全435件 (435件中 1-50件目)
天性のアイドルだったB小町のアイ。彼女を信奉していた病弱な少女と担当の医者が、前世の記憶を引きずったままアイの双子の子供として生まれ変わりました。アイは二人が幼い頃ストーカーに殺され、子供たちは芸能事務所で引き取られます。 兄アクアは母親を死に追いやった自分の父が芸能界にいると推理し、役者になって人脈を広げながらいろんな人物のDNA鑑定を続けていました。妹ルビーはアイドルとして新生B小町で活動を始めます。これは【推しの子】第一期の続きの物語です。アクアは人気漫画『東京ブレイド』の2.5次元舞台に出演する事が決まりました。渋谷vs.新宿の時代劇風抗争劇。アクアは渋谷最強の男みたいな設定です。恋愛リアリティショーで共演し、ビジネス上の恋人になっている黒川 あかねはこの劇中劇の鞘姫役、アクアは彼女を守る一番槍でした。頭のいいあかねは、アクアがPTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しむ姿を見て、彼の母親が誰なのか、芸能活動の真の目的は何なのかを察してしまうんです。対する新宿サイドは、B小町でルビーとアイドルもやっている有馬 かな。10秒で泣ける天才子役として登場し、成長するにつれて人気が下がってきて、舞台俳優として認められていくあかねに強いライバル心をもっています。幼い頃かなに憧れて芸能界に入ったあかねも、今ではかなと犬猿の仲でした。劇団ララライの役者たちが脇を固め、看板役者の姫川が新宿サイドの親分、この劇中劇の主役を務めます。アクアは抜け目なくいろんな人たちのサンプルを取ってはDNA鑑定に出してたみたいで、なんとこの人が異母兄弟ということが判明するんです。原作者の鮫島アビ子が脚本家のGOAにダメ出しした辺りが、裏事情のアルアルみたいで面白かったです。間に入っている多くのスタッフが原作者の一言に振り回され、文句を言った原作者も売れっ子なので仕事に追いまくられて余裕がない様子がわかりやすく描かれていました。劇中劇もよくできてるんです。2.5次元はテレビでしか見たことがないんですが、最近は舞台装置や観客席にも高度な技術革新があったようで、以前のような舞台の上と下ではないんですね。ちょっと舞台劇にも興味が湧きました。舞台が終わった後に、慰安旅行も兼ねてB小町の新曲MV撮りで宮崎にいくんです。アクアとルビーが生まれた病院がある高千穂町。つまり二人が前世で暮らしていたところです。ルビーは前世で慕っていた病院のゴロー先生が誰かに殺されたことを知ってしまいます。ゴロー先生の生まれ変わりがアクアだということはまだ知りません。ここでまたドーンとダークサイドに堕ちていきましたね。このアニメって、サスペンスというよりホラーです。もちろん続きも楽しみ。
2024/10/30
コメント(0)
ワノ国の人々を苦しめていた百獣のカイドウを倒したルフィ、そしてカイドウと組みするビッグ・マムを倒したキッドとロー。四皇二人の敗北のニュースは世界中を駆け巡り、三人の新世代海賊は30億ベリーの賞金首になりました。これはワンピース ワノ国編(その12)に続く1079話から1088話までのお話です。カイドウとオロチの悪政から解放されたワノ国では、花火が打ち上がり祝祭の宴が始まりました。侍も町民も海賊たちも、みんな一緒に飲めや歌えの大騒ぎ。焼きそばやリンゴあめ、金魚すくいに射的。日本の夏祭りの風景が懐かしく素敵です。そんな饗宴の最中に水を差す事件が起こります。ニュースを聞きつけた海軍が襲来するんです。海軍大将アラマキはモリモリの実の能力者で、身体を大木に変化させて枝で縛り上げたり、串刺しにして水分を抜き取ることができます。異様な雰囲気を察知して光月モモの助や家臣たちが向かいますが、全く歯が立ちません。忍者しのぶの能力で身体だけ大人になったモモの助、国の人々を守るため、竜の姿に変身して必死に食らいつきますが、心は子供のままで口からなかなか火が出てこないんですよ。このピンチをどう切り抜けるでしょうか。将軍の座を奪還するために力を貸してくれたルフィたち海賊団が旅立った後、果たして彼らだけでワノ国を守れるのか、その実力が試されます。ワノ国で討ち入りが行われている間に世界は大きく変わっていました。世界政府によって公認されていた王下七武海制度が廃止され、ゾロの目標だった世界一の剣豪ミホークや世界一の美女と言われるボア・ハンコックなど七人の大海賊が海軍に追われる身になります。ルフィが『あいつはアホだぞ。』と言い切る千両道化のバギーは、サー・クロコダイルとミホークと共にクロスギルドを結成し、四皇の一角に躍り出ました。アラバスタで世話になったコブラ王が殺され、ビビ王女は失踪、犯人はルフィの兄貴サボというニュースも。ワンピースを探す旅もいよいよ終盤に差し掛かってきました。ワノ国で見つかったポーネグリフをロビンが読み解き、残るはあと一つです。古代兵器プルトンがワノ国にあることも判明しました。平和になったワノ国で、今回起こった政権奪還が講談として語られ人気を博しています。このアニメのために作られたのだと思いますが、思わず身を乗り出して聞き入ってしまいました。光月オデンが釜茹での刑になった時のセリフ『煮えてなんぼのおでんに候』、その娘の小紫がオロチと相対するシーンで似たような名台詞を放って、そのオチが素晴らしくてちょっと感動さえ覚えましたよ。ルフィには海賊王になってワンピースを手に入れるだけでなく、他にも夢があるようです。仲間に話していましたが、視聴者にはまだ明かされていません。気になりますね。ワノ国に別れを告げ、再び海に出た麦わらの一味。次はどんな冒険が待っているのか、新章も楽しみです。<ワノ国編 これまでの話>第一幕(1/2)第一幕(2/2)第二幕(1/2)第二幕(2/2)第三幕(1)第三幕(2)第三幕(3)第三幕(4)第三幕(5)第三幕(6)第三幕(7)第三幕(8)絶対ハマる!厳選アニメ
2024/10/23
コメント(0)
『十大魔王』と呼ばれる十人の魔王がいました。人間から転生してスライムになったリムルが、魔物たちのジュラ・テンペスト連邦国を束ね勢力を拡大しつつあることに、十大魔王の一人であるクレイマンは反感を抱いていました。リムルを消すためのさまざまな工作を仕掛けてきましたが、ついにリムルが魔王を名乗るに至り、その真を問うため十大魔王を招集しワルプルギスを開催します。果たしてリムルは魔王として認められるのか、排除されるのか。これは転生したらスライムだった件(第二期)に続くお話です。この世界には魔物を徹底的に敵視する人間の国があります。神聖法皇国ルベリオスはルミナス教を信奉し、西方聖教会聖騎士団が魔物を排除してきました。人魔共栄を目指すリムルたちの国とは対立的な立場にあります。何者かが聖騎士団を焚き付け、最強と言われるヒナタ団長をリムルと戦わせようとしていました。リムルは、世話になったシズさんの弟子であるヒナタと戦いたくありません。クレイマンとの戦いも、ヒナタとの戦いも、このシーズンで決着を見ます。後半は都市建設と開国祭の話です。人間の記憶を持っているリムルは、さまざまな種族が共存する都市作りのビジョンを持っているんです。日本アニメならではの発想ですが、温泉を作ったり、挑戦者を待ち受けるダンジョンを作ったり、闘技場を作ったり、適材適所で魔物たちや移り住んでくる人間たちに居場所を与えていくんですね。近隣国との関係も良好で、電車を走らせる計画も出来ていました。しかし西側諸国を経済支配するロッゾ一族の動きが不気味です。イングラシア王国で暮らす日本青年ユウキも、何か裏がありそう。次の展開も楽しみです。
2024/10/17
コメント(0)
日本サッカー協会のシンボルにも使われている八咫烏(やたがらす)は、古事記や日本書紀にも登場する神の使いです。山内(やまうち)と呼ばれる人間界から遠いところに、人の姿に転身できる八咫烏たちの世界がありました。金烏(きんう)を長とする朝廷を中心に、人の姿で平安時代のような暮らしを営んでいます。なんとも雅な世界観の中で繰り広げられるドロドロのドラマに引き込まれました。金烏は天皇みたいな位置づけで代々受け継がれますが、特別な力を持つ真の金烏が生まれてくることは稀でした。長束(なつか)は皇后・夕蝉(ゆうぜみ)の息子で優秀ですが普通のカラス。一方、側室との間に生まれた奈月彦(なづきひこ)は真の金烏で、宮廷内に皇位継承の派閥争いが生じています。聡明な長束は弟の奈月彦(若宮)が真の金烏であることを知るとすぐに出家してしまいますが、皇后が諦めていないんですね。若宮を亡き者にという陰謀が巡ります。若宮の側遣いとして北家の次男・雪哉(ゆきや)が宮廷に召されました。家督争いを避けるためボンクラを装っていた少年ですが実は機転のきく奴で、若宮にも気に入られます。宗家を補佐する東西南北4つの家からなる上級貴族がいて、それぞれの家から若宮の妃候補を出しました。若宮が誰を選ぶか、上級貴族たちの勢力争いにも巻き込まれます。それぞれ春夏秋冬の館に召された妃候補たち、若宮の妹も絡んだ複雑な伏線と素顔が暴かれ、とても面白いサスペンスでした。後半は雪哉の故郷で発生した襲撃事件の話でした。犯人はどこからともなく現れた巨大な猿なんですが、村全体が皆殺しにあった中、一人生き残った少女がいます。彼女は何が起こったのか全く知らないと言い、若宮は山内全体の危機と見て、先頭に立って真相究明にあたりました。『烏は主を選ばない』は、阿部智里による小説・八咫烏シリーズをアニメ化した作品で、2024年4月から9月まで全20話が放送されました。人間界とかけ離れた世界で繰り広げられる摩訶不思議な事件簿、ちょっとした歴史的異世界感もあり、サスペンス要素もあり、最後にはきっちり謎解きしてくれるので面白いです。烏は主を選ばないというタイトルの意味が最終話で分からなくなりましたが、それも大どんでん返しという事なんでしょうか。2024年10月10日から再放送されるそうですので、ご興味ある方は公式サイトをご覧ください。
2024/09/26
コメント(2)
400年以上の時を生き、大陸で最も力を持つとされる『青き月の魔女』ティナーシャは、荒野の塔に住み、訪れる者たちに試練を与えて最上階まで辿り着いたものには褒美として願いを叶えると言われていました。幼い頃、沈黙の魔女によって子孫を残せない呪いがかけられたファルサスの王位継承者オスカーは、王剣アカーシアを携えて青き塔へやって来ます。王家に伝わる剣は魔法を無効化する力を持ち、塔の要所に仕掛けられた試練を次々と打ち破っていきました。最上階へたどり着くと、予想に反して美少女が出迎えます。肉体の成長を魔法で制御し、可憐な姿で生き続ける青き月の魔女ティナーシャでした。早速達成報酬として呪いの解除を願い出ますが、それは出来ないと言われてしまいます。彼にかけられているのは呪いではなく強力な祝福で、子供の力が強すぎるため魔力耐性のない普通の女性では母体が耐えられないというのです。代わりにそう言った力のある女性をこの大陸内で探そうと提案しますが、オスカーはティナーシャなら耐えられるのではと切り返します。そんなに簡単に未来の王妃を決めていいのかと思いますよね。魔女だし。ものすごく年上だし。ティナーシャだって選ぶ権利がありますから、断固拒否でした。そこで代替案として、1年間王宮に住まいオスカーの警護に当たるという契約を結びます。オスカーは強いしかっこいいし仕事もできる理想の王子。ティナーシャは最強の魔女ですから王国に降りかかるいろんな問題を間違いなく解決してくれます。二人は次第に距離を縮めて結婚。めでたし、めでたし、あーつまらん。と思ったら、最後の12話で大どんでん返しが起こりました。こんな悲しい終わり方って、あるの?どうも、終わりじゃないらしいです。来年1月から第2期が始まるんだとか。『Unnamed Memory』(アンネームド・メモリー)は、古宮九時による日本のライトノベルを原作としたアニメで、2024年4月から全12話が放映されました。オスカーがなんで沈黙の魔女に呪いをかけられたのか、その辺も知りたいです。
2024/09/24
コメント(0)
北極百貨店はいつも多くの来店客で賑わっています。訪れるお客様は人間ではなく、言葉を話す動物たち。中でも絶滅動物は、V・I・A(Very Important Animal)と呼ばれ珍重されています。お迎えする店員たちは人間です。新人コンシェルジュ・秋乃が、先輩たちの力を借りながらあらゆるお客様のご要望にお応えするべく奮闘します。試用期間中の秋乃は、初日からオオウミガラスのエルルを踏んづけてフロア・マネージャーの東堂にチェックされてしまいます。エルルは実はこの店のオーナーで、創業者の3代目。秋乃の懸命な姿に好意的でした。コンシェルジュの仕事はフロアで客にお声がけして、買い物のお手伝いをすること。まずは取引先のワライフクロウ社長夫妻を接待したいフェレットの悩みと真摯に向き合います。ウミベミンクの父と娘は久しぶりの再会に際し、相手が喜ぶプレゼントを探していました。プロポーズに悩む弱気なニホンオオカミや、販売終了した祖母の思い出の香水を求めるバーバリライオン、クレーマーと化すカリブモンクアザラシ。人間でそういう人いそうだなあというキャラを動物達が演じています。聞いたことないような動物ばかり出て来ますが、こんなに絶滅した動物っているんですね。人間が作り上げて来た消費国家が絶滅を招く原因の一端なのかもしれません。それを象徴するような煌びやかな百貨店で、平身低頭して動物達の役に立とうと走り回るコンシェルジュ。ちょっとブリューゲルの絵画に似た寓意を感じました。『北極百貨店のコンシェルジュさん』は西村ツチカによる漫画作品を原作としたアニメーション映画です。第25回(2022年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。監督はTVアニメ『ボールルームへようこそ』でアニメ初監督を務めた板津匡覧。この作品が劇場版アニメの監督デビューだそうです。第26回ファンタジア国際映画祭Axis部門 - 長編アニメ部門観客賞銀賞、スコットランド・ラブズ・アニメーション2023 - 審査員賞を受賞しました。70分と短いですが、内容は盛りだくさんで面白い映画でした。おすすめです。
2024/08/27
