EMILIVE(feel relaxed)

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7 JUNE 後編




4時ごろ、海へ足をひたしに出発。
海を見て座っていたら、白人さんにはじめて声をかけられる。
「no swim?」って言ったのかな?
「no sleeve?」って聞こえたけど意味わかんないし。


わたし、今まであまりにも気張っていたから、誰にも声をかけられなかったんだ。
roxy Tシャツに着替えて、メガネも帽子もなしで行ったら、一応声かけてくれた。


サンダルを手に持って、足を浸す。きもちいーい。
波って、こんなだっけ。
川ともまた全然違う。リズムがある。
強かったり弱かったり、押し寄せる。
砂浜を歩いてみた。
波が時折、予想より高く来るので、膝がびしょびしょになる。
日本人がまるでいないので、なんか注目されてる気がしてしまう。
アジア人がいないんだもん。


ワイキキビーチ方面へ歩いて行ったら、低い壁があったので海側を回って行こうとしたとき
ざっぷん大波が来て、前側にもろに浴びた。
ずぼんびしょびしょ。Tシャツも。


もう、波に誘われてるね。
泳ぎたい。
よし、明日の朝、勇気を出して行ってみよう。


びしょぬれで公園を歩いていたら、小雨が降ってきた。
朝から雲が多かったけれど、よく降っている気がする。朝も夜も。


途中、ホテルの中庭で結婚式の写真を撮っている日本人カップルがいた。
白人の青年がCongratulations! と呼びかけている。
そういえば、結婚式は何度か見たなぁ。ジューンブライドだからだ。
気付くの遅かったけど。


お腹が空かないので、フラショーを見納めて(永遠に毎晩やってるなんて!)、ラーメン食べて帰る。


+++


明日の昼には発つわけだけど、めちゃめちゃよい旅だった。
帰るのはやはりさびしい。
でも帰るからこそ、今、さびしいんだと思う。
旅の終わりは名残惜しいものだもの。


マサさんから遠く、距離も時間も離れていくと、やっぱりうすれていくんだな。
今日すでに3日経っているわけで、もう、うすれてきている。
日本に帰ったら、このせつない痛みも消えてしまうのかな。
ああもったいない、ひたってたい。
また会えるのかなぁ。
彼にとってはもう、過ぎ去ったことなのである。
毎回そういう出会いを繰り返しているんですものね。
そんな「仕事している姿」だからかっこよかったのだろうか。
忘れてきちゃった。
もう随分と前のことのようだ。


彼のおかげでわたしの旅は軌道にのったと思うし、ほっとしたし、
彼のせいでとても淋しかったよ。
旅に恋心はつきものなのでしょう。
旅ってそういうもん?
人生は旅だから、恋しなくては。
なにしろ、まだわたしの中に恋の感情があったってことが驚きだった。いつぶり?


今年は、山男との出会いが多いな。
それがわたしを新しい方向へ導いてくれているのは確かだ。
わたしは今、生き方を変えようとしている。
つながっているのだなぁ。




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