英国民謡好きの戯言

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2006/03/30

レビュー＃609　CLANCY BROTHERS 《IRISH SONGS OF REBELION》　56年アイルランド

カテゴリ： 50＆60年代男性グループ

O Donnell Aboo
The Croppy Boy
The Rising Of The Moon
The Foggy Dew
The Minstrel Boy
The Wind That Shakes The Barley
Tipperary Far Away
Kelly The Boy From Killanne
Kevin Barry
Whack Fol The Diddle
The Men Of The West
Eamonn An Chniuic
Nell Flaherty’s Drake
Boulavogue

Paddy Clancy
Tom Clancy
Liam Clancy
Tommy Makem
Jack Keenan: g
Jack Melady: irish harp

　アイルランドの クランシー兄弟＋トミー・メイケム のデビュー作。
　元々は「ライジング・オブ・ザ・ムーン」というタイトルでリリースされていました（収録曲は変化なし）。

　本作が初レコーディングではなく、前年の55年にはこういうのを吹き込んでいます。
パディ （1922-98）、トム（23-90）、 リアム （36-）、 メイケム （32-）といった具合で兄２人はすでに三十路越え。20代のリアムとトミーも年齢を感じさせないどっしりした歌声です。
　とくにメイケムは20代前半とは思えない！
　まろやかな低音が非常にダンディなのです。

　両家とも母親が歌い手だから、小さい頃から日常的に歌っていたんだろうなあ。
　ちなみにクランシー家の子供はここにいる３人含めて９人いて、リアムの息子ドーナルや27年生まれのボビー（2002年死去）の子供たち、イーファ＆フィンバーも音楽の道を選んでいます。

　古い音源だけどフィールド録音風ではなく、肩の凝らない歌ものとして楽しめます。
　歌の上手いご近所さんがさらりと歌っているような親しみやすさに満ちていて、アレンジも余計なことしてないから実に素直な仕上がりです。

　独唱、サビだけコーラス付き、最初から重唱と歌の形態は３つほどあって、それぞれに控えめな伴奏付き。ギターとハープ以外にもホイッスルとスネアが入ることあり。

　30分ちょいと収録時間こそ短いけれど中身はとても充実しています。

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