コメント(0)
高校生活を舞台にしたアニメは多いですが、授業風景が一つも出てこないのは珍しいかもしれません。先生って、いるの?みたいな不良校として名高い風鈴(ふうりん)高校に、この春入学してきた桜遥(さくらはるか)が主人公です。勉強なんて最初からする気がないみたいで、目指すはケンカで「てっぺん」を獲ること。ところが街の人たちの様子がちょっとイメージと違ったんですね。街の外からやってきたので全く事情を知らなかったんですが、風鈴高校の生徒というだけで大歓迎してくれるんです。風鈴高校は、防風鈴(ボウフウリン)と呼ばれる街を守る集団となっていました。人を傷つける者、物を壊す者、悪意を持ち込む者何人も例外なくボウフウリンが粛清する――!授業の一環なのか、生徒たちによる街の見回りというのが交代で行われていて、力仕事を手伝ったり、ここで暮らす人たちのお悩みごと解決ボランティアになっています。現在のてっぺんは三年の梅宮 一。ケンカが強いというだけではなく、心優しいカリスマです。屋上で野菜作ったりしてて人当たりもよく、他校の集団からも一目置かれています。新撰組もこんな感じだったのかなとちらっと思いました。解決手段はいつもケンカなんですが、存在価値を認められてて、ある意味まっすぐな生き方なんですよ。武器は使わずあくまで身体一つで戦うので死人は出ないですね。他校のチームと戦った後に、みんなでご飯食べたりして、ケンカと言ってもある程度ルールもあってスポーツ競技みたいな感じでした。『WIND BREAKER』(ウィンドブレイカー)は、にいさとる原作の漫画をアニメ化した作品で、2024年4月から6月まで第1期全13話が放送されました。2025年に第2期が放送される予定です。
2024/08/23
コメント(0)
中学時代、誰もが恐れた無敵のバッテリーがいました。剛速球や高速スライダー、スローカーブを持ち玉とした天才ピッチャー清峰 葉流火(きよみね はるか)、打っても四番で強打者と言いますから大谷翔平選手のような逸材なんでしょうね。そして智将と歌われたキャッチャー要 圭(かなめ けい)。二人を要する宝谷硬式野球部は無敵で、圧倒的な実力差に心折られ野球を辞めた生徒も数多くいました。山田 太郎(やまだ たろう)もその一人。野球部のない普通の都立高校に進学して、楽しいハイスクールライフを送ろうと思っていました。ところが野球の名門校に進学したと思っていた無敵のバッテリーが、驚いたことに同じ高校に在籍していたんです。しかも冷静沈着な智将だったケイが、記憶喪失のアホになっています。野球のルールすら忘れてしまっている様子。『パイ毛』とか言っておちゃらけてます。幼馴染のよしみで一緒についてきた剛腕投手ハルカは、なんとかして野球をやりたがっていました。この高校には野球サークルはありましたが草野球レベルの先輩たちが数人いる程度です。イップスを発症してグレていた大型選手・藤堂 葵(とうどう あおい)もこの高校にいました。さらに、体格には恵まれないものの俊足と優れた分析能力を持つ千早 瞬平(ちはや しゅんぺい)も。二人とも中学時代に無敵の天才バッテリーと対戦した経験があり、野球を辞めてこの高校に来ていました。なかなかこううまくは揃わないものですが、スラムダンクにしろハイキューにしろ、スポーツアニメはこういった特異な設定が多いですよね。その方が面白いですから。一番の問題はアホになったケイがハルカの豪速球をとれるのか、そもそも野球ができるのかというところですが、時々クールな智将に戻るんですね。そんな記憶喪失ってあるんでしょうか。ストイックに野球に取り組み過ぎて心を病んだのかも。『忘却バッテリー』は、みかわ絵子による漫画を原作としたアニメで、2024年4月から7月まで第1期が放送されました。漫画家さんは野球未経験とのことですが、旦那さんは本格的にやっていたそうで、貴重な情報源となっているようです。これからの展開も楽しみです。
2024/07/22
コメント(0)
『人はバーテンダーという職業につくんじゃない。バーテンダーという生き方を選ぶんだ。』バーテンダーで頭に浮かぶのは笑ゥせぇるすまんに出てくる魔の巣のマスターくらいだったんですが、この物語でイメージ変わりました。多種多様なカクテルを作れなくちゃいけないのは勿論ですが、それ以上に接客のプロですね。どんな風変わりな客が来ても、心に寄り添い、癒しを与える精神科医のようでした。主人公の佐々倉溜(ささくら りゅう)は、ヨーロッパのカクテルコンテストで優勝し、パリの一流ホテルでチーフバーテンダーを務めていた経験を持っています。理由は分かりませんが、そのポジションを捨てて帰国。イーデンホールという銀座の小さなバーで働いています。東京にオープンしたホテル・カーディナルの営業企画部では、ホテルのクオリティにマッチするバーテンダーを探していました。オーナーの来島泰三のバーテンダーに対する拘りが激しくて、なかなか決まらなかったんです。孫の来島美和は営業企画部で働いていて、偶然知り合った佐々倉に白羽の矢を立てますが、彼はイーデンホールから離れようとしません。彼が作るカクテルは「神のグラス」と呼ばれているようです。いろんな種類のカクテルが登場して、目の保養になりました。グラスに注いだ後、シェーカーを最後にシャッと振り上げるのがかっこいいですね。Y-Barしか行ったことないんですけど、磨き上げられたグラスとか、美しい形の氷とか、洗練されてて素敵です。『バーテンダー 神のグラス』は、原作:城アラキ、漫画:長友健篩による日本の漫画をアニメ化して2024年4月から6月まで全12話が放送されました。バーテンダーという生き方、大変そうで自分には出来そうもありませんが、彼の作るジントニックを飲んでみたいなあと思いました。
2024/07/20
コメント(0)
日本は昔から頻繁に怪獣が襲来する怪獣大国でした。強さも大きさも様々で、どこからか突然出現して街を襲います。何が目的なのかもわからないんですが、知的な怪獣もいて、人間に化けたり場所を特定して襲撃してくるのもいました。怪獣の強さはFT(フォルティチュード)という単位で計測できて、大災害級の強さを持つ怪獣だけ番号が付けられます。出現した怪獣には日本防衛隊が対処していました。子供の頃に住んでいた街が襲われたことで、日比野カフカと亜白ミナは将来防衛隊員になって二人で怪獣を全滅させようと決意を固めます。防衛隊選別試験はかなり難しいようで、カフカは怪獣の死体を解体処理する会社で働きながら毎年チャレンジして不合格が続き、現在32歳。ついに受験できる年齢制限を超えてしまいました。一方ミナは早々に合格して、実力が認められ部隊長になっています。テレビでミナの活躍が報じられるたび、カフカは夢を叶えられなかった自分を憂いていました。アルバイトで入社してきた18歳の市川レノも防衛隊員を目指しています。先輩カフカに仕事を教わっている時に小怪獣に出くわし、カフカが命懸けで助けてくれたことで敬意を抱くようになりました。負傷した二人が隣り合わせのベッドで入院中、事件が起こります。『ミツケタ』と言って、謎の小怪獣がカフカの口から侵入。カフカっていう名前からして『変身』しそうですもんね。そう、怪獣に変身してしまうんです。さっきまで一緒に喋っていた先輩が怪獣になって、市川もどう対処して良いのか慌てます。怪獣になっても日本語喋ってるし、口調は先輩のままだし、やっぱり先輩?防衛隊に見つかると駆除されますから、とりあえず病院から逃げるんですが、いつの間にか人間の姿に戻ってたりして。防衛隊ではFT9.8を記録する大怪獣にして初の未討伐事件『怪獣8号』と識別されました。人手不足で防衛隊受験の年齢制限が引き上げられたことで、カフカは怪獣に寄生されていることを隠して再挑戦します。ちょっと頼れる兄貴肌なので、仲間のピンチに黙ってられないんですね。怪獣パワー秘めてますから本気出したら凄いんですよ。長年怪獣の解体作業してましたから怪獣に関する知識も豊富。部隊長ミナの隣で、いつか共に戦う日を夢見ています。『怪獣8号』は、松本直也原作の漫画をテレビアニメ化して、第一期が2024年4月から6月まで放送されました。ちょっと進撃の巨人に似てるかなという気もしなくもないんですが、シリアス過ぎないカフカのゆるヒーローっぷりが魅力です。これからどんな展開になるのか、第二期が楽しみです。
2024/07/11
コメント(0)
ジョジョの奇妙な冒険『ダイヤモンドは砕けない』に登場した漫画家の岸辺露伴(きしべ ろはん)が主人公の物語です。ジョジョのシリーズには、スタンドと呼ばれる特殊能力を持っている人が多く登場します。露伴のスタンドはヘブンズ・ドアー(天国への扉)。この攻撃を受けた相手は、身体のどこかが本のようにパラパラとめくれます。本にはその人の記憶や体験が記されていて、隠していたことも読み取れてしまうんです。露伴がページに書き込むことで、これから起こす行動や記憶を支配することもできます。このシリーズは岸辺露伴が誰かに自分の体験を話すという形式をとっているので『動かない』というタイトルなんだそうです。夜中に見るにはちょっとホラーな内容の4つのエピソード。どれも興味深い物語です。#2六壁坂露伴は漫画編集者に原稿料を前借りしたいと言い出します。妖怪伝説の取材のために『六壁坂』周囲の山を6つ買ったら地価が暴落して破産したとのこと。彼は、『六壁坂』の妖怪は今もそこにいると主張して、その村で起きた事件について語り始めます。#5富豪村露伴は25歳の担当編集者が山奥の別荘を買うのに同行して、それを漫画にしないかと誘われました。その別荘地は12の豪邸があり、大富豪11人が住んでいて、一区画だけ300万円という格安の値段で売りに出されていると言います。住人は全員、25歳の時にこの別荘地の購入してから成功を収めたとのこと。富豪になる村の秘密とは…。#9ザ・ラン橋本陽馬は、原宿でスカウトされモデルの仕事を始めました。プロのモデルは肉体を鍛え上げなければというプロダクション指示で、陽馬はトレーニングにのめり込み、ジムで出会った全ての人に勝ちたい欲求が抑えられなくなります。露伴は陽馬とランニングマシンで勝負する羽目になり、とんでもない事故に巻き込まれてきます。#16懺悔室取材旅行で訪れたヴェネツィアの教会で、露伴は懺悔室を取材していました。本来神父が入って信者の告白を聞く小部屋に入ってみたところ、タイミング悪くある男が懺悔にやってきます。黙って聞いていると、その男は自分に起こった恐怖体験を話し始めました。『岸辺露伴は動かない』は、荒木飛呂彦による日本の短編漫画シリーズを原作として、その一部がアニメ化されました。高橋一生が主演の実写テレビドラマもあって、そちらも興味ありますがまだ見ていません。ジョジョの登場人物はキャラが立ってる人が多いので、こういったスピンオフ系はいっぱい作れそうですね。<関連作品>ジョジョの奇妙な冒険 part1ジョジョの奇妙な冒険 part2ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けないジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
2024/07/04
コメント(2)
フルダイブ型のVR(ヴァーチャル・リアリティ)はまだ現在実現していませんが、どんなイメージかというのは映画やアニメの世界で知っています。例えば映画『マトリックス』では、首の後ろに機械を差し込むことで仮想空間マトリックスに潜入していました。アバターでは、人間が特殊なカプセルに入ることで別人格が活躍します。どれも人間本体は寝たような状態で現実世界では活動停止していて、脳波から異世界での動きを作り出しているようでした。そんなフルダイブ型VR技術が確立した近未来で、主人公の陽務楽郎(ひづとめ らくろう)通称サンラクは量産されているゲームの中でもクソゲーと呼ばれるバグだらけの低質で難解なゲームの攻略にハマっていました。大きなお世話ですが、ゲームやってる間は寝たきりですのでハマると体に悪そうですね。やり切って燃え尽きていたところ、行きつけのゲームショップで『シャングリラ・フロンティア』(シャンフロ)を勧められて購入します。『神ゲー』と評されている質の高い人気フルダイブVRゲームです。これまでクソゲーで、常にイレギュラーな動作にも反応できるスキルを培ってきたサンラクは、真っ当な異世界でどんな活躍を見せるのでしょうか。高校の夏休みという設定ですので、栄養ドリンク飲みながら一日中寝転がってゲームしててもお咎めなしのようです。シャンフロの世界で、サンラクは鳥の頭をかぶった姿で活動します。仲間を作ったり、モンスターを倒したりしながらキャラを磨いていくんですが、始めて間もなく滅多に出会うことのないユニークモンスターの一つと遭遇するんです。倒すまでには至らなかったものの、なんとか生き残ったおかげでリュカオーンの呪いというアザを全身に受けて、これが勲章のように機能することになります。普通のプレーヤーでは知り得ないユニークシナリオ兎の国からの招待を発生させ、どこでもドアで自由に兎の国ラビッツに出入りできるだけでなく、可愛くて強い兎エムルを相棒にしました。クソゲー攻略で知り合った女戦士アーサー・ペンシルゴンに誘われて、プロゲーマーのオイカッツォと共にユニークモンスターの攻略に燃えたり。ここでは強い相手を倒すほど報酬として受け取るアイテムもレアものになります。時差がないところに生きてる人同士じゃないと、オンラインで一緒に戦うのは難しいでしょうね。高校の同級生で密かにサンラクに心を寄せている女子が、サイガ-0として時々レベルのまだ低いサンラクを助けるんですが、ラビッツのどこでもドアで移動できるサンラクとなかなかゲーム内でも遭遇できずにいました。現実世界でもほとんど接点はなく恋の進展はないみたい。ゲーム中はずっと寝てますからね。原作は小説投稿サイト『小説家になろう』で連載中の硬梨菜によるオンライン小説だそうです。書籍化される前にコミカライズ化され、アニメ化もされて2024年3月まで25話放送されました。世界観が深くユニークで、ただの異世界ものとは一味違った面白さがあります。モンスターが強くてなかなか攻略できないのが、なおいいですね。今年10月にシーズン2が放送されるようです。
2024/06/20
