英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

2006/05/08
XML
カテゴリ: 2000年代女性ソロ

  1. Maman ママン (Prior/Donockley/Holland)
  2. John ジョン (Prior/Donockley/Holland)
  3. Salah Ed-Din サラーフ・アッディーン (Donockley)
  4. Old Lion オールド・ライオン(年老いた獅子) (Prior/Donockley/Holland)
  5. Thomas トマス (Prior/Donockley)
  6. War Games ウォー・ゲームズ(戦いのゲーム) (Prior/Donockley/Holland)
  7. Salisbury Plain ソールズベリー・プレイン(ソールズベリー平野)
  8. John Barleycorn ジョン・バーリーコーン
  9. Yellow Handkerchief イエロー・ハンカチーフ(黄色いハンカチーフ)
  10. Ship In Distress シップ・イン・ディストレス(難破船)
  11. Jupiter ジュピター (Gustav Holst)


Maddy Prior
vo
Troy Donockley
uileann pipes, e-g, a-g, bouzouki, low whistle, tin whistle, backing-vo
Nick Holland
p, fender Rhodes, Hammond, moog prodigy, paadwork, backing-vo
Terl Bryant
ds, per
Katie Holland
backing-vo on 9

 今度は確実に実在した人物をテーマに持ってきた マディ・プライア
 獅子心王とも呼ばれたリチャード1世の物語を彼の母親アリエノールの視点から描いています。

 全体の雰囲気は 「アーサー王」 とさほど変わらず。
 今回の 「ライオンハート」 もまた壮大で美しく、ドリーミーでケルトの香りが漂っています。
 あ、4のイントロ部分は近年の キャメル っぽい感じもするなあ。

トロイ・ドノックリー ニック・ホランド タール・ブライアント の3名はもう鉄板ですね。
 アイリッシュ系の楽器&層の厚い鍵盤群の重厚なことといったら!
 聴き終わったらしばし放心状態に陥ってしまいそうなエネルギーに満ちていて…。

 アルバムの構成は、6までがリチャード1世のお話、7から10がトラッド、そしてラスト11が ホルスト のナンバー。

 4曲のトラディショナルはさんざん聴いたものばかりだけど、好きな曲ばかりだから問題なし。

 超定番の8は少しエッジの効いた感触でなかなかのかっこよさです。
スティーライ・スパン 時代に 「ビロウ・ザ・ソルト」 にて披露していたバージョン(マディさんはバッキング担当)とはまるで違う印象ですね。

 9は別名 “フラッシュ・カンパニー”
 マディさんと共演歴のある ジューン・テイバー が、80年の 「ア・カット・アボーヴ」 で歌ってます。
 ノリがいい楽しい曲だよ。

 ラストの “木星” はホイッスル→パイプという流れのインストで、すんごい泣けます。
 元々がお涙頂戴ソングなんだけども、郷愁そそるパイプ攻撃で涙腺ヤバイよ。

 今のとこ、ソロ名義としてはこれが最新作みたい。

 本作が発表された2003年、マディさんは古楽器を操るおじさん集団の カーニバル・バンド とともに来日公演を果たしています。


■#667から続いていたフェアポート&スティーライの残りもの特集はこれにて終了。



人気blogランキングへ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/06/08 12:21:34 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: