英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

2011/06/26
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third ear band_brain wabes

  1. Sirocco Song
  2. Midnight Drums
  3. Spell Of The Voodoo
  4. Dances With Dolphins
  5. Water Into Wine
  6. Alchemical Raga
  7. Psychedelic Trance Dance



Lyn Dobson
vo, chants, soprano, flute, wind-syn
Mick Carter
zeta midi-g
Neil Black
zeta midi violin
Glen Sweeney
per

drawing by Carolyn Looker
art direction Arlo Bigazzi

 ほぅ…サード・イヤー・バンドが93年にアルバム出していたとはね…ええっしかもリン・ドブソンがいるの!? しかも歌ってるって!?

 私がTEBに抱いているイメージって中東風味のトンでるフォークなんだけど、もうリン・ドブソン参加ってだけでフォーク後退ジャズ大躍進のイメージが。かつてのメンバーはグレン・スウィーニーしか在籍していないしミック・カーターとニール・ブラックは戯言レビューに登場するの今回が初だし、どんなサウンドになっているのやら。

 恐る恐る聴き始めたところ、まず最初に飛び込んできたのはパーカッションとソプラノサックス。
 この打楽器群はTEBには絶対に欠かせないよな。淡々としていながら凄味も感じさせるパーカスは圧倒的だわ。
 ソプラノサックスも意外や意外、なじんでる。オーボエがいいぜブキー!と駄々をこねたってダメですよ。ポール・ミンスはもういなくなってるんだからね。リンさんなら頼み込めばオーボエも吹いてくれそうな感じするけど英語で交渉するの難しいしね。

 まあでも…、69年の「アルケミー」や72年の「マクベス」なんかとは分けて考えた方がいいと思います。
 打ち込みとまではいかなくてもギターとヴァイオリンが電化(というより電子化)されまくってるし、何よりもガタイはいいけど声質は細めのリンのヴォーカルがねー。ジャズっぽさも大して感じ取れないしねー。
 あ、いやマイナスの意味じゃないのよ。楽曲のレベルはそんなに低くないと思うしさ。


 憑依されそうな音楽だなあとしみじみ思っていたら、ラスト7の曲名を見て妙に納得。
 妖しい照明の中、トランス状態に陥った人たちが身体からいろんな汁を垂れ流しつつうごめいている図が思い浮かびそうになる54分間でした。
 明朗・健全といった言葉はまったく似合いません。






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Last updated  2011/06/26 09:16:28 PM
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