コメント(0)
出雲風子は生身で誰かに触れるとその人に不運が訪れる『不運(アンラック)』という異能の持ち主でした。両親をはじめ多くの人に不運をもたらしてきた彼女は家に引きこもるようになり、大好きだった連載漫画の終了とともに18歳で自殺を決意します。その時出会ったのが何百年も生き続け、いい加減死にたいと思っている『不死(アンデッド)』の男アンディ。この二人の出会いから、物語は意外な方向へ展開していきます。謎の組織ユニオンの刺客が二人を攻撃してきました。この組織には同じような否定系の能力を持つ者10名がいて、その中の誰かを倒して空いた席に入ることで攻撃は終わるようです。このユニオンという組織、入ってびっくりなんですが地球崩壊を阻止するために戦う、いわゆる正義の軍団だったんですよ。敵は誰かというと、これも意外な設定で、なんと『神』です。どうやら神様はゲームがお好きなようで、UMA(ユーマ)と呼ばれるモンスターを次々と地球へ送り込んで人類と戦わせるんです。一般庶民では対抗できないのでユニオンで対処していますが、理不尽なのは神の定めたルールに従わなくてはいけないということです。黙示録(アポカリプス)という本の形をした古代遺物が、ユニオンの円卓で定期的に神のクエストを発動。何かを捕獲しろとか殺せとか見つけろとか言った、期限つきの難問です。それを達成するとUMAを発見できる場所を教えてくれたりするんですが、未達の場合はペナルティとして罰が与えられ、それが100個になると地球崩壊、ゲームセットのようです。地球崩壊と再生のループを何度も潜り抜けている人間が2人います。一人はユニオンの団長であるジェイス。方舟(アーク)という古代遺物で次のループに行くことができて、神の支配から世界を救うことを悲願としています。もう一人は『不死(アンデッド)』のアンディ、額にカード状の物が刺さっていて、これを抜くと別人格ヴィクトルが現れます。この人すごい筋肉質のいい体してるんですけど、すぐ裸になるんですよね。どこを切ってもすぐ再生するので、指を切って弾丸のように飛ばしたり、足を切って血流ジェットで空を飛んだりするんです。いつも血みどろ。ユニオンに敵対する形で神殺しを狙っているアンダーという組織もあって、ユニオンの主要人物がこちらに寝返ったり、クエストの難易度を上げてしまいます。UMAは人間を困らせるために神が作り出したもので間違い無いと思うんですが、ギャラクシーなんていうUMAもあったんですよ。この世界には太陽と月しかなくて、星がなかったんですね。クエスト未達成の罰としてギャラクシーが与えられた時は、夜空に星が出て綺麗じゃないかと思ったんですが、これによって地球侵略を目論む宇宙人がやって来るようになるんです。『アンデッドアンラック』(UNDEAD UNLUCK)は、戸塚慶文による漫画をアニメ化した作品で、2024年3月まで2クール全24話が放送されました。戦いに有益な古代遺物がいろいろ出てきたり、攻略が難しそうなUMAが次々と登場して面白かったです。風子がバイブルとも呼んでいる引きこもり中に読んでいた少女漫画は『君に伝われ』というタイトルで、『君に届け』のパクリかと思ったら、内容はこの物語の真髄に迫るものだったようです。まだクエストを途中で、神の存在も曖昧なので続きも制作されることを願います。
2024/06/18
コメント(0)
現代を生きる起源の魔女は、世界に17人。魔女の呪いによって少女の姿にさせられたギドは魔女を憎み、復讐のため起源の魔女の一人であるアンジェラを探していました。魔響教団の魔術師アシャフは、世界中を旅しながら魔女を探して教団へ連れ帰る仕事をしています。魔女を探すという目的の一致から二人は行動を共にすることになり、アシャフが背負っている棺桶には、ギドの本体が封印されていて、呪いが解かれた瞬間、その扉が開いて野獣のような戦士が現れます。いい魔女と悪い魔女がいるみたいなんですね。魔響教団は魔女を説得したりして教団に取り込み戦力にしようと働いているようです。ファノーラという魔女は教団員で、死者を蘇らせる死霊魔術のスペシャリストとして働いていました。もう一つ聖騎士団というのがあって、世界最大の国教組織である世界聖教会教団の下で、魔女事件を担当する軍隊と魔女狩りを担当する部隊を持っています。敵対はしていないようですが棲み分けが行われていて、時には協力して魔女に対応しています。西に魔女が出たと聞けば行き、東で魔女事件が起こったと言われれば行く。そんないくつかの魔女事件に絡むエピソードが連なった物語なんですが、基本的に魔女は人間に対して悪さをするようです。長いこと生きて力を持て余すと、そうなるんでしょうか。ギドは呪いがかかった状態では全く戦力にならないので、それを一時的にでも解く必要があります。魔女の呪いを解く方法は3つしかありません。1 相思相愛の人間との心からのキス。2 呪いをかけた張本人に解かせる。3 魔女とのキス。ただしこの方法で呪いが解かれるのは一時的。野獣のようなギドが相思相愛になる人はまだいなくて、呪いをかけたアンジェラは捜索中。唯一可能性があるのは敵対する魔女とのキスなんですが、これも結構ハードル高いですよ。魔響教団というのもなんだか謎の多い集団です。魔術が関わる事件なら何でも引き受け、教団の適任者に手紙で指令が届いて解決に当たるという手筈です。なんとなくダークな雰囲気が黒執事とかに似てて好きかなと思ってアニメ全12話見ました。原作は佐竹幸典による日本の漫画で、アニメは2024年4月まで放送されていました。これからアンジェラを追って吸血鬼の住む別階層へ旅するようです。
2024/06/04
コメント(0)
中華統一を目指す秦国の若き王セイのもとで、飛信隊(ひしんたい)隊長のシンは、ついに五千人将になりました。彼のいいところは、いつも潔く、天下の大将軍になるという目標に真っ直ぐなところです。隣国である趙国(ちょうこく)の国境にある拠点・黒羊丘(こくようきゅう)の攻略に向けて出陣します。秦国には大将軍の芽のある武将がすでに何人か頭角を表してきていますが、中でも異色を放つ男が一人いました。桓騎(かんき)です。山賊から成り上がった経歴を持ち、彼に付き従う兵たちはみんな彼のことを『おかしら』と呼んでいました。桓騎は勝つためなら手段を選ばず『戦いの天才』と呼ばれていますが、罪のない村人たちからの略奪、拷問、虐殺などを当たり前のように部下たちに許していました。まるで悪い山賊そのものです。なぜ桓騎が総大将に抜擢されたかというと、黒羊丘一帯が樹海に囲まれた戦場だったからです。彼の手下たちも、森での闘い方を知っていました。黒羊丘では、桓騎を総大将としてその下に飛信隊がつくことになります。桓騎とシンはソリが合わないんですが、上司と部下ですからね。敵の趙軍総大将は、『沈黙の狩人』と言われる慶舎(けいしゃ)です。天才軍師・李牧から信頼されている知将。副将の紀彗(きすい)も民たちから慕われる離眼城の城主です。頭脳戦になるので面白いことは間違いありませんが、外道の桓騎に侵略される趙国の方をむしろ応援したくなってしまいました。戦いは必ずしも武力だけとは限りません。外交交渉によって戦わずに勝つこともあるんですね。秦の蔡沢(さいたく)の優れた外交手腕によって、趙国の東側にある斉(せい)国の王が秦王セイと会談することになります。シーズン5の全13話のうちの12話までが黒羊丘の戦いでしたが、最後の一話でそれ以上の功績を上げた気がしましたね。老外交官の命をかけた働きは見事なものでした。<これまでの話>キングダム(第1、第2シリーズ)キングダム(第3シリーズ)キングダム(第4シリーズ)
2024/05/30
コメント(0)
都立呪術高専で学ぶ五条 悟(ごじょう さとる)と夏油 傑(げとう すぐる)は、親友でした。この物語に出てくる登場人物の漢字が読めないので、皆さんのためというより自分のためにふりがなを入れてます。第一期に続くテレビアニメ呪術廻戦第二期(第25話から第47話まで)の物語は、時代が少し遡って、主人公の虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)の師である五条先生の学生時代から始まりました。呪術高専の創設者であり呪術界の要である天元(てんげん)は、不死の術式を持っています。しかし肉体の老化は止められないので、500年ごとに適合する星漿体(せいしょうたい)と同化して体を置き換える必要がありました。呪術高専2年生の五条と夏油は、その運命を持って生まれた天内理子(あまない りこ)を同化当日まで護衛する任務についています。理子はメイドと二人暮らしの天真爛漫な中学生、彼女の命を狙っていたのは2つの組織です。一つは天元一派を敵視する呪詛師集団『Q』、もう一つは宗教団体『盤星教』でした。Qは大したことないんですが、宗教団体に雇われた刺客の伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)が強烈に手強いんです。虎杖(いたどり)の同級生・伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)の実の父親で、金で動く術師殺し。最強の呪術師と言われた五条でさえ瀕死の重症となる強さでした。3年生となった五条と夏油は特級呪術師になっていました。五条家相伝の術式『無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)』は無敵で、その実力は最強と言われています。夏油は呪霊を取り込み、それらを自在に操る術式『呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)』の使い手ですが、吐瀉物を拭いた雑巾を飲み込むような気分の悪い術式を何のために日々続けていくのか疑問を感じ始めていました。非術師である弱い人間たちを守ることが本当に必要なのか、非術師を抹殺し、呪術師だけの世界を創れば良いのではないか。夏油は盤星教を乗っ取り、最悪の呪詛師と称される特級呪詛師となって、五条と袂を分かちます。ここから舞台が現在に戻りました。呪術高専2年の(むた こうきち)通称 メカ丸が、内通者だったことが判明します。生まれながら身体の不自由なメカ丸は『傀儡操術(かいらいそうじゅつ)』の使い手で、同級生たちも本体に会ったことはなく、いつも遠隔操作されたメカ丸と学生生活を送っていました。メカ丸は夏油達に高専の情報を流す代わりに真人(まひと)の術式『無為転変(むいてんぺん)』で肉体を治す契約を結んでいました。真人は冷酷非情に人間を化け物に変えていく特級呪霊です。そんなに上手くことが運ぶとは思えませんね。2018年10月31日、渋谷駅周辺に特殊な結界が張られ、一般人が閉じ込められる渋谷事変が勃発します。首謀者は呪詛師・夏油の身体を乗っ取った何者かと真人たち呪霊集団で、多くの一般人の犠牲を出し、渋谷が一夜で壊滅状態に陥りました。高専から派遣された五条は偽夏油(ニセげとう)の獄門疆(ごくもんきょう)で封印されてしまい、五条を救うべく向かった一級呪術師や高専生たちも次々と倒され被害は甚大です。偽夏油は獄門疆を持ったまま消え、偽夏油の放った呪霊たちが恐ろしいことに渋谷から東京全域にさらに拡散していきました。毎回息を呑むスピードで血みどろの戦いが展開され、はっきり言って見てて疲れるんですが、激辛スープを飲み続けるような刺激、やめられません。続きが楽しみです。
2024/05/11
コメント(0)
魔法の使えない少年マッシュ・バーンデッドが、筋力だけで魔法社会に抗うアブノーマル・ファンタジーです。魔法は天から与えられた才能で、能力が高いほど出世する世界。魔法が一切使えないことがバレると、魔法局に殺処分されてしまいます。マッシュは捨て子だったんですが、レグロ爺さんに拾われて森の奥深く、誰とも接触することなく密かに育てられました。魔法の強さは顔にできるアザの本数で分かります。マッシュにはアザがありませんでした。レグロ爺さんに勧められてマッシュは幼い頃から筋トレに励み、いつしか超人的なパワーと耐久力を身につけていたんです。マッシュはシュークリームが大好きでした。ある日、レグロ爺さんの言いつけを守らずに一人で街へ限定シュークリームを買いに出かけ、魔法が使えないことがバレてしまいます。魔法警察のブラッド・コールマンに踏み込まれますが、筋力で魔法を圧倒し返り討ちにするんです。ブラッドはマッシュの殺処分を見逃す代わりにハードルの高い条件を出してきます。名門イーストン魔法学校に入学して、優秀な生徒に与えられる神覚者となること。魔法が使えないマッシュが魔法学校の入学試験をパスするんでしょうか。『ハリー・ポッターシリーズ』をパロっているのも面白かったですね。ダンブルドアみたいな人が校長先生だし、クラス分けがあったり、魔法の杖を買いに行ったり。マッシュがドゥエロの選手に選ばれるんですよ。クィディッチにそっくりの、ホウキに乗って戦う競技。一体どうマッシュが対応するのか、見ものです。優れた魔法使いでも勝てるかどうか不安になるような相手に、グーパン(グーのパンチ)で向かっていくマッシュは、なんだかワンピースのルフィーにも通じるものがあって好感が持てます。彼の実力を認める仲間も増えていきました。『魔法使えないのに、どうする?』っていう場面がたくさんあるんですが、思いもよらないような発想で乗り越えていく爽快感が最高です。このアニメ見ると、1日の疲れが吹っ飛ぶ感じでした。『マッシュル-MASHLE-』は、甲本一による漫画が原作のアニメで、日本だけでなく海外でも人気があるようですよ。いまマッシュルのテーマ曲、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』が世界を席巻する大ヒットになってます。アニメの方も、最大の敵イノセント・ゼロとの今後の戦いが楽しみです。
2024/05/08
コメント(0)
