食いしん坊万歳

食いしん坊万歳

その4



私の中ではもう受験は終わっていて(受かったと思っていたから)
一般受験をする気にもなれず獣医への道は閉ざされた。

(今思うと受験しておけばよかった。先生には一般受験で受かるだろうと
それはそれはしつこく説得されていたし実際合格圏だったのに頑固な私は断りつづけてしまった まったくへたれ情けない もしかしたら今は獣医だったかも!?)

そしてその後私は専門学校に入学した
学科は「獣医看護科」

獣医にはなれなかったけれどどうしてもメリーの為になる道へ進みたかった。

学校は楽しかった。毎日好きなことを勉強できてほんと楽しかった。

獣医看護学科といえど美容の時間があり、近所の犬をかりてきてシャンプーやらカットやらをするのだけれど
入学直後は先生に「うまい!プロみたい!」とほめられ
すっかり有頂天に。

それもそのはず。実は私は高校時代ペットショップでアルバイトをしていて(これもメリーの為だと勝手に思い)
トリミングは一通り教えてもらっていてトリマーとして働いていた。

(ところが美容は楽勝!と鷹をくくっており、あっという間に皆に追いつかれたが。)

月1回くらいで私はメリーを学校につれていった。
もうメリーは人気者。
もともとひとなつっこいし、贔屓目はあるだろうがそれでももメリーはどこのマルチーズよりかわいかった


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