園芸侍の「なんでも植物栽培記」

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カテゴリ: 蘭、洋蘭
 カトレア開花事後報告シリーズ(笑)第4弾。今回紹介するのは、ブログ初登場となるBc. Amabilis 'Inter'(Bc. アマビリス ’インター’)である。2年ぐらい前にオリジナル株として購入し、1度開花したことがあるのだが、あまりきれいに咲いてくれなかったためにブログでの紹介を見送った。そして、今年の5月31日頃に2回目の開花を迎えることとなったのだが、例のアパート外装工事のドタバタがあって紹介できなかった。しかし、歴史的に価値のある品種なので、事後報告シリーズ(笑)としてここに紹介することにした。
Bc. Amabilis 'Inter' 20140531
 この品種が登録されたのは、まだカトレア育種黎明期だった1910年のこと。交配親はBc. Mrs. J. LeemannとC. mossiae。さらに、Bc. Mrs. J. Leemannの交配親はB. digbyanaとC. dowianaである。つまり、このBc. Amabilisには、B. digbyana、C. dowiana、C. mossiaeの3種の血が入っていることになる。今の豪華な交配種から見れば、物足りない花ではあるが、カトレア育種の歴史を垣間見ることのできる、今となっては貴重な品種だ。
 私は園芸のありとあらゆるジャンルに興味があるが、その中でも洋ラン、特にカトレアに興味がある。洋ランに魅力を感じる理由の一つが、交配種の祖先を原種の代まで辿ることができることだ。洋ランの世界では、どの品種が何と何を掛け合わせて作られているか、「サンダース・リスト」という戸籍簿のようなものを調べれば、原種の代まで遡って調べることが可能なのだ。世の中には数多くの園芸品種があれど、野生種の代から品種改良の歴史を克明に記録しているのはランぐらいなものだろう。それが私を洋ランの虜にした大きな理由の一つだ。もしもこのリストがなければ、今ほど洋ランには熱中していなかったはずだ。前回紹介したLc. Lily Ponsも、今の目で見ると地味な花(失礼。。。)ではあるが、作出当時はおそらく大いに持てはやされた品種であろうし、セミアルバのカトレアの育種がどういう道をたどってきたかを知る上で、今となっては貴重な品種だ。
 カトレア育種の長い歴史の中で、多くの品種が淘汰されて姿を消してきたため、育種途上にあった品種の姿を知ることが困難になっている。しかし、こうしてブログで画像を世界に発信できる時代になったので、つくづくいい時代になったものだと思う。これからも大事に育てたい。





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最終更新日  2014.11.07 22:34:01
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