グランドライン後半の海『新世界』の勢力図が、大きく書き換えられようとしていました。かつてこの海を皇帝の如く支配していた四人の大海賊・四皇のうちの二人、百獣のカイドウとビッグ・マムがワノ国で世代交代の戦いに臨んでいます。新時代を代表するルフィがカイドウと、そしてキッドとローがビッグ・マムと死闘を繰り広げる中、ヤマトとモモの助も落下しつつある鬼ヶ島を大惨事から救うべく必死の攻防を続けていました。これはワンピース ワノ国編(その11)に続く1063話から1078話までのお話です。カイドウの力で空中に浮かんでいた鬼ヶ島は、ルフィと戦ってカイドウの力が削がれるごとに高度を落とし、ワノ国の花の都に向かって墜落しつつあります。それをなんとか食い止めようとピンクの龍になったモモの助が奮闘していました。カイドウと共にワノ国を支配してきた黒炭オロチは執念深い小心者です。光月家に深い恨みを抱いていて、死の間際に『火前坊』を鬼ヶ島の地下の武器庫に向かって放ちました。爆発を阻止するべく、ヤマトが走ります。世界政府直属の諜報機関CP‐0のメンバー・ゲルニカとマハは、ロビンを連行する為に城に潜入していました。そこへ五老星から『今すぐにルフィを消せ』という勅令が下ります。カイドウと死闘を繰り広げていたルフィにさらに敵が加わって絶体絶命のルフィ。死んだと思われたルフィの心臓が動き出し、巨大なゾウのズニーシャがテレパシーでモモの助に伝えるんです。『解放のドラムが聞こえる』と。ついにルフィはギア5を覚醒します。ルフィの食べた悪魔の実はただのゴムゴムの実ではなく、ヒトヒトの実モデル幻獣種ニカで、太陽の神であるニカの『空想のままに戦う』怖いものなしの能力を秘めたものだったんです。太陽の神ニカの姿に変わった白いルフィは遊んでいるようにカイドウをいなします。ローとキッドもビッグ・マムをついに打ち負かし、残るはカイドウ一人。あまりにも長かった戦いがようやく終結し、光月モモの助がワノ国の正当な統治者として降臨します。<ワノ国編 これまでの話>第一幕(1/2)第一幕(2/2)第二幕(1/2)第二幕(2/2)第三幕(1)第三幕(2)第三幕(3)第三幕(4)第三幕(5)第三幕(6)第三幕(7)絶対ハマる!厳選アニメ
2024/04/25
コメント(0)
冒険ファンタジーで登場する魔物は退治するものでした。この物語では、食材なんです。きのこの形の『歩き茸』とか、ザリガニみたいな『大サソリ』なんかは、なんとなくうまくやれば食べられるかなという気はしましたが、だんだんエスカレートしていくんですよ。作者の想像力がすごいなと思いました。レッドドラゴンを退治するためにダンジョンに入った冒険者ライオスたちは、食料が尽きて空腹のまま戦うことになってしまいました。なんとか全滅は免れ地上へ逃れたものの、ライオスの妹ファリンがドラゴンに食われてしまいます。妹を救出するために再度ダンジョンに入ろうとするライオス。しかし彼に協力を申し出たのは魔法使いのマルシルと小人のチルチャックだけでした。探索に必要な食糧問題は、ライオスの提案で現地調達することに。しかし、調理器具もないままダンジョンに入った3人はたちまち苦戦します。そこへ通りかかったドワーフのセンシ、日常的にダンジョン飯を自給自足している彼が見事な料理を披露してくれるんです。レッドドラゴンを料理してみたいセンシは、このパーティに加わることになりました。ダンジョン内に巣食う魔物は多種多様です。どんな魔物が出てきて、どんなふうに調理したのか興味ある方はこちらをご覧ください。ライオスたち一行は禍々しいものを食べながらついにレッドドラゴンのいる地下5階までやってきました。4人で協力してレッドドラゴン討伐に成功したものの、妹のファリンはすでに消化され骨だけになっていました。マルシルが禁忌の魔術を使って蘇生に成功しますが、『狂乱の魔術師』シスルに支配されてファシルは再びレッドドラゴンに取り込まれてしまいます。『ダンジョン飯(めし)』は、九井諒子による日本の漫画を原作としたアニメです。2024年1月から放送され、3月で第1クールが終わり、現在第2クールへ突入。これからどんな魔物料理が見られるのか、楽しみです。
2024/04/10
コメント(0)
よくある冒険者の物語と違って、このお話は冒険の終わりから始まります。10年の月日をかけて魔王討伐を成し遂げた4人の仲間が王都に凱旋しました。勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、そして魔法使いフリーレン。ヒンメルとハイターは人間、アイゼンはドワーフ、フリーレンはエルフです。王都に戻った4人は、50年後の再会を誓い合い解散します。長生きのエルフにとって10年は一瞬のようですが、この冒険はフリーレンのその後の生き方に大きな影響を与えました。50年周期で現れる彗星を再び見ようと再会を果たすと、ヒンメルは年老いてその姿は驚くほど変わっていました。ヒンメルの死を目の当たりにしたフリーレンは、これまで自分が出会った多くの人々に対して無関心で無知だったことを思い知ります。フリーレンは見た目は少女のままですが1000年くらい生きていて、各地を旅しながら魔導書を収集していました。数多くの魔法を使いこなす最強の魔法使いです。身体から漂う魔力が魔族たちには見えるようですが、師匠だった伝説の大魔法使いフランメの言いつけを守り、フリーレンは長年の修練によって魔力を揺らぎなく小さく見せる技を会得していました。襲ってくる魔族が彼女を弱いと勘違いして一蹴されるので、彼女を知る者たちの間では『葬送のフリーレン』と恐れられています。フリーレンはハイターの元を訪ねました。戦災孤児の少女フェルンを弟子にすることを依頼され、4年間修行させてハイターを看取ったあと、フェルンと共にアイゼンの元を訪ねます。そこで目にした師匠フランメの手記に、魔王討伐で行った大陸北端エンデで死者の魂と対話できると記されていました。フリーレンはアイゼンの弟子シュタルクを仲間に加えてその地を目指すことにします。魔法使いにも社交ダンスのようなレベル分けがあって、一級魔法使いになるための試験というのが行われるんです。主催は大陸魔法協会。3次試験まであって、ゼーリエという全能の大魔法使いが仕切ってました。ナルトも中忍試験とか面白かったですけど、この話の中でも一級試験が一番印象深かったです。『葬送のフリーレン』は、山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)の漫画を原作としたアニメで、2023年9月から2024年3月まで全28話が放送されました。まだ旅の途中なので、続きも制作されることを期待しています。
2024/04/03
コメント(0)
数千年前に地球に降り注ぎ、人類全てを石化させた謎の光線。文明を滅ぼした石化ですが復活液によって蘇えると、抱えていた怪我や病気が全快しているという副産物をもたらしました。つまり石化させてから復活液を使えば、瀕死の人の命を救うことが出来ると言う事です。これはDr.STONE(第二期)に続くお話。獅子王司を救う為、石化の謎に千空たちが挑みます。石器時代に逆戻りした千空たちが、少しずつ築いてきた科学王国では、これまで発電技術をはじめ様様な文明の力を再開発してきました。人口増加に伴う食糧問題を解決するために小麦の栽培を始めたり、石油や鉱山探索のために気球を作ったり、カメラやレーダー、ソナーなども開発して王国は一足飛びに現代へと突き進みます。強力な助っ人も復活させました。航海に必要な船長・龍水と、彼に仕えていた執事兼シェフのフランソワです。フランソワのお陰で収穫した小麦からおいしいパンが出来るようになって食生活が改善しました。千空が設計してみんなで作り上げた科学船ペルセウス号。目的地は、石化光線を免れた千空の父・百夜たちが遺した宇宙船ソユーズが眠る宝島です。代々巫女に伝わる百物語から、そこにはプラチナあると千空は確信していました。プラチナが手に入れば、それを触媒として復活液を大量生産することができて、全人類復活の夢へ一歩近づくことができます。宝島に到着してみると、かつて無人島であったはずの島の周辺には大量の石像がありました。どうやら島の頭首が石化装置を握っていて、島民を支配している様子。島を調査している隙に船を乗っ取られ、船に残してきたメンバーが石化されてしまいます。仲間たちを復活させ、プラチナと石化装置を手に入れることが出来るのか。千空たち科学王国メンバーが知恵と力を合わせて奪還に挑みます。もう一つ気になる問題は、謎の通信を繰り返すホワイマンの存在です。正体を突き止める為、千空は人知を結集して月に行くと宣言。話がずいぶん大きくなってきましたね。Dr.STONE(第三期)全22話は2023年の4月から12月にかけて放送されました。
2024/04/01
コメント(0)
華やかだけど人間関係ドロドロの中国歴史ドラマに一時期ハマってたんです。このアニメの時代背景が、宮廷の諍い女や宮廷女官 若曦など、江戸時代の大奥みたいな世界だったので懐かしく感じました。厚生労働省がタイアップしたポスターがあるんです。サプリに使われた紅麹で健康被害が出て、今世間を騒がせていますが、薬って量や使用法を間違えると毒にもなるんですね。このアニメは、面白いだけじゃなく勉強にもなりますよ。猫猫(マオマオ)は、後宮勤めとは無縁に思われる地味なオタク系少女です。養父を手伝って薬師として花街で働いていました。ある日、薬草を取りに行って人さらいに遭い、後宮に下女として売り飛ばされてしまいます。花街で育ったことで男性を見る目が冷めていて、後宮に住まう美男美女たちにも全く興味がない様子。若い女が生き抜く知恵として、わざと顔にソバカスなどを描いてブスに見えるようにしていたので、後宮でも目立たない存在でした。しかし薬や毒に関する知識は半端なく、後宮で起きた皇子の衰弱事件の謎を解き、文字も読めることがバレてしまいます。後宮の管理を担当する壬氏(ジンシ)は、彼女の才能に惚れ込みます。壬氏は性別が違えば国さえ傾けると言われるほどの美形男子ですが、マオマオが自分の外見に全くなびかないことにも興味を持ちます。この人、ただの美形のお役人じゃないんですよ。日本で言ったら光源氏のような由々しきお方で、ある目的のために身分を隠しています。マオマオは幼い頃から毒性の物質に興味を持ち、自分の体で試していたせいで毒に強くなっていました。下女から女官に昇級して寵姫の毒見役になります。一時的に里帰りして花街の事件を解決したり、後宮に戻って寵姫の失踪事件に関わったり。サスペンスのような面白さもあります。『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のライトノベルを原作としたアニメです。全24話の第1期が2024年3月で終わり、第2期の放送が2025年に決まりました。続きも楽しみです。
2024/03/26
コメント(0)
昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。商業で栄えた金の国アルハミトと、豊かな自然に恵まれている水の国バイカリ。長い戦争を経てついに両国の間には高い壁が築かれました。金の国ラスタバンニ世の統治時代に一時的に国交が正常化します。友好の証としてアルハミトは国一番の美しい娘をバイカリに嫁にやり、バイカリは国で一番賢い若者をアルハミトに婿にやるという条約を結びました。アルハミトの辺境に住む第93王女サーラは、おっとりした引っ込み思案のお姫様です。父であるラスタバン三世に命じられて、バイカリ国の婿を迎えることになります。しかし、送られてきたのは子犬でした。父親のラスタバン三世に知れたらまた戦争になってしまう。サーラは犬にルクマンと名付けて、このことは秘密にすることにしました。バイカリの国境近くに住む家族思いの貧しい建築士ナランバヤルは、送られてくるアルハミトの美女を娶るようにと族長から命じられます。しかし、送られてきたのは子猫でした。両国の平和のために嫁が猫だったことは秘密にして、オドンチメグ(星の輝き)と名付けて飼う事にします。ところが困ったことが起こるんです。サーラは長姉であるレオポルディーネに、バイカリの賢い婿殿に会いたいから王宮に連れてくるようにと言われます。皇女たちは父王ラスタバン三世と対立していて、俳優上がりのイケメン左大臣サラディーンを愛人として囲っていました。悩みながら散歩していると、ルクマンが走って壁の穴を抜け、バイカリ側の森に逃げてしまうんです。追っていったサーラは、偶然オドンチメグを連れたナランバヤルと出会います。穴に落ちていたルクマンを助けてくれたナランバヤルに、サーラは身分を明かして王宮に行く時だけ婿のふりをしてくれないかと頼みます。ナランバヤルは大らかでお調子者ですが、優秀な建築士なんですね。王宮に行っても王女たちの出す無理難題を卒なくこなし立派に婿の役を演じ切りました。それだけではなく、金の国の水不足と水の国の資金不足を解消するいい解決策を思いつき、お飾りだった左大臣と意気投合して両国の明るい未来像を提案するんです。大事業に乗り出したナランバヤルの留守中に、預かっていたオドンチメグが行方不明になって、サーラは意を決してナランバヤルの実家を訪ねていきました。そこへ族長が、アルハミトの美女を見にやってくるんです。ナランバヤルの父親に懇願されて嫁のふりをする事になったポッチャリなサーラ。どう見ても美女とは言えない彼女を見て、みんなあっけに取られます。戦争を推奨する右大臣ピリパッパと国王派は、バイカリを敵対視していますのでナランバヤルを暗殺しようとしてきます。バイカリの族長と酒を酌み交わしたサーラもスパイ扱いされ、二人は命の危機に。王女派にライララという名の用心棒がいるんです。目しか出てない女性なんですが強いんですよ。『金の国 水の国』は2023年に公開された映画です。2017年「このマンガがすごい!」で第1位を獲得した岩本ナオの同名コミックを原作としたアニメ。ポッチャリ系サーラに親近感湧くし、すごくいい話で、なんと3回も見てしまいました。二人の平和への願いとか、思いやりとか、自己犠牲とか、いろんな事に心が洗われます。とってもお勧めです。
2024/03/13
コメント(0)
