Sheelagh Holt ( vo )
Alan St. John ( vo, g )
Rod Williscroft ( b )
Folk Heritage Recordings Production
男女デュオです。おそらくは唯一作。
バーズって片仮名表記にしちゃうとメジャーなほうのバーズとごっちゃになるし、声に出して言うにしても“英国フォークの”って付けないと通じません。いやこっちのバーズ自体ごく一部の英フォークファンにしか知られてないな。うん。
静かに淡々と、しかし奥底には強い意志が流れていそうな歌と演奏。
シーラ・ホルトは目鼻立ちが幼いものだから、その落ち着き払ったアルトを初めて聴いた時には「声と顔が合ってなーい!」とびっくりしたのだけど、よく見りゃほうれい線の辺りがそれなりに齢を重ねてそうな質感だしさらにガン見してれば三十路は超えてそうな顔に見えてくるから、最初に抱いた「もっとキャピキャピした歌声を予想していたのに」は早合点だったと気づくわけです。
対してアラン・セント・ジョンは見たまんまです。人の良さそうなおっさんフォーキーそのものって感じですね。彼の歌声は簡素というかブツクサ系というか、とにかく素朴です。どこかのメガネ芸人に似ていなくもない風貌のアラン、ラスト 12 ではお笑い路線に挑戦したのか歌声がちょっとコミカル。
トラッド3曲にカバーが8曲、自作が1曲。
トラッドは3曲とも人気が高いけど、中でも7は特に有名だよね。これはもうシーラの低音がたまらん!
無伴奏でデュエットする 10 はアレンジメントがヤング・トラディションっぽいなあ。
カバーも1や6など定番がいくつか。中でもラブ・ノークスが書いた1はリンディスファーンのカバーバージョンが人気だけど、これ聴いた瞬間バーズのバージョンが首位に立ちました。まったく1曲目からこんなクオリティ高くて大丈夫なの!? !?
なんて思ってたら6もオリジナルに匹敵する完成度の高さだし、アランが書いた9もホロリ切なくて好み。
なおカバー曲の作者の出身国は2と6がアメリカ、4と8はカナダ。5はおそらくマグナ・カルタの中の人で 11 は英国。最後 12 はわからず。
無駄に豪勢にしようとしていないから聴き疲れはまったくありません。
こんなサイトを発見。こんなことしてたのかアラン。
#1287 ALEANNA 《ALEANNA》 78年英国 2015/11/14
#1281 BRENDA WOOTTON & RICHARD GENDAL… 2015/11/14
#1291 PAUL & LINDA ADAMS 《FAR OVER T… 2015/11/14
PR
Category