
入門編にはもってこいだと思います。『関白宣言』・『道化師のソネット』・『案山子』・『親父の一番長い日』・『防人の詩』など、ここに収録されている楽曲はその全てが代表曲と言えるほど。さだまさしを聴いてみようかなと思ったら、ここから入るのがよろし。
加えて、『精霊流し』・『無縁坂』といったグレープ時代の楽曲も収録。そして『関白宣言』の直後に、「関白宣言のアンサーソング」とも言える『関白失脚』が来るのが見事。彼の楽曲の歌詞に込められた強いメッセージ性は誰もが認めるところで、それが彼への好き嫌いをはっきりさせるところだと思うのですが、シリアスなメッセージがある一方、こうしたコミカルで、それでいて温かみのある楽曲は、これもまた彼のひとつの重要な持ち味。
ちょっと一枚通して聴くと、『秋桜』以降が重いけど…。さすがに1曲1曲が濃いので途中で疲れてしまいます。まぁ、そこはベスト盤だからってことで。流れ重視のアルバムじゃないですからね。『案山子』には、一人暮らしなどしたことのない僕も、かなり涙腺をやられました。

1.北の国から -遥かなる大地より ~螢のテーマ~ ★★★★
2.道化師のソネット ★★★★
3.雨やどり ★★★☆
4.案山子 ★★★★
5.関白宣言 ★★★☆
6.関白失脚 ★★★☆
7.秋桜 ★★★
8.精霊流し ★★★
9.無縁坂 ★★★
10.親父の一番長い日 ★★★★
11.防人の詩 ★★★
12.風に立つライオン ★★★

総合 ★★★☆

(記:2007.5.25)


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