天下の大将軍を目指すシンは、函谷関(かんこくかん)での活躍が認められ、名も無い一兵卒から飛信隊(ひしんたい)を率いる三千人将になりました。紀元前3世紀、500年続いた春秋戦国時代末期に登場した秦の若き王エイセイと、彼を支えた戦国武将たちの物語です。現在第5シリーズ放送中ですが、それを見る前に実写版の映画も見て、アニメももう一度最初から見直しました。何度見てもドハマリしますね。面白いです。第4シリーズでも隣国との争いは続いていましたが、それより内部抗争が激化して大変なことになります。セイの異母兄弟である成蟜(せいきょう)の反乱から物語は始まりましたが、その時まだ子供だった二人の裏で実権を握っていたのは商人から丞相にまで成り上がった呂不韋(りょふい)でした。巨万の富を基に、王族派を凌ぐほどの派閥を率いて王の座を狙っていたんです。呂不韋四柱と呼ばれる軍師や猛将を従えて、次々と陰謀をしかけてきます。関与を疑われるも決定的証拠がないので、いつも無罪放免となり、ついには相国(しょうこく)という廷臣の最高職にまで上り詰めました。セイの母親・秦太后は昔、絶世の美女ダンサーで呂不韋の許嫁でした。しかし秦王が彼女を気に入ったことで貢ぎ物のように差し出され、セイを産んで太后となりますが、まだ呂不韋に未練があったんです。後宮勢力を手名付けたかった呂不韋は密かに太后と関係を持っていて、バレそうになったので嫪毐(ろうあい)という男を宦官だと偽って太后に宛がいます。ただの夜のお相手だったんですが、周りから持ち上げられて毐国(あいこく)なんていう独立国を秦国の中に作ってしまうんですね。セイが成人して正式に秦王となる加冠の儀が執り行われる日、秦国の旧都・雍(よう)には多くの要人が集まっていました。その隙をついて王都咸陽にアイ国から大軍がおしよせてきます。第31代秦王・セイには幼い子供がいて、警備の薄い後宮は大騒ぎとなっていました。遠征中だった飛信隊シンは、セイのピンチを救うため咸陽にとって返します。シンと功績を争う同年代の将があと2人いるんです。槍の達人、玉鳳隊の王賁(おうほん)、そして軍師の才がある楽華隊の蒙恬(もうてん)。二人とも王家、蒙家という名家の出で子供の頃から将来を期待されている存在ですが、下僕から成り上がったシンの実力は認めています。飛信隊の快進撃を支えているのは隊長シンの力量もありますが、軍師となった河了貂(かりょうてん)と、副長・羌瘣(きょうかい)の協力も見逃せません。刺客一族として育ったキョウカイの強さたるや、人間離れしたものがあります。トン・タタ...この呼吸で、周り中の猛者たちを瞬殺です。これからも天下統一に向けた活躍が楽しみです。<これまでの話>キングダム(第1、第2シリーズ)キングダム(第3シリーズ)
2024/02/21
コメント(0)
アイヌの金塊を狙う3つのグループはそれぞれの地で刺青人皮の探索を続けていました。アシㇼパと再会し、北海道へ戻るために大泊を目指していた杉元たちは、ロシア人スナイパーのヴァシリから襲撃を受けます。スナイパー対決で一度敗れた尾形を追って、一緒にいたメンバーを狙ってきたんです。しかし尾形は杉元を網走で殺そうとした男です。一緒にいるはずがありません。ロシア領内の亜港でアシㇼパに片目を射抜かれ、どこかへ消えていました。これはゴールデンカムイ第三期に続く第四期全13話(第37話〜第49話)の物語です。その頃、土方と牛山は阿寒湖周辺に潜伏する脱獄囚・関谷輪一郎と面倒なことになっていました。関谷との賭けに負けて毒を飲んだ土方と牛山は仮死状態で地中に埋められてしまいます。捜索を続ける門倉とキラウㇱもまた、関谷の毒牙にかかりそうになりますが、強靭な体力を持つ牛山は自力で這い出し、数々の修羅場を潜ってきた幕末の勇・土方も復活して関谷を逆襲。彼の刺青人皮を手に入れました。第七師団の鶴見中尉は謎の多い人物です。日露戦争で顔を大きく損傷し、時々過激な行動に出て、おでこは陶器でカバーしていますが興奮すると脳から液体が流れ出してくるちょっとホラーな存在。側近の部下たちとのエピソードが明らかになるにつれ、彼の壮大な計画がかなり前から少しずつ土台固めされていたことが匂ってきます。海軍少将の父親を持つ鯉登少尉も鶴見中尉の熱烈な支持者ですが、どうも問題児のボンボンだった少年時代から目をつけられていたようです。宇佐美も鶴見中尉に魅せられた一人で、子供の頃、彼の愛情を得るために親友を殺してしまったほど。鶴見中尉のためなら死をも厭わない月島も、しかり。その鶴見中尉が、アシㇼパと対面するために駆逐艦で大泊まで迎えにきます。アシㇼパは金塊の暗号を解く唯一のキーパーソンですから。 樺太で迎えを待つ間、杉元たちは活動写真家と出会います。アイヌの文化を映像で残す仕事をしている人たちで、昔撮った映像の中に生前のアシㇼパの両親が出てくるんです。アシㇼパは、アイヌを守るために父の意志を継いで戦うべきか悩みます。杉元は、アシㇼパには血みどろの金塊争奪戦から下りて、村で平和に暮らしてほしいと願っていました。アシㇼパは鶴見中尉と対面してその魂胆に気づき、アイヌのために金塊が使われないのなら協力しないと言って逃げ出します。杉元たちは第七師団に追われつつ流氷原を歩いて北海道を目指しました。宗谷のアイヌコタンで砂金掘り師の平太と出会うんです。当座の資金を稼ぐために彼に習って川で砂金取りを始めたものの、この平太も実は脱獄囚の一人だったんですね。彼が持っていた砂金の標本から、もう一人の脱獄囚・海賊房太郎を知ることになりました。この房太郎、杉元たちと行動を共にすることになるんですが、ものすごい潜水能力を持っている魚人です。刺青人皮をもつ囚人は全部で24人。そのうちの一人が札幌の連続殺人犯としてニュースに浮上して、金塊を狙う全員が札幌に集結する形になります。姿を消した尾形は土方についていました。マタギの谷垣は鶴見中尉からインカㇻマッを解放する代わりにアシㇼパを連れ戻すよう命じられますが、彼女のお腹に自分の子供がいることを知らされ、救出に向かいます。アシㇼパの心に、杉元への恋心が芽生えた様子です。時々、小さな耳が赤くなるのが可愛い。彼女が暗号の鍵となる何かを思い出したことは、全員が知るところとなって、あと未発見の刺青は5枚。鶴見中尉が半分以上持っていて、土方歳三は6枚の偽物をつかまされています。残酷だったり下品だったりもするんですが、アイヌ文化の勉強にもなるし、ギャグも効いてるのでやめられません。実写映画も好評のようです。アシㇼパの父親がなぜのっぺら坊になったのか、底知れない鶴見中尉やソフィアの存在など、まだまだ伏線がいっぱい。TVアニメ『ゴールデンカムイ』の最終章(第5期)の製作が決定し、放映は今年10月頃になるのではないかとのこと。どう決着するのか、楽しみです。<これまでの話>ゴールデンカムイ第一期(第1話〜第12話)ゴールデンカムイ第二期(第13話〜第24話)ゴールデンカムイ第三期(第25話〜第36話)絶対ハマる。厳選アニメ。
2024/02/13
コメント(0)
網走監獄にいた金塊のありかを知るのっぺら坊は、やはりアシㇼパの父親でした。アイヌたちを殺したのは自分ではないと言った直後、尾形によって杉元ともども狙撃されて、のっぺら坊は金塊の秘密を伝えることなく命を落とします。負傷した不死身の杉元は、鶴見中尉の元で治療を受けて昏睡状態から脱します。頭撃たれても死なない人っているんですね。キングスマンを一瞬思い出しましたよ。キロランケに連れ去られたアシㇼパを追って、杉元たちは樺太へ。これはゴールデンカムイ第二期に続く第三期全12話の物語です。日露戦争で、当時樺太の南部は日本領になっていました。樺太アイヌの人たちが、犬ぞりを貸してくれたり杉元たちを助けてくれます。この旅にはマタギの谷垣の他に、鶴見中尉の忠実な部下である月島軍曹と鯉登少尉も同行していました。荷物に隠れていたアイヌの子チカパシとアイヌ犬のリュウも、通訳や先導犬として役に立ちます。のっぺら坊亡き後、金塊の暗号を解くカギを記憶のどこかにとどめている可能性があるのはアシㇼパだけだったので、鶴見中尉も彼女の探索の先遣隊として杉元たちを行かせたんです。キロランケはアシㇼパを樺太の亜港監獄にいるソフィアと会わせることで、刺青人皮の暗号を解くカギを思い出すかもしれないと考えていました。彼はあくまで金塊をアイヌのために使いたかったので、誰よりも先に暗号を解く必要があったんです。キロランケは彼女の父ウイルクの昔話をします。ロシア皇帝暗殺の実行犯だったソフィア、キロランケ、ウイルクの3人は極東へ逃亡し、ウラジオストクの写真館で長谷川という男に日本語を習っていたことがありました。穏やかな日々は束の間、写真館にロシアの秘密警察がやってきて3人は樺太へ渡ることに。秘密警察の狙いは3人ではなく、スパイとしてロシアに潜伏していた長谷川(鶴見)だったんです。長谷川は一緒に暮らしていたロシア人の妻とまだ幼い子供を失い、心に深い傷を負います。キロランケたち一行には脱獄王の白石とスナイパーの尾形がいました。彼らの協力で亜港監獄からソフィアを脱獄させるのに成功し、アシㇼパは刺青の暗号を解く鍵に気づきます。尾形が他のみんなを出し抜いてアシㇼパから秘密を聞きたそうとしますが、そこへ間一髪、杉元たちが追いつきました。流氷の上で寒そうな戦いが始まるんですね。ロシアの伝統競技・スチェンカなんていう殴り合いの試合も出てきたり、幕末の「人斬り用一郎」と新撰組「鬼の副長」・土方歳三が対決したり、今回も盛りだくさんの内容です。ロシア語ペラペラの月島軍曹の過去話も見応えがありました。ようやく再会を果たした杉元とアシㇼパ。彼女はいつ、誰に、暗号のカギを明かすのでしょうか。<これまでの話>ゴールデンカムイ第一期ゴールデンカムイ第二期絶対ハマる。厳選アニメ。
2024/02/06
コメント(0)
アイヌの金塊を狙う鶴見中尉は、陸軍第七師団と共に夕張に来ていました。剥製工房の江渡貝(えどがい)が、墓地から掘り出して皮を剥いだ脱獄囚の刺青人皮を手に入れるためです。江渡貝は動物だけでなく、死んだ母親や誰ともわからぬ人たちも剥製にして、共に暮らしていました。数年前はこの辺りで薄気味悪くなって見るのをやめてしまったんですが、今回はきっちり見ましたよ。これはゴールデンカムイ(第一期)に続く全12話のお話です。鶴見中尉もちょっとサイコな男ですが頭がキレて話術に長けているので、彼のファンになる人が多いようです。江渡貝も自分の仕事が鶴見中尉に認められたことですっかり彼の言いなりになって、精巧な刺青人皮の偽物を6枚完成させました。土方たち一行と、杉元たちも夕張にやってきます。刺青人皮の偽物をめぐったドサクサで第七師団に連行された白石を救出するため、敵対していた土方たちと杉元たちが手を組むことになるんです。網走監獄へ潜入するためには、脱獄王の白石がどうしても必要だからです。とは言ってもあくまで一時的な協力関係で、いつ誰がどこで裏切ってもおかしくない状況ではありました。元第七師団の尾形は、凄腕のスナイパーです。味方にすると頼りになりますが、敵にすると恐ろしい存在です。アシㇼパの村で彼女の祖母フチに命を助けられた元第七師団の谷垣は、日露戦争へ行く前はマタギでした。村へやってきた女占い師インカラマッが、アシㇼパに危険が迫っていると予言します。谷垣は世話になったフチのために、アシㇼパを無事に連れ戻す旅に出ることになります。時々登場人物の過去の話が出てくるんですが、尾形も谷垣も壮絶な過去を抱えてるんですね。登場人物それぞれが一癖も二癖もありそうな人たちばかり。インカラマッは子供の頃、アシㇼパの父親に世話になったようで、谷垣の旅に同行します。旅の最終目的地は、のっぺら坊のいる網走監獄です。金塊の隠し場所を知っている男ですから、本人から聞き出せれば刺青人皮を集める手間が省けます。アシㇼパにとっては、キロランケの情報が本当なのか、のっぺら坊は自分の父親なのかを確かめる必要がありました。網走監獄では、とんでもない大騒動が勃発します。旅の途中でもバッタの大群に襲われたり、ラッコの肉を食べて変な気分になったり、露天風呂で盗賊団に狙われたりと盛りだくさんでした。ラッコの肉って、ムラムラするんですか?これが一番ウケました。サスペンス・ホラーかと思ってたんですが、ギャグの要素も入ってるんですね。見るのやめなくてよかった。厳選アニメ。絶対ハマる。
2024/01/29
コメント(0)
15歳で故郷の街を後にしてから二年の月日が経ちました。ウィルは領主としてトーチ・ポートの街を発展させ、人々の生活にゆとりのようなものが見え始めています。しかし近隣のビースト・ウッズを調査すると、森に異変が起きていることが分かりました。これは何かの前兆か?ウィルたちはさらに森の奥へと進み、原因を究明します。ウィルの右腕である妖精メネルと共に森の奥へと進み、森の王から不吉な予言を聞きました。鉄錆(てつさび)の山脈に、黒き災いの火が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろうかつてドワーフの王国として栄えた鉄錆山脈に一体何があったのでしょうか。ある日ウィルとメネルが剣の稽古をしていると、1人のドワーフが草陰に隠れてその様子を見ていました。彼はルゥという名のドワーフの青年で、強くなりたいと心から願っていたんです。200年前にドワーフ王国が滅びたあと、生き残ったドワーフたちは各地に散り散りとなり、虐げられた生活を送っていました。鉄錆山脈は邪竜ヴァラキアカに支配され、帰る家はありません。ウィルはルゥを従士として雇い、共に鍛錬することにしました。邪竜ヴァラキアカは桁違いに強いんです。ウィルを気に入って死なせたくない不死神スタグネイトは竜との戦いをやめろと警告。死者の街に立ち寄って、育ての親の一人ガスに再会した時も、逃げることを勧められたり。それでもウィルは人々に災いをなす竜をそのまま放置することはできませんでした。竜の元にたどり着くまでにも、竜の瘴気によって病人だらけになったエルフの集落があったり、デーモンやらヒュドラやら色々出てきてなかなか大変な旅です。メネルやルゥ以外にも一緒に戦ってくれるメンバーはいましたが、それでもまだ勝算は低かったんですね。でもこういった流れの物語で、負けて終わりっていうことはないに違いないと思って見ていました。究極の魔法も通じず、仲間も倒され、槍は折れ、魔剣も封じられ、ここまで絶望的な状態でどう勝つのか、見ものです。『最果てのパラディン 鉄錆の山の王』は、テレビアニメ『最果てのパラディン』の続きで、2023年10月から全12話が放送されました。原作は柳野かなたによる日本のライトノベルです。ハイ・キングの封印が解けるまでの猶予はあと8年になりましたが、この後どう展開するのか、楽しみに待ちたいと思います。
