EMILIVE(feel relaxed)

EMILIVE(feel relaxed)

4 JUNE 後編




夕方、ロイヤル・ハワイアン・ショッッピング・センター(RHSC)の野外ステージに、
フラ・ショーを見にいく。
2人の音楽担当の人と、ダンサーたち10人。
はじめて見たけど、すごい!!
ものすごい笑顔で踊っている。ひきこまれて笑顔になってしまう。


そして思った。
フラは、男のものだね。


女性のイメージが強かったけど、男性のフラの力強さったら!!
ポリネシア顔立ちの、混血の美しいこと。
「混血」って言葉、どことなく差別っぽくて今までわたしの語彙になかったのに
ものすごく美しい言葉に変わった。
浅黒い肌に白い歯の笑顔、丸い輝く瞳、ふっくらした胸板、腕の筋肉。
赤や黄の原色の布を巻いただけのような衣裳。
ほれぼれ・・・。その顔に、躍動感に、とにかく釘づけになります。


そして、耳に響く音。
ギターとベース、ドラムス(太鼓)もすごく心地よく、上手い。
その上に、ゆるーい歌のハーモニーが波打つ。
プラス、ハワイアン独特の植物でできた楽器を打ち鳴らす。
ダンサーが足首に巻いた石の飾りの砕くようなリズム。
「ほーーう」と高く叫ぶ声。
野性的だ。血が踊ってる。


地を踏みしめる足のステップ。胸をたたく音。
とにかくかっこいい。セクシーで力みなぎり美しくて。


女性はしとやかに優雅に、髪を長ーく伸ばして、細長い体。
腰を振るのもしっとりと。
ラブリーな気持ちが溢れている。


素晴らしかったです。
ただ、これは観光用のフラだということは、見ていてすごく思った。
楽しく、ショーとして綺麗。
もともとフラは、神様に捧げる踊りで、もっと厳かで怖いぐらいの神聖さなんでしょう。
音楽も全然違うでしょう。
フラは、ハワイに西洋文明が入ってきてから、一時「腰を振るのはみだらだ」と禁止された。
その後、復活したフラは段々と観賞用になっていった。
今日のは西洋文明後のフラだな、と思った。
(そして現在、伝統文化復興に際して、古典的なフラも見直されてるんだって。あとから聞いた話によると)


+++


JALツアー客が、無料で利用できる「ホクレア号」というバスツアーがあるので使う。
ここでも「ホクレア号」なのね。バスなのに。そんな説明いっさいしてないのに。


19時から、ビショップmuseumへ。星を見る会。
ナイノア・トンプソンが古代航海術を学ぶのに、ここのプラネタリウムで勉強したんだ。
到着すると、写真で見るより意外と小さい博物館。


まずは展望台に登って、木星とその衛星(木星の月)を望遠鏡で見せてくれた。
白人のmelodyちゃんていう女の子と、通訳のチヨさんが案内人。
木星は太陽系で、一番大きい惑星なんだって。
木星の縞と、その周りに月が4つ見えた。
それから肉眼で、南十字星を見た。これは日本では見えないんだって。
たしかにはじめて見る星座だった。十字架の形に結べる。


プラネタリウムへ移動し、星座とホクレアの映像を見る。
ナイノア・トンプソン登場。
ナイノアのいたプラネタリウム。うれしい。
彼は今、ハワイのヒーローなのですね。


バスの運転手さん情報によると、カメハメハ・スクールという学校は、
純粋なハワイ人の血(ポリネシアの血)が入っている人しか入れない厳しい学校なんだって。
ナイノアはカメハメハスクールと協力して、現在、木を植える運動をしているんだ。
右翼なの? 左翼なの? ハワイ民族愛の人なのね。


プラネタリウムのあと、屋上へ。
melodyちゃんがサーチライトで空を示し、実際に星を教えてくれる。
ホクレアがハワイでは真上を通るから「喜びの星(ホク・レア)」と呼ばれているんだって。
船乗りたちは、ホクレアが頭上に来るようになると、故郷が近いと言って喜んだんだって。
(あ、ホクレアとは星の名前で、そこからカヌーの名前にして、そしていまや、バスの名前にもなっているんです。
ホクレアはアルクトゥールスという、明るい星のことっす)


melodyちゃんに「ホクレアは日本でも見れる?」って聞いたら
「yah, but すこし south」って言ってた。


彼女はあどけなくて、本当に星オタクだ。
日本では6月8日に、太陽に金星が重なる現象が見れるんだって。
そんなの一生に二度しかないんだよ! i envy japanese!
ってわめいてた。かわいい。しかし、わたしも8日はまだハワイだ。


ハワイでは、ほとんどの星が見られる。角度的にも時期的にも、見えないのは3つだけ。
だから星の観察には最も適している。


漆黒の空に雲がもっこり流れていくので、猛スピードで星が動いているように見える。
目の錯覚なんだけど。
遠くワイキキのホテル越しに、大きな花火が上がった。21:00。
金曜日だから。だって。


帰り道、バスの運転手の頭つるつるした人(名前忘れちゃった)の身の上話を車内放送で聞く。
彼は日本人「ミヨコ」と結婚したんだって。
お父さんがアメリカ軍人であちこち住んだけど、日本が好きなんだって。
「日本人はいつもありがとうって言う。あげる、あげる、って言う。
アメリカ人ちょっと違う、とる、とる、ね。
韓国はハイウェイにおじさん座ってた。こわーい、はじめて見た。
日本がいちばんすき。たべもの、おいしーい」
たしかに。


遅く帰って、何にも食べる気にならず、ABCストアでスパムむすびとサラダを買って部屋で食べる。
オエー。まずーい。何食べてもまずい。




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