英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

2006/03/19
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カテゴリ: 70年代男性ソロ

  1. I Was A Young Man
  2. Banks Of Green Willow
  3. Handsome Polly-O
  4. Outlandish Knight
  5. He Called For A Candle
  6. John Blunt
  7. Lord Randall
  8. William Taylor
  9. Famous Flowers Of Serving Man
  10. Betsy Bell And Mary Gray
  11. The False Lover Won Back
  12. King Henry
  13. Trindon Grange (Armstrong)


Martin Carthy
Maddy Prior

 現在でも一線で活躍する マーティン・カーシー
 BBCのラジオ2でやっているフォーク・アワードでは、2005年に最優秀シンガーと最優秀トラディショナル音楽の2部門を受賞しています。
 ちなみに2002年にも最優秀シンガーに輝いていて、ついでに書いちゃうと2001年の最優秀シンガーは奥さんの ノーマ・ウォーターソン 、2003年は娘の イライザ・カーシー
 まさしく名門一家ですな。

 今回紹介するのは72年のソロ。
 レコーディング時はまだ スティーライ・スパン のメンバーで、10にはそこの同僚 マディ・プライア が参加しています。
 で、レコーディング終了直後にスティーライから最初の離脱をするというわけ。

 無伴奏独唱とギター伴奏付きが半々ぐらいかな。
 シンガーを形容する言葉にはいろいろなものがあるけれど、この人に似合うのは「朗々」「滋味」といったあたりだと思うのです。
 本当に魅力的な歌い方でね、力強さと同時に包み込むような優しさも兼ね備えてる。とりわけ深みのある低音に大人の男性の色気を感じるのですよ。エロな意味じゃなくね。

 ギターのほかにダルシマーも使っているのかな?
 ところどころ、スライド奏法とはちょっと違って聴こえる音が入っています。

 前述の最優秀トラッド曲は “フェイマス・フラワーズ・オブ・サーヴィング・メン” 。本作にも収録されてるね。
 続く10はマディさんとアカペラで。実はスティーライもこの曲はやっていて、89年の 「テンプテッド・アンド・トライド」 で聴くことができます。
 12もスティーライを思い出す曲。ここでのバージョンはスティーライのものよりずっと明るいアレンジで、同じ曲とは思えません。

 11以降は未発表音源。
 72年5月30日のジョン・ピールのラジオ番組からのテイク。

 豆知識としてライナーにあった興味深い記述。
ポール・ウェラー リチャード・トンプソン チャンバワンバ に彼からの影響が見て取れる」
 ちゃ、ちゃんばわんば…? 素面で聴くのはなんとなく恥ずかしい “タブサンピング” をヒットさせたあの…?
 そういや、昔はフォークなことをやっていたと風の噂で聞いたなあ。


martin carthy_shearwater_2
マディさんとデュエッツ♪


martin carthy_shearwater_1
うたの持つ魂(ソウル)を引き出すんだ


martin carthy_shearwater_3
やはり気になるのはティム・ハート(右から2人目)のムリムリな9・1分け


martin carthy_shearwater_4
表情が別人なんですが…




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Last updated  2006/03/19 09:12:38 AM
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