2024/01/24
コメント(0)
元陸軍兵の杉元は『不死身の杉元』と呼ばれていました。日露戦争を生き抜き、戦死した友の願いを叶えるため北海道の凍てつく川で砂金をとっていると、川辺で飲んだくれていた男のヨタ話が耳に入ってきます。アイヌ秘蔵の金塊の話。男は、この話を聞いた奴は生かして置けないと杉元を殺そうとします。ところが冬眠明けのヒグマの襲撃を受け男は死んでしまうんです。不死身の杉元は、危機一髪、通りかかったアイヌの少女に救われました。青い目のアシㇼパはまだ幼いながら、父親に仕込まれたアイヌの狩猟方法や生活の知恵をたくさん持っていました。5年前に金塊を奪った男に父を殺され、仇をとりたいと言います。アイヌたちを殺害して金塊を奪った男は、網走の獄中で囚人たちの体に金塊の隠し場所を示す入れ墨を彫って脱獄させました。川辺で飲んだくれていた男はその脱獄犯の一人だったんです。金塊を手に入れるためには、刺青全てを集めて暗号を解く必要があります。杉元はアシㇼパと手を組むことにしました。金塊を狙っていたのは杉元たちだけではありません。陸軍第七師団の鶴見中尉は、日露戦争で負傷して北海道征服なんていう極端な発想に走り、軍資金としてアイヌの金塊を探していました。戊辰戦争で死んだはずの新撰組・土方歳三も刺青を持つ脱獄囚の一人で、囚人のうち何人かを仲間に加え、金塊を狙っています。杉元とアシㇼパは、脱獄王と呼ばれる白石を仲間に加えました。白石も刺青を持つ一人です。アシㇼパたちが狩猟で稼いだ金を競馬で全部すってしまうような信用ならない男ですが、憎めないキャラです。野生の鹿やウサギを鍋にしてみんなで旅を続けるうちに次第に絆は深まっていきます。杉元が持ち歩いている味噌を、アシㇼパはオソマ(ウ●コ)と思って毛嫌いしていましたね。カレーも恐る恐る一口食べるまでオソマと言ってました。鶴見中尉も土方歳三も血の気の多いライバルですので、遭遇すると必ず一悶着あります。『不死身の杉元』も何度も命の危険にさらされていました。アシㇼパの父親の友人のアイヌ、キロランケも仲間に加わります。囚人たちに刺青を入れたのっぺら坊という極悪人こそが、アシㇼパの父親ウイルクであると語り、アシㇼパは衝撃を受けます。その真偽を確かめるために一行は網走監獄へ向かいました。『ゴールデンカムイ』は、野田サトルの漫画を原作としたアニメです。数年前に一度見たんですが、気がつけばシリーズが進んでいて、続きを見る前に第一期を見直しました。結構生々しいシーンが多いので、あまり気持ちの良いものではないんですが、アシㇼパさんのサバイバル知識は勉強になります。熊は冬眠中の巣穴に入ってきたものは襲わない、とかね。多分一生必要ない知識だと思いますが。厳選アニメ。絶対ハマる。
2024/01/16
コメント(0)
オリゴン村に住む裕福な老夫婦、園山夫妻は、養子を迎えることにしました。児童養護施設で、一人の美少年に目を奪われます。少年は養子となり、園山秘鳥(そのやま ひとり)と名付けられました。しかし実は「ミギ」と「ダリ」という瓜二つの双子で、この村で実母を殺した犯人を探し出し復讐することを目論んでいたんです。ミギとダリはバレないように入れ替わりながら、2人で1人の人物を演じていきます。犯人の手がかりは、幼い頃の記憶のみ。薄暗いベッドの下、ベイズリー柄の壁紙、そこに落書きして遊んだことでした。その部屋を探し出すには家に呼んでもらう必要があると考えた二人は、ボーイスカウトのメンバーになったりして友達を増やすことにします。ある日、家政婦のみっちゃんから、一条家にその模様の部屋があったことを聞きます。彼女は村中の家を回って仕事をしていたので、知っていたんですね。一条家の息子の瑛二は成績が良くて、同じ学校の優秀なクラスにいました。彼と親しくなるために二人は科目を分担して猛勉強に励みます。この辺から話がこじれてくるんですね。一条家の家庭がどうも普通じゃないみたいで、特に瑛二の母親がサイコなんです。瑛二に近づくためにダリは黒髪の美少女サリーに変装。ところがミギがサリーに恋してしまい、その正体がダリと知ると、二人の関係がギクシャクします。個性的なクラスメートたちと共に、果たして二人は母親殺しの真犯人を突き止めることができるのか。『ミギとダリ』は、佐野菜見による漫画を原作としたアニメ全13話です。サイコスリラーサスペンスコメディとでも言いましょうか、色んな要素の詰まった不思議な物語でした。どう見ても一昔前のアメリカみたいな環境なんですが、舞台は1990年の神戸らしいんですね。佐野先生は、このアニメ作品の放映を見ることなく2023年8月に36歳の若さで亡くなられたそうです。『坂本ですが?』の原作者でもあり、続きも気になっていたので残念です。ご冥福をお祈りします。絶対ハマる!厳選アニメ
2024/01/12
コメント(0)
貴族社会での平民の暮らしは楽ではありませんでした。フェイト・グラファイトは平民であるだけでなく、後ろ盾だった父を亡くしてからは村を追われ、城の門番をして日銭を稼いでいます。神から与えられたスキルと呼ばれる才能も『暴食』だけで、しかもレベルは最低の1。威張り散らしている貴族ブレリック家の聖騎士たちには酷い扱いを受け、常に腹を空かせる日々を送っていました。同じ貴族でもいい人もいるんです。ハート家のロキシーは貴族でありながら民に慕われる正義感の強い聖騎士でした。しかもストレートの金髪が美しい若い女性です。彼女はフェイトにも親しく接してくれていました。ある日、城に侵入した賊を仕留め、フェイトの人生が変わります。暴食スキルは、殺した敵の能力値とスキルを自分のものとすることができるんです。しかし目覚めた暴食スキルは更なる殺しを求めてきました。誰も殺さずに飢餓状態が続くと、周囲の者全てを無差別に食い尽くす暴走状態になってしまいます。街で偶然安く手に入れた意志を持つ大罪武器の黒剣グリードが、色んなことを教えてくれます。美しいロキシー・ハートに雇い入れられ、彼女のために命を捧げると誓ったフェイトでしたが、飢餓状態から脱するために夜毎マスクをつけて正体を隠しモンスター狩りに出かけていました。殺したモンスターの耳を街に持って帰ると、いいお金になるんです。ロキシーは民衆に愛される一方で、他の貴族たちには疎まれていたようです。とっても危険なガリアでの討伐任務を押し付けられてしまいました。フェイトは武人ムクロと名乗り、ロキシーを陰から支えるために旅立ちます。七つの大罪の暴食以外に、憤怒のマインと色欲のエリス(いずれも女性)が出てきました。まだ傲慢、強欲、嫉妬、怠惰は全12話の中に登場してませんので、続きがあるんでしょうね。原作は一色一凛による日本のライトノベル作品で、アニメは2023年10月から放送されました。転スラも確か暴食スキルで色んな能力取り込んで強くなってましたね。暴食って、罪なのかしら…。わたくし、時々、暴飲暴食。絶対ハマる!厳選アニメ
2024/01/09
コメント(0)
人類の知能をはるかに上回る超高度AIが、国や社会の安定のために働くようになった近未来の話です。MICHIと呼ばれるそのAIは、人間の暮らしをサポートするための産業用AIやロボットを生み出し、人間と同じように年をとっていく身体と、感情や知性を持った電脳搭載のヒューマノイドを作りました。主人公の須堂 光(すどう ひかる)は人間で、ヒューマノイドを治療する才能ある専門医です。人間、ヒューマノイド、ロボットなどが共存する世界で起こる価値観の違いや、人間の役割などを問う面白い内容のアニメでした。この世界では電脳のコピーを作成することは禁止されています。でも人と全く見分けがつかないほど人そっくりに作られたヒューマノイドが家族だったら、壊れた時のためにバックアップをとっておきたいと思いますよね。須堂はそういった違法コピーから電脳を復元するような闇商売も行っていました。超高度AIのMICHIから信頼されるほどの腕前を持つようです。ブラック・ジャックの電脳版みたいな感じ。助手として須堂新医院で働くのは、リサという名のヒューマノイドの若い女性です。ヒューマノイドにも恋愛感情があって、彼女は須堂を慕っていました。医療用の産業AIジェイも治療の強い味方です。ここには記録の伸びなくなったアスリート、恋愛感情を消してほしい同性愛者、若さを常に保ちたがる宗教論者などの電脳をいじって欲しがるヒューマノイドや、癒し系ロボットに依存する人間の少年といった様々な患者が訪れます。人それぞれの価値観が違うように、ヒューマノイドや人間、ロボットにもさらに多様な考え方が存在して、それらとどう折り合いをつけていくのか、興味深い課題です。須堂は、コピー人格販売で捕まり現在服役中のヒューマノイドの母親に育てられたようで、本当の両親はまだ不明です。彼の母親のコピーを探して日本を旅立つところで終わりました。『AIの遺電子』(アイのいでんし)は、山田胡瓜による日本のSF漫画を原作とした1話完結、全12話のSFアニメです。公式サイトはこちらです。
2023/12/26
コメント(0)
辺境に人の住まない死者の街がありました。ウィルは人間の子ですが、彼の育ての親三人は不死者(アンデッド)です。骸骨の剣士ブラッドは武術を、ミイラの神官マリーは常識と信仰を、ゴーストの魔法使いガスは学問と魔法をウィルに指南し、ウィルは桁違いに強く賢く成長していきます。一体どうしてこの街には誰もいないのか、三人の正体はなんなのか。自分は何のために強く賢くあらねばならないのか。この世界の成人の日、ウィルが15歳になった時、全てを教えられます。約200年前に魔王ハイ・キングが起こした大乱によって、世界の南半分は壊滅しました。育ての親3人は仲間と共に討伐を試みますが殺しきれず、地下深くへ魔王を封印します。三人はこの封印を守るためにアンデッドとなりました。ウィルが育った街はハイ・キングが封印された場所、そしてウィルは悪魔が封印を解くための鍵として連れてこられた赤子だったんです。ウィルにも明かしていない秘密がありました。引きこもりだった前世の記憶が残っていたんです。伝説の英雄三人を師と仰ぐ素晴らしい環境で、才能にも恵まれ、今度こそ全力で生きる決意のもと日夜励んできました。ブラッドはハイ・キングから奪った魔剣オーバーイーターをウィルに与えます。三人は不死になるために不死神と契約をしていました。ブラッドとマリーは輪廻へと還り、ガスはあと10年現世に残って封印を守れることになります。灯火の神グレイスフィールの加護のもと、ウィルは生まれ育った街を後にしました。人類社会を目指して北へ向かったウィルは、魔獣や悪魔の出没で困っている村人たちを助けます。途中で知り合ったハーフエルフのメネルドールや、行商人のトニオ、楽師ビィたちと白帆の都ホワイトセイルズへやって来ました。ウィルは人々の前で巨大な魔獣を倒し有力者である領主サウスマーク公やバグリー神殿長に認められて、聖騎士(パラディン)になります。ハイ・キングの封印が解けるまでの猶予は10年。ウィルはその間にハイ・キングに立ち向かえるだけの実力を身につけることができるでしょうか。『最果てのパラディン』は、柳野かなたによる日本のライトノベルをアニメ化した物語です。アニメの続き第二期が現在放送中。公式サイトはこちらです。
2023/12/21
コメント(0)
サムライ軍の総大将である光月家モモの助は、まだ子供で弱虫でした。この戦いを制するためには強くあらねばならず、配下の忍者しのぶの能力で28歳のおとなの男にしてもらいますが、心はその成長について行けません。立派な龍の姿に変身しても、高い所が怖いモモの助は鬼ヶ島へ飛び上がれないんです。困り果てる麦わらのルフィ。その間、ヤマトは必死に四皇カイドウに立ち向かっていました。これはワンピース ワノ国編(その10)に続く1049話から1062話までのお話です。なんとか鬼ヶ島にルフィを乗せて登ったモモの助。カイドウと再び対峙するルフィの復活を知って、城内で戦う麦わらの一味と侍たちは大盛り上がりです。上空での二人の覇気は雲を裂き、満月の光がミンク族に力を与えました。百獣海賊団の大看板ジャックと戦うイヌアラシと、ビッグ・マム海賊団のペロスペローと戦うネコマムシはスーロン化して強敵を倒します。カイドウの力で上空に浮かんでいた鬼ヶ島は、ゆっくりと花の都に向かって落下しつつありました。ヤマトに励まされ、なんとか落下を食い止めようと龍に変身したモモの助が奮闘している間も戦いは続いています。ライブフロアでは百獣海賊団の大看板クイーンとサンジが、そしてもう一人の大看板キングとゾロが交戦中。サンジはどうやらジェルマの能力が覚醒したらしく、超回復力を発動させていました。キッドとローはビッグ・マムと戦っています。キッドの手下キラーは、藁人形をつかうホーキンスの戦いに苦戦中。ホーキンスを攻撃すると、そのダメージが藁人形を通じて親分のキッドに行ってしまうんです。カイドウと手を組んでいるワノ国の悪将軍オロチは、鬼ヶ島の地下にある爆薬に火をつけさせようとしていました。ヤマトはこれを阻止するために奮闘します。城内のあちこちに火の手があがり、ウソップたちは瀕死のキンエモンたちの救出に向かっていました。クイーンは科学力でヴィンスモーク家より優れていることを証明したくて、サンジに執拗に挑んできます。サンジは兄弟たちのように心をなくした戦闘モンスターになるのが嫌でしたが、クイーンが兄弟たちの必殺技を模倣して仕掛けてくるのでついに心を決めます。ジェルマの力に武装色を合わせた連続攻撃で、クイーンに勝利しました。ゾロが戦っていたキングは、ルナ―リア族という特殊な種族で子供のころに政府の実験対象にされていたところをカイドウに救われた過去がありました。以来カイドウの強力な手下として戦ってきましたが、ゾロの三刀流奥義の前についに屈します。サンジとゾロの今回の戦いは過去最高に物凄かったですね。これで四皇カイドウの強力な大看板キング、クイーン、ジャックを倒したことになります。<ワノ国編 これまでの話>第一幕(1/2)第一幕(2/2)第二幕(1/2)第二幕(2/2)第三幕(1)第三幕(2)第三幕(3)第三幕(4)第三幕(5)絶対ハマる!厳選アニメ新しいアニメシリーズ『THE ONE PIECE』(ザ・ワンピース)が制作されることが決定したそうですね。また最初から見られるなんて、うれしい!!!
