花と野鳥と 時々寄り道

たからもの


 きれいな小石や貝殻、ビーだま、
 どこのものだかわからないかわいい形の小さなカギ
 きれいな色の折り紙、ピカピカの10円玉、
 かわいいイラストの外国のチョコレートの包装紙
 バッグからはずれた少し大きなオパール色ビーズ、
 玉虫の羽、金色のリボン…
 そんなものを大切にしまっていました。

 いまでも、そんなところが残っていて
 大切な人にもらったプレゼントの箱やかかっていたリボン
 大切な人と一緒に歩いた海岸で拾った貝殻
 そういったものが捨てられないでしまってあります。
 もちろん、プレゼントそのものは宝物コーナーに並べたりして。

 でも、一番大切にしているのは
 心の引き出しの中にしまってある
 大切な人と一緒に過ごした時間の景色や風
 やさしい言葉、微笑んでくれた優しい目、一緒に笑ったこと…
 きっと、ずっとずっと色あせることのない宝物だと思います。

 そして、心の宝物にはまだまだ欲張りでいたいな、と思っています。

                     初掲 2000年11月11日


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