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青春満開 気障太郎
無くした
無くしたものは
(未完
背筋を震わせる程の寒さも身に染みる、冬も込んで来た今日この頃だ。
学校から出た私も、思わず着用したコートの襟を片手で合わせてしまう。別段気にいっている訳ではなかったが、彼女の一言で自分の中でも特別になった一着。
大した言葉ではなかっただろう。ただ、似合って居る…格好良いと褒められただけの事だ。
ただ単に、自分の体格で特筆すべきである身長から選択肢を出せばロングコートがベストであったし、色も無難に使えると言う理由で黒にしたまでだ。そこには多少の好みと言う論点が無かった訳ではないとは思う。
そもそも、私の好む色はもとより黒である事からもそれは言える事だ。どちらかと言わなくても機能性を重視する私がシンプル且つスマートなデザインから、保温力よりもそれを優先しての選出となった。
以上の事からこの黒のロングコートは私好むの物であると言える。
それを彼女が似合うと言ったのが私には非常に重要な事であったのだ。
「……コホン。」
自分の愛車の前に立ち尽くし、自らのコートについての考えに耽って居たのに気付き誰に聞かせるでも無く咳払いを一つする。
そのまま乗車すべくポケットのキィを探った。
「……ん?」
ところが、いつまでコートのポケットを探っても目当ての硬質で冷ややかな手触りが指先に触れる事はなかった。
不思議に思い、ポケットの布地をひっくり返す様に外側に引っ張り出したが、そこには私の手があるだけだ。黒のキィ等見当たりもしない。
…まさか。
そう思い他のポケットや、鞄の中まで一通り目を通した。が、やはり無いのだ。
……まさか。
こう言う時はどうすべきだったろうか。始めの場所に戻って…いやそれは物忘れの時だ。
私が仮にキィをしまった場所を忘れているだけならば、その方法もまんざら外れではないだろうが現状に適したものではない。
つまり、物を…それもかなり大事な物を無くしてしまった時にはどうすべきなのだろうか。
先程からまだ車の前で立ち尽くして居る事実に等、意に介す暇もない。
まずは一番落としたと言う可能性が高い校内を当たる事が先決であると判断し私は踵を返した。
「あ、零一さん!」
そこで不意に背後から呼び止められる。校内で私を下の名前を呼ぶのは一人しか居ない。振り向いた先には、やはり思った通りの人物が居て。
「…草薙、か。今帰りか?」
「そうなんですけど、えぇと…零一さんもですか?」
まぁ、愛車の前に居るのだからそう思うのが普通だろう。
「いや…帰る所ではあるん、だが。」
なんと言って良いやら、言葉を濁らせると彼女が心配そうに私を見上げてくる。そして、少し尋ね辛そうに問い掛けられる。
「…んー、何かあったんですか?」
「何か、と言うか、その…なんだ。その…今気付いたんだが、車のキィが見当たらないんだ。」
「あ、だから…。」
「ん?だから、どうしたのだ?」
私の言葉に納得がいったかの様に頷いた彼女を不審に思い、鸚鵡返しに問い返す。
「あ、えっと。…実はちょっとさっきから見てたりとかして、何してるのかなぁって思ってて。」
「…コホン。そうか。まぁ…構わないが。」
つまりは、私が一人でコートについて考えていた事も見られて居たのかと思い、咳払いをするついでにチラリと彼女の表情を探ったが、無垢な瞳にはそれに気付いていた様子はない。
「とにかく私は鍵を探さない事には帰路にも着けない、今から校内に探しに戻らなければならない。
よって…残念ながら、君を送って行く事は出来ないな。気をつけて…」
「あ、零一さん!待ってくださいよぅ!」
私が再び校舎を目指そうと話を振ろうとすると、それは彼女によって遮られる。
「…なんだ、草薙。他にも何かあるのか?」
「何かって言うか…私も手伝いますよ、車のキィ探し!」
私の声には、きっとこの言葉を待っていた節があったろう。
だが、いざ言われてしまうと反応が鈍くなってしまうのも正直な所で。
「手伝う、と言ってもな…アテは事務室や職員室程度だ、君まで私に付き合って下校を遅らせる事もないだろう。」
「でも…だって、それでもし無かったら零一さん一人で探したりとかしなきゃならないじゃないですかぁ…私もお供します!」
高らかに宣言されてしまっては、私だって断るに断れなくなってしまうのも理解して欲しいものだ。
「…解った。折角の君の申し出を無下にする事もない。ただし…」
「…ただし?」
「もし仮に、だが。完全下校までに見つからなかった場合には君は先に帰る事。良いな?」
不安と期待が混じった表情だった彼女は、私の言葉にパッと笑顔を見せた。
「大丈夫ですよ!下校時間までには見つけてみせますってば~!」
「それは頼もしい事だな。それでは、善は急げだ、さっさと見つけてしまおう。」
「はい、了解です!」
そうして私は元気に返事をする彼女を連れて再び校内へと踏み入ったのだった。
「むぅ~…参りましたねぇ…。」
「ふむ…その通り、だな…。」
まさか、事務室にも職員室にも届けられていないとは思わなかったのだ。探すとは言ったものの、もっとあっさりと見つかる予定でいたのだ。
そもそも、この広い校舎を虱潰しに探索するなどとは誰も考えてはいない。
「ん~…取敢ず、どうしましょっか?効率良く探さないとですよねぇ。」
「…そうだな。ここで立って居るだけでは、見つかりはしない。まずは…今日の私の行動を歩くのが妥当だろうな。」
「ですね。ラジャーです~。」
こうなった事が楽しいのか陽気に請け負う彼女に、呆れた様に言ってみる。
「全く…君は何でも楽しめる体質なのだな。」
「別に何でもって訳じゃないですよぅ!零一さんと一緒だからじゃないですかぁ。」
「…そう、なのか?」
「こんな事で嘘吐いてどうするんですか。」
「いや…そうだな。愚問だった。それでは、行こうか。」
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