2023/12/18
コメント(0)
行動は全てスタイリッシュ。やることなすことCool、Cooler、Coolest。彼の名は、坂本。女子高生はみんな彼の虜です。そんな男が県立学文高校の1年2組にいました。頭脳明晰、スポーツ万能でかっこいいとなると女の子は放っておかないモノですが、男子生徒は面白くありません。不良グループの先輩たちに目をつけられ、いろんな嫌がらせを受けても、思いもよらない方法でスタイリッシュに切り抜けるんですよ。すごく笑えます。不良たちにパシリや財布代わりとして使われていた久保田くんを救ったことで友達になるんですが、彼のお母さんが韓流スターまがいのイケメン坂本に惚れてしまい面倒なことに。それも彼独自のユニークな方法でかわしてました。学校行事にまつわるいろんな事件もクールに解決。高校生というよりは、有能なホテルマネージャーのようでしたね。そんな坂本くんの夢はNASAで働き火星に移住することのようです。たった1年で転校してしまいましたが、彼の将来をまた見てみたい気もします。『坂本ですが?』は、佐野菜見の漫画を原作としたアニメ全12話。面白かったです。オススメ。
2023/12/12
コメント(0)
公爵家の一人娘カタリナ・クラエスは、8歳の我儘なお嬢様でした。同じ年の王子ジオルド・スティアートと宮廷を散歩中に転んでおでこに怪我を負います。その瞬間、前世の記憶が蘇えるんですね。高校生で事故死する直前までハマっていた乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』の中の、あろうことか悪役令嬢に転生している自分に気付くんです。このまま行けば、ゲームの中では国外追放か死亡。カタリナは、その結末を回避するための行動を開始します。ゲームは15歳になって魔法学校に入学するところから始まるんですが、そこで主人公マリアが登場するまでに出来ることはたくさんありました。国外追放になっても生きていけるように、自給自足のための農業を『趣味』と偽って始めます。ジオルドは淑女の顔に怪我を負わせた責任を取って、カタリナの婚約者になりました。不幸な生い立ちの義弟キースには、ゲームと正反対の優しいお姉さんを演じて手なづけます。劣等感に苛まれているジオルドの双子の弟アランを勇気づけ、ライバルキャラのメアリやソフィアとも親友になりました。15歳になり、いよいよゲームの舞台となる魔法学校に入学します。カタリナの魔力は貧弱でしたが、ゲームの主人公は身分は低いながら光の魔力を持った美少女マリアです。ゲームではジオルドやアラン、キース、メアリやソフィアもみんなマリアが好きになる設定。カタリナがマリアをいじめて登場人物たちに敵対する立場だったんですが、マリアがいじめられているのを発見して逆に救う立場になってマリアからも慕われる存在になってしまいます。既に他の登場人物たちは攻略済みで、みんなカタリナが大好き。破滅フラグを恐れながらの学園生活、果たして結末はいかに…。
2023/12/06
コメント(0)
妖精と人間が共存する世界のおとぎ話です。アン・ハルフォードは母親のような銀砂糖師になるのが夢でした。砂糖りんごから精製した質の高い砂糖を使い、芸術作品を制作して年に一度の品評会で王家勲章を授与されたものだけが銀砂糖師の称号を与えられます。15歳の時に病気で母を亡くしたアンは、品評会が開催される王都へ旅立つことを決意しました。妖精は人間が見つめることによって、植物や鉱物、水からも生まれ出ます。大きさや寿命は元になったものによって違うようで、人間は妖精の片羽をもぎとって、それを盾に彼らを奴隷のように使役していました。王都に向かう道は危険がいっぱいなので、アンには護衛として働く戦士妖精が必要でした。アンは幼い頃から母親に妖精は友達と聞いて育っていて、妖精を奴隷のように扱う気にはなれません。妖精市場で売られていたシャル・フェン・シャルという名の美しい妖精を買いますが、彼にカカシと呼ばれてバカにされどっちが主人なのかわからない有様。成り行きで助けた小さな妖精ミスリル・リッド・ポッドも『恩返しするまで離れない』と言ってついてくるし、幼馴染のジョナスまで『結婚して〜』と彼女を村から追いかけてきました。女性の銀砂糖師というのは珍しく、アンの母親は有名人だったようです。その母親から砂糖菓子作りのイロハを幼い頃から叩き込まれていたアンは、英才教育を受けたエリートだったんでしょうね。真面目で責任感が強く、与えられた仕事はどんな困難でも乗り越えてやり遂げていく彼女の姿勢に、女性だからと差別的な目で見ていた職人仲間も次第に彼女の確かな腕に魅了されていきます。人間を嫌っていた戦士妖精シャルも、彼女が好きになってしまって、羽を返してもらって自由の身になっても彼女の元を離れず、一生彼女を守ると言い張ります。シャルは黒曜石から生まれた長生きの妖精です。アンが年老いて死んでいくのを見ることになりますね。ハイランダーみたいな、ちょっと悲しい恋物語です。乙女系のゆるい話だと思って見ていたら、次から次へと色んなピンチに見舞われるんですよ。銀砂糖師たちの作り出す作品はどれも美しくて目の保養になります。砂糖菓子は妖精たちの好物らしく、妖精には原材料の砂糖の質が分かるようです。時々ロマンチックなシーンが出てくるんですが、そんなところを見ている時に大将が通ったりすると妙に気恥ずかしい気持ちになるのはなんででしょうね。ラブシーン見てるところを親に見つかった小学生みたいな気持ちでした。
2023/11/27
コメント(0)
100年前に魔族と人間の戦いが終結し、人間は定期的に魔族の王へ生贄を差し出す取り決めになりました。二つの世界は完全に分断され、お互いに敵意識を持ち続けています。99番目の生贄として魔族の王に捧げられた少女の名はサリフィ。生贄の儀式が行われる秘密の部屋に入ったサリフィは、魔族の王ではなく、美しい人間の姿の王と出逢いました。魔王は普段は大きなライオンのような姿をしています。どの魔族よりも強い魔力を持つ王の家系の血を受け継いでいて、多民族を支配する魔族国家オズマルゴに君臨していました。しかし魔族と人間の混血なので、魔族世界の空を覆っている瘴気(しょうき)が消える天啓の日には人の姿となってしまいます。この秘密は王以外誰も知ることはなく、これまで生贄として差し出された娘たちは全て食されることはなく密かに逃し、王は自分の血を流すことによって儀式を演出してきていました。それを知ったサリフィは、魔王に勇敢な心(レオンハート)の名前を与え、彼と共に王宮に留まることにします。サリフィは、王の弱い部分をさらけ出せる唯一無二の存在になったんです。王宮の家臣たちは大反対でした。よりによって忌み嫌う人間の少女を王妃候補として選ぶなど、国民たちも納得するはずもありません。オズマルゴの宰相シリウスは、幼い頃から王の側近として仕えていて、なんとかしてサリフィを追い出そうと画策します。聖獣を召喚させたり、気難しい属国の王をつつがなくもてなすよう試練を与えたり、人間にはかなりハードルの高い無理難題を次々と出してきました。サリフィには両親もいないし、最初から生贄にするために育てられたブランド牛のような存在ですが、その立ち場を完全に受け入れているので、もう怖いものがないんでしょうね。そして何より、どんな姿であれ、王様を愛していたんです。『贄姫と獣の王』(にえひめとけもののおう)は、『花とゆめ』に連載された友藤結による少女漫画が原作のアニメです。2023年4月から全24話が放送されました。千夜一夜物語や、美女と野獣の物語を思い起こさせるような話だなあと思いながら見ていたんですが、魔族と人間の対立や偏見・差別などが、現代の多様性問題にも通じる気がしてだんだん面白くなってきました。古い慣習や思い込みで行き詰まりを感じる登場人物たちに、サリフィが優しく語りかけ、角度の違うものの見方でさりげなく気付きを与えるので周りも次第に彼女を受け入れるようになります。最後に明かされる王の出生の秘密にも予想外の驚きがありました。絶対ハマる!厳選アニメ
2023/10/25
コメント(0)
オーケストラ部がある高校が、日本には100校以上あるそうです。オーケストラって、合唱もそうですけど個人のスキルが問われますよね。一人でも下手な人がいると全体の質が大きく下がりますから。この物語のモデルになったのは千葉県立幕張総合高等学校。才能のあるヴァイオリン少年が、高校のオケ部に入って秋の定期演奏会を目指す物語です。青野 一(あおの はじめ)は、父親が世界的に活躍するヴァイオリニストです。幼い頃から英才教育を受けて、中学まで数々のコンクールで優秀な成績を収め天才と言われていました。しかし父親が外人女性と不倫スキャンダルを起こし、家を出て行ってからは、ヴァイオリンを止めて無気力な日々を送っています。彼の才能を惜しむ担任の武田先生は、自分も卒業した千葉県立海幕高校への進学を勧めます。その学校は、ハイレベルなオーケストラ部があることで有名でした。いじめに苦しんでいた秋音 律子(あきね りつこ)は、中学の保健室で下手なヴァイオリンを弾いていました。体育の授業で怪我をした青野は、保健室でその音を聞きます。下手なりに一生懸命練習する秋音に触発されて、また彼もヴァイオリンを手にすることに。二人は同じ海幕高校へ進み、オーケストラ部に入部します。演奏会には全員出られるわけではなくて、オーディションがあるんですね。そこに青野と同じ一年生で実力伯仲の佐伯 直(さえき なお)がいました。この二人、いいライバルになるんですが実は異母兄弟なんですね。お父さんの不倫相手との間にできた子供なんです。『青のオーケストラ』(あおのオーケストラ)は、阿久井真による日本の漫画を原作としたアニメで、青春をオケ部にささげた高校生たちを描いています。定期演奏会で演奏されたドボルザークの新世界は鳥肌ものでしたね。第四楽章はルフィーとクロコダイルの戦いがちょっと頭をよぎりました。NHKで2023年4月から10月まで放送されてました。人間関係も色々ですが、毎回聴ける音楽が素晴らしかったです。
2023/10/19
コメント(0)
物にも命がある、と聞いたことがあります。長年使い続けられた道具が心を宿して人間界に干渉してくる付喪神(つくもがみ)に対し、これを沈め、昇天させる塞眼(さえのめ)という政府直轄の職業がありました。この物語は、付喪神と塞眼の超絶な戦いから始まります。付喪神を封じる役目を代々担ってきた岐・辻・八衢からなる塞神直系の御三家がありました。岐 兵馬(くなと ひょうま)の祖父である岐家当主は、力ではなく対話によって解決することを根本理念として貫いています。しかし才能ある兄と姉が、対話を試みた唐傘の付喪神に目の前で殺され、兵馬は付喪神を憎んで大きくなりました。20歳を超え、それなりに力をつけた兵馬ですが、戦いはあくまで兄と姉の復讐であり、付喪神と対話することなく封殺するのみ。見かねた祖父は、修行のため京都の長月家へ兵馬を送ります。長月家の当主は20歳の女子大生、長月ぼたんでした。京都三大付喪神の一つ『婚礼調度』の6人と仲良く暮らす、兵馬にとってはありえない環境です。羽織(はおり)、匣(くしげ)、鏡(かがみ)、硯(すずり)、結(ゆう)、薙(なぎ)は付喪神でありながら塞眼代行として悪い付喪神を封じる仕事をしつつ、ぼたんの成長を見守ってきました。ぼたんは覚醒はしていないものの、付喪神の魂の根源である稀人(まれびと)をその身に宿していて、この世を支配しようとする悪の付喪神にその強大な力を絶えず狙われていたんです。兵馬は京都に来てずいぶん変わりました。婚礼調度たちと協力して仕事をするようになり、心ある付喪神と信頼関係を築くことができたんです。戦う目的も個人的な復讐から脱却して、ぼたんを命がけで守ることに。そんな兵馬を、ぼたんの婿にと婚礼調度たちも望むようになってきます。ついに宿敵・唐傘が…。もののけとの戦いはいろんなアニメで描かれていますが、付喪神という発想は面白かったですね。昇天して常世(とこよ)に帰る付喪神たちは、化け物から道具へと戻るんですよ。『もののがたり』は、オニグンソウによる日本の漫画で、アニメは2023年初頭に第1章、夏に第2章各12話が放送されました。
2023/10/06
コメント(0)
幸せな結婚など無理だと諦めていました。幼い頃に母を亡くし、後妻とその娘に虐げられて育った美世は、斎森家の長女でありながら女中のような下働きの日々。なぜそこまで粗末にされるかというと、彼女には異能と呼ばれるエスパーのような特殊能力がなかったからなんです。彼女の母親にはそれがあったんですが、遺伝しなかったんでしょうか。斎森家では異能がなければ価値がないと思われていたようです。継母もその娘の香耶も意地悪の限りを尽くすんですよ。たった一人、優しく接してくれる辰石家の次男・幸次も、親の意向で香耶と結婚することになってしまいます。そんな美世にもついに縁談がきました。相手は冷酷な人物として知られ、これまで何人もの許婚を追い出している久堂家の当主・久堂清霞です。でも実は心優しい美青年なんですよ。背景は明治か大正あたりの日本ですが、人間社会を襲う異形と呼ばれる妖や鬼たちが横行していて、異能者はそれらを退治する特殊任務についていました。久堂清霞は強い異能の持ち主で、軍人として隊を統率する責任ある仕事をしています。美世の悲しい生い立ちを知り、次第に心を通わせるようになっていくんですが、帝も絡む陰謀で二人に大きな災いが降りかかってきます。単なるラブストーリーじゃないところが見所でしょうかね。第2期制作が決定したそうで、続きも楽しみです。
2023/09/27
コメント(0)
竹藪の小道を抜けると、大正ロマン溢れる大きな建物が現れます。都心とは思えない落ち着いた雰囲気の和風喫茶・鹿楓堂(ろくほうどう)。ここは4人の素敵な男性が着物姿でもてなしてくれる憩いの場です。たまにはこういった刺激の少ない日常系アニメもいいですよ。祖父から受け継いだ店を運営する店主のスイ、料理人であり陶芸家でもあるトキタカ、パティシエのツバキ、そしてバリスタのグレ。4人のスペシャリストが作り出す和の空間、美味しい甘味や食事は、客たちの心を和ませ豊かにしてくれます。それぞれいろんな過去を背負っているようではありますが、いつも穏やかに微笑んでいるのでこちらまで和みます。それにスイのかわいがっている猫のキナコが、ほとんど陽だまりで寝てるんですが居心地の良さそうな雰囲気を一層引き立たせているようでした。スイがこだわっていれている日本茶がすごく美味しそうに見えるんです。あんこが苦手なので和風喫茶に率先して入ることはまずないんですが、丁寧に作られているツバキの和菓子は映像で見ても目に優しい気がしました。バリスタのグレはイタリア人と日本人のハーフです。この人のラテアートはホラーで、どう見ても美しいとは言い難いんですが客には受けてたみたいでした。『鹿楓堂よついろ日和』は清水ユウ原作の漫画作品をもとにしたアニメで、全12話が2018年に放送されました。春から始まって1年間、四季を感じつつ季節に合わせた食事やデザートを提供してくれる鹿楓堂。美しい料理やお菓子、店の雰囲気など、こんな店があったら行ってみたくなるような素敵な空間でした。厳選アニメ。絶対ハマる。
2023/08/28
コメント(0)
和歌山県の沖合に浮かぶ日都ヶ島(ひとがしま)は、人口700人ほどの小さな島で慎平(しんぺい)の故郷でした。2年前、幼馴染みの潮(うしお)と喧嘩別れしたまま、彼女の訃報を聞いて葬儀に参列するため戻ってきます。島に向かうフェリーの中で、慎平の夢に潮が現れ、妹の澪(みお)を守ってくれと頼まれます。7月22日のことでした。南雲竜之介というペンネームのミステリー作家、ひづるもまた同じ船で帰郷。彼女のスマホに録音されていたボイスメッセージの謎を確かめるために、14年ぶりに島へやって来ました。潮の死には謎が多くて、どうも単なる事故死ではなく殺人のようなんですね。詳しく調べようとする慎平やひづるが、いきなり何者かに射殺されてしまって驚きました。彼には死ぬと過去に戻れる特殊能力が突然備わったようで、気がつくと7月22日に戻っています。今度は殺されないように用心してかかるんですが、敵が強すぎてまた違った形で殺されてしまいます。全25話なんですが、その間に10回くらいリスタートしてました。ただ戻れる過去のポイントが毎回7月22日ではなく、だんだん短くなっていくんです。日都ヶ島には島に住みつく『影』の伝説がありました。自分とそっくりの影(ドッペルゲンガー)を見たら、数日以内に死ぬというものです。この影の存在が、7月24日の夏祭りの日に島の全ての人々を飲み込む敵となるんですが、どんな隙間も入り込めるし移動スピードは速いしとても太刀打ちできそうもないんです。 影はどんどん島民をコピーしては元になった人を殺していきます。大切な人を失いたくない慎平は、何度も時間移動を繰り返しつつ対処法を学んでいくんですが、敵の影にも時間をループできる者がいて、彼を執拗に追いかけてくるんですね。どんな結末が待っているのか、ヤキモキしながら最後まで見ました。『サマータイムレンダ』は、田中靖規原作の漫画をアニメ化したSFサスペンスです。7月22日から24日までの3日間の話なんですが、予想を遥かに超える妖怪ワールドみたいなところへ広がっていって先が読めないので面白かったです。ちょうどこのアニメを見始めたのが7月23日で、不思議な偶然を感じました。
