英国民謡好きの戯言

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2010/05/16

＃1093　《MARTIN CARTHY BECAUSE ITS THERE》　79年英国

カテゴリ： 70年代男性ソロ

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martin carthy_because

Nothing Rhymed (Gilbert O’Sullivan)
May Song
Swaggering Boney
Lord Randall
Long John, Old John and Jackie North
Jolly Tinker
Lovely Joan
Three Cripples
Siege of Delhi
Nothing Rhymed (Gilbert O’Sullivan)
Death of Young Andrew

Martin Carthy MBE: vo, g
John Kirkpatrick（1947.8.8～）: accordion, concertina
Howard Evans（1944.2.29～2006.3.17）: trumpet
Bruce Rowlands: ds
Roger Bucknell: mandolin
produced by Ashley Hutchings（1945.1.26～）
photography by Keith Morris

　私たちの マーティン・カーシー ！　ついに69歳ですか！
　去年だったかおととしだったか、「デイヴ・スウォブリックとの来日は幻となりました事件」はショックだったけど、いいんだ。
　こうして５月の昼下がりに５月生まれのカーシーを聴けるだけで幸せなんだから。

　まず助っ人メンバーについて補足を。
ジョン・カークパトリック …英国屈指の蛇腹奏者。70年代末期にスティーライ・スパンで同僚だったことも選ばれた大きな理由かと。
ハワード・エヴァンス …50代を迎えて結成されたの仲間。同グループにはカークパトリックもいます。
ブルース・ローランズ …まずはローランドなのかローランズなのかはっきりさせたい。フェアポート・コンヴェンションに在籍歴あり。
ロジャー・バックネル …～データがありません～
　プロデューサーのアシュレイ・ハッチングスは言わずもがなかな。スティーライの創始者にして英国トラッド界の重要人物。

　ほとんどがトラディショナルですが、 “ナッシング・ライムド” のみギルバート・オサリヴァン “アローン・アゲイン” 以外に有名な曲あるんだろうか）
“メイ・ソング” は16年前に知ったとかで、なるほどカーシーに限らず今までのレビューで出てきたことのない歌です。
　他にもヘイミッシュ・ヘンダーソンによって仕入れた歌だとか５は “ロング・ジョニー・モア” “デス・オブ・ヤング・アンドリュー” はチャイルド教授の歌本から拾ってきたとか書いてありますが、詳細はカットします。

　前置き長くなりましたが。

　歌声がもー最高です！
　のびやかで明朗で。個人的にカーシーの歌声って低音部が絶品だと思っているんだけど、４みたくテナー音域中心の無伴奏シンギングもすごくいいなあ。
　当時30代後半、喉の調子は絶好調だと思われ。気のせいか20代の頃より若々しい声してる。
　まあ、この３年後に発表した「アウト・オブ・ザ・カット」のレビューでは「さすがに喉も年を取ってきた様子」なんて生意気なこと書いちゃってますが…。

　全体的に明るめのメロディを持った歌が多いです。
　まさに今の季節にぴったりの幸せを呼び込む音楽だわね。
　アコーディオンとトランペットが鳴る “ラブリー・ジョーン” （結構スケベな歌だったりする）はかなりゴキゲン♪

　でもね、バートサンはカーシーさんを聴くといつも軽く立腹するんですよ。
　だって考えてもみてちょうだいよ。
　彼ほどのビッグネームが日本盤どころか輸入盤もあまり見かけないこの現状。
　現地の若人には「…誰それ？　フォークなんて聴かないしー。ぶっちゃけおっさんじゃーん？」と言われてしまっていようが関係ないね。
　たぶんこれって、日本のギャルのほとんどが高石ともや（偶然か同じ1941年生まれ）を知らないのと同じことなんだろうな。

＜つのだじろう氏＞

またしても古本を仕入れました。
全部で20冊、うち漫画は12冊。

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