NO-NAMEの隠れ家

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Something ELse

作品レビュー

1stアルバム
『TRIPLE PLAY』
(1998.3.6)

1.I say razz you go! ★★☆
2.反省のうた ★★☆
3.悲しきノンフィクション ★★★
4.僕の友人Nの場合 ★★
5.処方箋 ★★☆
6.さよならは最後に言う ★★★
7.days go by ★★★
8.@ ★★☆
9.風と行きたかった ★★☆
10.行方不明 ★★★
11.無口 ★★☆

総合 ★★

初期4シングルを収録した1stアルバム。まだ『ラストチャンス』でブレイクするのは後の話。
アコースティックギターを基調にしたスリーピースバンドということなんですが、演奏はダイナミックでロック色が押し出されていますね。内へじゃなくて外へ向かっています。デビュー曲の『悲しきノンフィクション』なんかその良い例。開放的なバンドサウンドで、1枚目にして、彼らのやろうとしている音楽の雰囲気は良く伝わってきます。ただ、メロディーがイマイチ抜けが悪い。あともう少しってところに届かない、なんとももどかしい感じがしてしまいます。それが最後まで解消されずにアルバムが一枚終わってしまうのです。どれも良い雰囲気なんだけど、良い曲とまでは言えないんだなぁ。真面目に音楽に取り組んでくるのは良く伝わってくるのですが。
温もりがある楽曲が多いですが、そんな中でハーモニカが入っていたりしながらも無骨なロック『処方箋』、焦りの感情が伝わってくる『行方不明』など、シンプルで冷たさのある楽曲が逆に印象に残りました。
(記:2007.6.8)










ヒストリーアルバム
『502』
(1999.3.17)

1.悲しきノンフィクション (502MIX) ★★★
2.days go by (502MIX) ★★★
3.風と行きたかった (502MIX) ★★☆
4.反省のうた ★★☆
5.レコード ★★★
6.ラスト チャンス ★★★
7.考える人 ★★★
8.旅に出れば ★★☆

総合 ★★

日本テレビ系『雷波少年』の企画で、崖っぷちから起死回生のブレイクを果たした彼ら。
今作はデビューから『ラスト チャンス』までの全6シングルを時系列に並べ、『雷波少年』の企画で候補曲として挙げられた『考える人』、そして彼らがストリート時代から演奏してきたという『旅に出れば』の2曲をプラスした8曲での構成。初期3枚のシングルは、「502MIX」として新たな音に生まれ変わっています。
前半2曲目~4曲目はゆったりしたテンポの楽曲が連続するので退屈ですが、ここで注目したいのは、そんな後の『レコード』。アルバム初収録となったこの曲は、シングルでは初めてのクールなロックに挑戦した早いテンポのナンバー。もちろん、音の響きは彼ららしくアコースティックな面が基調ですが、そのテンポの良さにハッとさせられます。この流れで聴くといいですね。
そして『ラスト チャンス』。やっぱりこの曲を聴くに当たっては、そのバックグラウンドを考えてしまいますが、単純にアコギのバッキングといい、「知らぬまに~♪電車は動き出してた♪」というAメロの心地良さといい、良い具合ですね。「give me a chance~♪」というサビも耳に残ります。
ただ、前作を聴いても感じたメロディーの突き抜けきれない印象が、セレクション盤である今作においても…。総じてもうひとつ感は否めないかなぁ。
ともあれ、ブレイク、良かったですね。以後2006年まで細々とながら活動は続くのですから、ここでのバンドの延命は本人達にとって何よりも嬉しかったことでしょう。
(記:2007.6.11)


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