英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

2006/04/08
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  1. Irish Air
  2. Irish Air
  3. Harbour Of Tears (Latimer/Hoover)
  4. Cobh (Latimer)
  5. Send Home The Slates (Latimer/Hoover)
  6. Under The Moon (Latimer)
  7. Watching The Bobbins (Latimer/Hoover)
  8. Generations (Latimer)
  9. Eyes Of Ireland (Latimer/Hoover)
  10. Running From Paradise (Latimer)
  11. End Of The Day (Latimer/Hoover)
  12. Coming Of Age (Latimer)
  13. The Hour Candle (A Song For My Father)


Andrew Latimer
g, flute, key, vo, penny whistle
Colin Bass
b, vo
Mickey Simmonds
key
David Paton
b, vo
Mae McKenna
a capella-vo
John Xepoleas
ds
Neil Panton
oboe, soprano sax, harmonium
John Burton
french horn
Barry Phillips
cello
Karen Bentley, Anita Stoneham
violin
※正式メンバー扱いなのは上の3名だと思うけど、確信持てないので太字処理はなし


 70年代前半から活動しているメルヘン系プログレッシブ・ロック・バンド、 キャメル の96年の作品。
 副題は「港町コーヴの物語」。

メイ・マッケンナ の美しいアカペラで幕を開けるこちらはコンセプト作品となっていて、 アンドリュー・ラティマー の父方の祖母の悲しい運命を綴っています。
 アイルランドに暮らしていた祖母の家族もまた、大飢饉のあおりを受け半ば強制的に海外移住を強いられ、一家離散となってしまいました。

 前置きはこれくらいにしておきますが、このアルバム、マジで泣けます。
 心の琴線に触れる哀愁のメロディで満たされていて、一音一音が本当に美しい。
 どうしてこれほどまでに美しく滑らかなトーンのギターを弾けるのだろうか…。

 これ、実はリアルタイムで買ったアルバムじゃないんです。当時はキャメルの存在すら知らなかったしね。
 2000年9月の来日公演時、「次はハーバーからの曲です」ってMCに対する観客の反応がすごくて。
 私は「えっ何そんな人気のある曲なの?」状態でいたんだけど、いざ演奏が始まったらあっという間に引き込まれてしまい、終演後に勢いで買ってしまったのでした。
 ちなみに次の日の公演にも足を運び、帰りがけラティマーさんに握手してもらいました♪(見上げるほどの長身で、大きな手は温かかったよ)

 とにかく、3までで大多数の人がうるっと来ちゃうんじゃないかと。
パイロット で一躍名を馳せた デイヴィッド・ペイトン とラティマーさんが一緒に歌う5も切ないし、インストの12(本作は半分くらいがインストなのだけど)は7分間の中に1つの物語が収められているみたい。
 そして亡くなった父親に捧げられたラストの甘美な響き。本編?の演奏は6分半あたりで終わり、その後マッケンナの幻想的な歌がもう一度登場。残る15分ほどは優しい波の音が癒してくれます。

 キャメルの諸作品の中でも完成度はかなり高いと思うし、私が今までに聴いてきたアルバム(キャメル以外のも全部)を思い浮かべてみても、100点満点中80点は軽くクリアする出来栄えです。


★メイ・マッケンナはロバート・バーンズ箱セットに出演中




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Last updated  2006/04/08 05:48:43 PM
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