2023/08/25
コメント(0)
青森生まれの澤村若菜(わかな)・雪(せつ)兄弟は、名人と言われた祖父・松吾郎が親代わりで、その津軽三味線を幼い頃から聞いて育ちました。雪は祖父同様コンクールなどの競い合いには興味がなく、祖父に言われた『真似っこではない自分の音』を探求しています。兄の若菜は全国大会の上位入賞者でしたが、神木流の師範である神木流絃(かみき りゅうげん)の息子や弟子には勝てず、自分より才能があると思われる弟に対しても微妙な劣等感を抱いています。津軽三味線、父が生前習いたがっていたんですよ。私も子供の頃は民謡が好きでよく歌っていましたので、物語よりも劇中の唄や三味線の演奏に心奪われ、何度も巻き戻して聴いてしまいました。祖父が亡くなると同時に家を飛び出し上京した雪。東京で起業家として成功している母・梅子に見つかり、私立梅園学園に通うことになりました。母親が雪の三味線で唄う『津軽小原節』があんまり上手でびっくりしましたよ。雪は梅園学園で津軽三味線愛好会に入ることになり、初心者3人と団体戦を目指すことになるんです。人数が足りないので細棹経験者の2年生を加え、競技会に向けて走り出します。津軽三味線はネックの部分が通常の三味線より太い太棹なんだそうです。この競技会は母親の会社がスポンサーで、雪を世に出すための出来レースだったんですが、全国から腕に覚えのある奏者が集結し混戦状態になるんです。ちはやふるのシチュエーションに似てるかなあと思いながら見ていたんですが、そんなのは別に気にならないほど皆さんの演奏は素敵でした。競技とは別に、兄の若菜と神社の境内で子供の頃から弾いている『アレ』という曲をやるんですけど、これがすごいんです。吉田兄弟が弾いてるのかなと思いながら聴いてました。津軽三味線の全国大会にもA級戦というのがあるらしく、そこで2連覇している神木清流というプロ奏者も雪のことを意識していて、二人でじょんがら節のセッションするシーンもあるんです。これもなかなか凄くて、速弾きだけなじゃいリード&フォローみたいな掛け合いがかっこいいんですよ。『ましろのおと』は、羅川真里茂原作の漫画をアニメ化した作品で、2021年に放送されました。音楽もののアニメは演奏者の実力が作品に大きな影響を与えますが、このアニメはいいですよ。おすすめです。
2023/08/21
コメント(0)
石隠れ最強と謳われるガランの画眉丸(ガビマル)は、血も涙もない忍者でした。江戸末期、里の長の命じるままに幼い頃から殺しを生業とし、心が空っぽなので良心の痛みなどこれっぽっちも感じたことはありません。その画眉丸が抜け忍として囚われ死罪となります。しかし、首を打とうにも刀が折れ、火炙りにしても生還。どんな方法を使っても命を奪うことが出来ませんでした。どんな極悪人でも死罪を免れ無罪放免となる方法が一つだけあったんです。極楽浄土とされるある島から不老不死の仙薬を持ち帰るのが条件でした。希望する罪人たちは集められ、選別の意味で殺し合いをさせられます。このアニメ、面白いんですけど最初から最後まで血みどろでしたね。選ばれた罪人たちにはそれぞれ見張りとして打ち首執行人が同行します。画眉丸には最愛の妻と再会するという目標がありました。彼に着いた打ち首執行人は、山田浅ェ門佐切で、腕の立つ当時には珍しい女性の首切り役人でした。仙薬があるという島、極彩色の花が咲き乱れるところでしたが、実はそこから生還した者が一人もいませんでした。巨人やら不気味な生物が生息していて、油断すると花にされてしまうんですよ。脱出しようとしても海流の関係で島から出られないんですね。そして何千年も生きているという仙人たちが桁違いの強さで、一緒に来た罪人も首切り役人もどんどん命を奪われていくんです。極楽に似た地獄ですわね。仙薬どころか、 生きて帰ることが出来るのかってところが気になります。『地獄楽』(じごくらく)は、賀来ゆうじ原作の漫画で、アニメ全13話は2023年4月から7月まで放送されました。タオと呼ばれる気の流れみたいなものが、見えるか見えないかで運命が分かれる感じでしたね。鬼滅の刃といい呪術廻戦といい、チェンソーマンなんかもそうですが、ドロドロしたアニメが最近流行りなんでしょうかね。
2023/07/20
コメント(0)
プロの人口が最も多い競技はゴルフだそうです。トーナメントの賞金で生計を立てていけるのは、そのうちのほんの一握りだとか。そんな現実とは無縁な、女子プロゴルフの華々しい世界を描いたアニメ『BIRDIE WING』のシーズン2(14話ー25話)をご紹介します。二人の天才少女・イヴと葵はダブルス選手権の準決勝へ勝ち進んでいました。相手は静岡の強豪、香蘭女子高校の飯島&伊勢芝ペアです。飯島の決め技イン・ザ・ゾーンは、鬼滅の全集中みたいなものでしょうか。黒子のバスケでもトップアスリートだけが入れるゾーンていうのが出て来ましたね。多発すると反作用があるようです。葵も何か病気を抱えているようで、試合中によく倒れるんですよ。天鷲グループの社長令嬢で、両親がトッププロだった超エリートゴルファーなんですが、出生には明かされていない秘密がありました。20年前、葵の母親の天鷲セイラは、グループが手がけるゴルフ製品のブランド価値を高めるために、世界で活躍するトッププロの穂鷹一彦(ほだか かずひこ)と結婚する事になります。しかし彼女には亜室(あむろ)という恋人がいたんですね。亜室は、イブや葵の学ぶ雷凰女子学園ゴルフ部の顧問。天鷲セイラの結婚相手を決めるトーナメントで最後まで一彦とトップ争いをしていたのに、最終日に病気のために棄権して彼女との結婚を断念しました。葵のことは特別目をかけていて、決勝の前に必殺ショットを伝授するんですね。それをすぐ出来てしまう葵は、やはり優れたアスリートの血を受け継いでいるのでしょう。イブの出生も謎に包まれていましたが、ここに来て記憶が戻るんです。記憶喪失だったことすっかり忘れてました。ヨーロッパ最大のゴルフ・ブランドの創設者でマフィアのボスというすごい人を祖父にもつ、こちらも御令嬢だったようです。スラム街で賭けゴルフをしながら成長して来た彼女は、実はボスの一人娘エレノアと穂鷹一彦の子供で、海難事故で一人だけ生き残った上、記憶を失っていたんですね。イブの最大の武器『レインボー・ショット』は、穂鷹一彦だけができる特技だったんです。さて葵は日本で、そしてイブはヨーロッパでプロになるために励み、いよいよ2人で思い切りゴルフをするという長年の夢を叶える時がきました。舞台は全英オープン。亜室は自分で設計した専用ゴルフクラブ『シャイニング・ウイングス』を葵に贈ります。イブは『レインボー・ショット』をさらに進化させて試合に臨みました。昨年の全英覇者にして3年連続の賞金女王、ユーハ・ハミライルとどんな戦いを展開するのか。ゴルフはミラクル技の連続でちょっと現実離れしてますが、人間ドラマとしては少女漫画の王道をいく感じで面白いです。このアニメを見て女子プロゴルファーになりたい子供が増えるかもしれませんね。
2023/07/06
コメント(0)
YOASOBIの歌う『アイドル』も大ヒットしたアニメ【推しの子】。2023年6月で第1期全11話が終了し、既に第2期の制作決定も発表されました。ファンタジーアニメでよくある転生ものなんですが、転生先が中世でも異世界でもなく、現代の設定になっています。人気アイドルグループ『B小町』の大ファンだった二人が、そのセンターを務めていた天性のアイドル・星野アイの子供として生まれ変わるお話です。アイドルが16歳で出産となると人気に関わるので秘密にされていました。産まれてきたのは男女の双子で、アクアマリンとルビーと名付けられます。二人は前世の記憶を引きずっていますが、その話は黙っていたのでお互いが前世で誰だったのかは知りません。アクアは田舎の病院の医者で、ルビーはその病院に幼い頃から入院していた患者だったんです。二人はアイの熱狂的なファンでした。星野アイがストーカーに殺されたあたりから、ファンタジーというよりミステリーみたいな話になっていくんです。アクアとルビーは『B小町』が所属していた事務所のオーナー夫妻の子として育てられ、それぞれ役者とアイドルという道に進みます。アクアは映画監督の五反田に目をかけられ、彼の元で映画制作を学ぶ傍ら恋愛リアリティショーなどの人気番組に出演させてもらって人脈を広げていきます。父親が誰なのかを知らないまま大きくなったアクアは、芸能界のつながりを利用して捜査を始めるんです。アイを死に追いやったのは父親だと復讐に燃えてるみたいでしたね。彼女を実際に殺したストーカーは自殺したと言ってましたが。ルビーは病弱でベッドから起きられなかった前世から、ずっとアイドルに憧れていましたので自分もその道に進みたいと新生『B小町』を立ち上げるんです。元天才子役で今はパッとしない有馬かな、人気ユーチューバーのMEMちょと三人でデビューに向けて走り出します。芸能界の裏事情や、役者や監督のホンネみたいなものが散りばめられていて、スポットライトの当たらない部分が興味深いです。最終11話で新生『B小町』が音楽フェスでのデビューを果たします。かなり本格的なステージで視聴者の反応も良かったみたいです。原作読んでる人は特に期待しますからね。歌とかダンスとか。第2期にも期待してます。
2023/07/05
コメント(0)
鬼の元祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は激怒していました。上弦の6妓夫太郎(ぎゅうたろう)が遊郭で鬼殺隊に殺されたからです。100年以上メンバーの入れ替わりがなかった最強の十二鬼月の中でも上位クラスに属する上弦の鬼6名。その一角が崩され、鬼の世界にも激震が走っていました。戦いののち療養生活を送っていた炭治郎は、鋼鐵塚(はがねづか)に会って話すために刀鍛冶の里へ向かう事にします。刀鍛冶の里はその場所を誰にも知られないようにするため、出入りは厳しく管理されていました。鬼殺隊の刀を一手に引き受ける軍事拠点ですからね。鬼殺隊であっても目隠しをされ、炭治郎のように鼻が効くものは鼻にも栓をして連れてこられます。里の住人は顔が分からないように全員ひょっとこのお面をかぶっていました。ところがツボによる潜入能力を持った上弦の鬼・玉壺(ぎょっこ)に場所を知られてしまうんです。今回の敵は上弦の5・玉壺と上弦の4・半天狗(はんてんぐ)でした。上弦の鬼は一人で鬼殺隊最高位の柱三人分強いと言われています。それが二人も相手なのですから、刀鍛冶の里は全滅の危機でした。刀鍛冶の里には炭治郎と禰豆子の他に、炭治郎と同期の鬼殺隊士・玄弥が居合わせました。玄弥は風柱・不死川実弥の弟で、自分も柱になりたいと功を焦っています。さらに霞柱・時透無一郎(ときとうむいちろう)と恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)が共に戦ってくれます。それぞれの柱の生い立ちが紹介されていましたが、無一郎は双子の兄・有一郎が鬼に殺された過去を背負っています。蜜璃は幼い頃から強靭な身体と大食いの特異体質で、自分が自分のままでいられるのはここしかないと鬼殺隊に加入しました。無一郎が半魚人の鬼・玉壺と対峙している間、炭治郎たちは半天狗と戦っていました。半天狗は逃げ足の速い怖がりの小人なんですが、分身の術が使えて喜怒哀楽の四人の鬼になったりするんです。炭治郎たちは協力して一斉に全員の首を刎ねてみたりしますが、どうも本体をなんとかしない限りやっつけることはできない様子。喜怒哀楽が合体して最強の分身・憎珀天(ぞうはくてん)になってからは手に負えなくなり、蜜璃の助っ人がなければ危ないところでした。今回最大の山場は最終11話目で、戦いの途中で夜明けを迎えた時でした。妹の禰豆子は鬼化しているので日に当たると灰になってしまいます。一方で里の三人が半天狗の分身の襲撃を受けて、このままでは殺されてしまうという場面。優しい炭治郎は選べないんです。どちらも大切で。どうする炭治郎!なんか手に汗握りました。やっぱり鬼滅は面白い。<関連作品>鬼滅の刃鬼滅の刃 無限列車編(劇場版)鬼滅の刃 無限列車編(テレビアニメ版)鬼滅の刃 遊郭編
2023/06/29
コメント(0)
多感な子供時代、復讐だけを胸に戦場で生きてきたトルフィン。父トールズの仇アシェラッドが、デンマークのスヴェン王殺しで成敗されてしまって、生きる意味を見出せなくなっていました。11世紀のヨーロッパ北部を舞台とした戦いの物語、ヴィンランド・サガ第1期に続くお話です。トルフィンは戦場を離れ、デンマークの農場主ケティルの元で奴隷として生気のない日々を送っていました。この時代ヴァイキングの襲撃や、それを治める目的でやってくる王の官軍による略奪行為は日常茶飯事で、襲われた農民たちや敗者側の残党は奴隷になるしかありません。北イングランドの農村で穏やかに暮らしていたエイナルも、ヴァイキングの襲撃によって母と妹を失い、奴隷としてケティル農場に売られてきました。大地主のケティルは奴隷たちに森を開墾させ、その畑の収穫物が自身の値段を上回れば奴隷から解放するという希望を与えてくれます。心穏やかな良い地主なんですね。ところが息子たちがダメで、長男トールギルは戦い大好きなヴァイキング気質、次男オルマルは権力を傘にきた臆病者でした。戦いを嫌っていた王子クヌートは、スヴェン王亡き後、人が変わったかのようにイングランド征服に燃えていました。父王の亡霊に悩まされつつデンマーク王となり、父と同じ戦いの道を突き進んでいたんです。3年後、ついにイングランドを手中にしたクヌートは、かさむ戦費を捻出するため、豊かな農場の接収を目論んでいました。ちょうどトルフィンとエイナルが広大な森の開墾を終え、自由への道が見え始めた頃です。アイスランドの商人レイフは命の恩人の息子であるトルフィンをずっと探し続けていて、一緒に帰ろうと誘います。駐留していたクヌート軍に、ケティル農場を手に入れるきっかけを与えてしまうのが、ダメ息子たちなんですね。ケティル率いる農民たちが、クヌート率いる北海最強のヨーム戦士団と闘って勝てるはずはありません。圧倒的な力の差で全滅しかかっていた農場を救うべく、トルフィンが戻ってくるんです。クヌート王とはアシェラッド繋がりで知り合いでしたからね。さて、一体どうやって王を説得するのか。彼が求める戦いも奴隷もない国、それはこの世のどこかにあるのでしょうか。壮大な物語は、終わってからもしばらく余韻を楽しめます。公式サイトはこちらです。厳選アニメ。絶対ハマる。
2023/06/27
コメント(0)
ガルア平原の戦いでカイル王が魔王アングムンドを葬り去って100年。夜の太陽と月が重なる日、平和な時代は終わり魔王が復活すると予言されていました。既に魔族の活動が各地で報告され、多くの被害が生じています。オルベリア王国の見習い騎士のカーセルは、日々剣の腕を磨きながらそんな時代に生きていました。RPGがアニメ化された話だそうです。ゲームの方は知らないんですが、世界中でかなり人気のあるリアルタイム3Dバトルとのこと。魔王アングムンドがラスボスで、主人公のカーセルが仲間の協力を得ながら旅をして王国を救う物語です。登場人物は騎士、神官、魔術師、暗殺者、大賢者、エルフ、オーク、そして魔族といったロード・オブ・ザ・リングに出てくるようなキャラたちで、目新しさはないんですが、こういうの大好きなんでつい全26話一気に見てしまいました。まずは大賢者によってカーセルの出生が普通ではないことが知らされるんです。100年後の魔王復活の備えて冷凍保存されてたカイル王の一人息子で、魔王を唯一倒せる聖剣の正当な継承者。こんなこと急に言われてもね。まあでも、本人はやる気満々なので聖剣を手に入れる旅に出ることになります。魔族に見つからないように聖剣は3つの封印がかけられていました。エリドラの森の大賢者ローレイン、オーグリア山のオークの族長エアトラ、ヴィントラント雪山の魔術師パベル。この三人に直接会って認めてもらえないと封印は解いてもらえないんです。旅の途中にはいろんな試練が待ち受けているわけなんですね。最大の山場は最終決戦なんですが、オルベリア王国に恨みを持っていたダークエルフが国を乗っ取ろうとしていたり、行く先々で魔族も襲ってくるのでなかなか見応えがありました。魔王の正体が一番びっくりでしたけどね。最終決戦の舞台となった世界樹というのが、なんか楽天で買った絵に似てるなあと思いながら見てました。面白かったです。
2023/06/13
コメント(0)
全435件 (435件中 1-50件目)